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横浜流星が竹内涼真とW主演を務める映画『アキラとあきら』が8月26日より公開。ベストセラー作家・池井戸潤の同名小説を原作にドラマ化もされた本作を、三木孝浩が映画化。映画『きみの瞳が問いかけている』以来、2年ぶり2度目のタッグとなる二人に、池井戸作品の印象や撮影裏話、さらに次のタッグ作への思いなどを語ってもらった。

映画『アキラとあきら』スペシャルインタビュー

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―― 池井戸作品にはどのような印象を抱いていたのだろうか。

三木孝浩「池井戸さんの作品は何作も読みましたし、映像作品は『空飛ぶタイヤ』『下町ロケット』『半沢直樹』など、ドラマも映画も何本も観ていますが、エンターテインメントとして本当に面白い作品を描かれている作家さんという印象です。映画化のお話はとてもうれしかったし、マーベルユニバースに参加するような感覚でした。『アキラとあきら』は、池井戸作品の中でも若い二人が成長していく物語で、青春群像劇の側面もある。そういう意味で僕も入りやすいと感じました」

横浜流星「題材は難しいけれど、エンタメとしてすごく分かりやすい印象があります。ドラマや映画からは池井戸ワールドが確立されていると感じられます。キャラクターがたくさん出てくるけれど、それぞれが濃いのですごく印象に残ります。今回もかなり濃いキャラクターが揃っています。そういう世界で役として生きられることをとてもうれしく感じていました」

―― 横浜は、ドラマ「着飾る恋には理由があって」の撮影中に、ドラマ「アキラとあきら」で階堂彬を演じた向井理に役作りの質問をしたという。

横浜「どんな風に演じたのか尋ねたら、山崎がプラスだから、階堂は引いて引いてで演じられたそうです。ドラマと映画では山崎と階堂の関係性も違うので、アプローチは違うけれど、役作りの参考に、せっかくの機会なので訊いてみようかなと思って」

三木「ドラマの山崎と階堂は仲がいいんだよね」

横浜「そうなんです。映画とはだいぶ印象は違いました」

三木「二人のライバル感を強調したくて。映画は2時間の物語なので、矜持の違う二人がどうやって距離を縮めていくのか。そこに人間ドラマがあると思ったので、二人の温度感は今までの『アキラとあきら』とはだいぶ違うものになっています。撮影でも、僕、結構バチバチを欲しがったよね? もっときつく言ってとか(笑)」

横浜「もっときつく、もっと冷たくって」

三木「特に二人の最初の撮影シーンは、新人研修後のバーでの会話だったので、すごくライバル感を欲しがりました」

横浜「あのシーンにつながると考えたら、新人研修はバチバチやらなければいけない。なので、『ここ、前に出ていいですか』って、僕ももっと動いちゃおうみたいな感じで、ガンガン攻めました(笑)。すごく楽しくできました」

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―― 前回のタッグから2年しか経過していないが、作品ごとに違う一面を見せ、俳優として急成長している横浜。次はどんな顔を見せてくれるのだろうと、次回作が気になる俳優の一人だ。三木は横浜の変化をどう感じているのだろうか。

三木「『きみの瞳が問いかけている』のときは、一匹狼というキャラクターで、素の流星くんの誠実さや整った表情を、わざと汚し、その中にキラッと光るチラリズムを出してもらいました。今回はもう、バチバチに決めた横浜流星を観ていただきたいという思いが強くありました。2年とはいえ、役者としての貫禄がついたと感じています。その経験値を踏まえて、年齢は若いけれど社長で、バンカーとしても優秀で、社会人として凛々しい、ビジネススーツ姿でバチッと決めた横浜流星もいいなって思いました。初めてでしょ?こういう感じ」

横浜「初めてです」

三木「御曹司だから着こなしはスマートじゃなくちゃいけないし」

横浜「御曹司…、大変でした(笑)。でも、オーダーメイドで作ったスーツを着て、しっかり御曹司らしいスーツマナーも身につけて挑みました。座るときと立つときのボタンの閉め方とか」

三木「もっとかっこよくって、めちゃくちゃリクエストしたよね(笑)」

横浜「されました(笑)。めちゃくちゃ練習しました」

三木「『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr.みたいに!ってね」

―― 電卓さばきも、頭が切れるバンカーという印象だったと伝えると…

横浜「めちゃくちゃ練習しました」

三木「伝票や計画書の紙のめくり方と、電卓は最初に見えるところなので、結構練習してもらいました」

横浜「新人研修の講習を受けて、書類の見方やさまざまな“仕組み”も一から勉強しました」

三木「流星くんが気にしてくれてすごくうれしいと思ったのは、どの数字を見ればいいのか、書類の何を怪しいと感じるのかという点です。もちろんそれらしく演じることはできるけれど、こだわってくれたのがすごくうれしくて。役者だから、専門用語だって覚えればセリフとして言えるけれど、ちゃんと意味を理解して喋るのと、ただセリフを読むのとでは気持ちの乗り方も全然違います。ちゃんとレクチャーを受けて理解して挑んでくれたのはすごくありがたかったです」

横浜「専門用語が本当にたくさんあったので、意味を理解せず喋ったら、ちんぷんかんぷんになっちゃうなって。そこはやっぱりきちんとやりたかったので、かなり勉強しました」

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―― クランクアップ時には「明日から経営者になれる気がする」とコメントしていた横浜。目指すなら、どんな経営者になりたいのかを尋ねた。

横浜「確かにそんなコメント、言った気がします(笑)。あくまで役作りの範囲ですが、経営学の本も読みました。もし、自分がなるなら、いろいろな人の意見を聞ける経営者を目指します。叔父さんたちのような経営者にはなりたくないです」

三木「泥舟だもんね(笑)」

―― 池井戸作品といえば濃すぎるキャラクターも特徴だ。

横浜「確かにかなり濃いけれど、撮影中は階堂彬しか見ていなかったです。叔父さんたちは敵対しているキャラクターで、ただただ憎らしいという思いがありました。一緒に仕事したくない人だなって」

三木「池井戸作品は、勧善懲悪で憎々しい敵を叩きのめすというカタルシスがあるけれど、今回は自分と意見の違う人と、どうやってともに生きていくかをテーマに、また違うカタルシスを描いています。そこを強く出すために、最初はあえて憎々しくしています」

横浜「最初はかなり憎らしかったけれど、だんだんそう見えなくなってきました。ただ、龍馬を巻き込まないで欲しかったです」

三木「確かにね。発言がお兄ちゃんだね(笑)」

―― 竹内涼真と横浜は今回が初共演。三木は映画『青空エール』以来、6年ぶりのタッグとなる。

横浜「本人も芝居も本当に嘘のないまっすぐな人。まっすぐ投げてくるから受け取りやすいし、たとえ僕がまっすぐ投げなくても、ちゃんと受け止めてくれる、そんな印象があります」

三木「確かに変化球ではない、どストレートを投げてくるよね。6年ぶりのタッグで感じたのは、いろいろな主演作を経験して、主演として全体をどう引っ張っていくかというところまでしっかり見えているという頼もしさ。それは流星くんにも同じように感じたこと。一人ではなく二人で引っ張ってくれる安心感がありました」

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―― W主演の二人の相性をどのように感じたのだろうか?

三木「同じ世代とはいえ、芝居のアプローチから全然違う二人です。流星くんは感情の揺らぎを大事にする、内にある感情、繊細さが階堂の複雑なキャラクターにピッタリだと思いました。竹内くんは自分を曲げずにまっすぐ進むキャラクターが、彼本来のまっすぐさに結びついています。全く違う二人だけど、合わさったときの相性はとてもいいと感じました。タイプの違う二人が最初はバチバチだけど、タッグを組んだときのワクワク感を込めたいという思いで、『SLAM DUNK(スラムダンク)』の桜木花道と流川楓、『ドラゴンボール』の(孫)悟空とベジータ、『NARUTO -ナルト-』の(うずまき)ナルトと(うちは)サスケとかいろんな例をあげて説明したよね(笑)」

横浜「確かに、いろいろ言われてました(笑)」

―― 前作は切ない純愛ラブストーリー、今回はアツいヒューマンドラマ。次にタッグを組むなら、どんなジャンルにチャレンジしたいのだろうか。

三木「やっぱりアクション!」

横浜「いいですね、やりたい!」

三木「『きみの瞳が問いかけている』のとき、本当に楽しくて。戦う男を撮りたいです。もちろん、ラブありでもOKです。もう一度体作ってもらって、キレッキレのアクションで魅せる横浜流星を撮りたいです」

横浜「『きみの瞳が問いかけている』のときの監督の目、キラッキラしてましたよね(笑)。監督のためなら1から体作ります。アクションもやりたいけれど、僕は今年で26歳。今、やりたいのは30代の男女の群像劇です」

三木「いいね!」

横浜「高校生や大学生じゃなくて、大人の青春群像劇がやりたいです」

三木「映画じゃなくてドラマもいいよね。じっくり時間をかけて描きたいな」

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―― 横浜は何かを抱えがちな役が多いので、たまには底抜けに明るい役も観てみたいと伝えると…

横浜「確かに、特に最近は抱えがちな役が多いかも。底抜けに明るい、いいかも」

三木「抱えさせたくなるんだよね、流星くんって」

横浜「それはそれでうれしいです。そういえば、竹内くんと、今回の役を交換したらどうなったかなという話をしたことがあります」

三木「一瞬考えた、逆だったらどうなったかなって。考えたけれど、今回はこっちがピッタリって落ち着いたんだよね。でも、確かに見てみたいかもね(笑)」


Writing:タナカシノブ

インフォメーション

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(C)2022「アキラとあきら」製作委員会

MOVIE

『アキラとあきら』

8月26日(金)公開


日本有数のメガバンク「産業中央銀行」に、新入社員として入社した山崎瑛(竹内涼真)と階堂彬(横浜流星)。瑛は実家の工場が倒産し、過酷な少年時代を過ごしたため、人を救うバンカーになりたいという大志を抱く。一方、大企業の御曹司である彬は情に流されず、冷静に仕事に取り組む。ライバルとして火花を散らす二人だったが、ある案件で自らの信念を押し通した瑛は左遷。また、順調に出世していた彬は、親族間の争いをきっかけに階堂家が経営する東海グループの倒産危機に直面。そして、瑛と彬の人生が再び交差していくーー。

▼公式サイト
https://akira-to-akira-movie.toho.co.jp/

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