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三木孝浩 監督作品『連続ドラマW 闇の伴走者~編集長の条件』完成披露試写会&舞台挨拶!
2015年春、異色のクライムサスペンスドラマとして評判を呼んだ「闇の伴走者」。その原作小説の続編『編集長の条件-醍醐真司の博覧推理ファイル-』(新潮社)が、漫画界の奇才・長崎尚志によって出版されることとなり、WOWOWは「闇の伴走者~編集長の条件」として連続ドラマ化第2弾の放送を決定。前作に引き続き三木が監督を務める。
上映前に行われた舞台挨拶に登壇した三木は、「今回、ファーストシーズンに続き監督をさせていただきました、三木孝浩です。今日はたくさんのお客様にお集りいただきありがとうございます。ファーストシーズンが僕にとってミステリー初挑戦だったんですよね。またこうして呼んでいただけたのは、何とか結果を残せたのかなと思って、ちょっとホッとしています(笑)。また松下さん、古田さんとご一緒できるのがすごく楽しみでしたし、皆さんに楽しんでいただけるものが出来たのではないかなと思っておりますので、今日はぜひごゆっくりと楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします。」と挨拶。
撮影を振り返り、「前回はわりと謎解きがメインだったんですけど、今回は2人のキャラクターも素敵なので、それぞれが抱えるドラマの部分をさらに濃くしてみたいなという欲求がありました。ある程度社会生活を経て、過去にやり直したこと、やらなければならないことがそれぞれにあって、そこにどう向かっていくかというのを深堀りして描けたというのが本当に楽しかったです。」と語った。
同作では、日本で初めて撮影で「VENICE」というカメラが用いられたといい、「画質が良いというのはもちろんなんですけど、特に『闇の伴走者』というぐらいなので、心に抱える闇だったり、その闇にも奥行きやグラデーションがあったりという描写は、すごく性能に助けられました。今回テーマとして、変わりゆく東京のこの瞬間にしかない風景を映像として留めておきたいというのがあって、建設途中の新国立競技場も出てきたりするんですけど、最新型のカメラでその映像を撮れるというのがすごくうれしかったです。」と話した。
ドラマタイトル『闇の伴走者』にちなみ、『最良のパートナーは?』という質問に、「撮影カメラマンの山田康介さんはかなり長くご一緒していて、求めるイメージを画面で表現してくれます。積み重ねてきた阿吽の呼吸で撮ってもらえるので、そういう意味では伴走者ですね。こうしたいと説明をしなくても、僕が演出する感じを見て解釈をして、撮り方を考えてくれるので、すごく有難いなと思います。」と明かした。
さらに『編集長の条件』にちなみ、『監督の条件』について聞かれ、「このドラマで言っている台詞とリンクするところがあって。監督はピラミッドのトップではなくて、一緒に作る人達の中心にいて、周りをどう動かすか、どうなれば成功と言えるかという、それがこのドラマでも深いテーマになっているので、ぜひその答えをドラマの中で見つけていただければうれしいです。ちょっとヒントを言うと、物作りをする人間として、誰の幸せを望むかというところだったりします。それを考えるというのも監督の条件という気がします。」と話した。
『連続ドラマW 闇の伴走者~編集長の条件』は、WOWOWにて、3/31(土)より毎週土曜22:00~放送!(第1話無料放送)
ぜひご覧ください!
【ストーリー】
かつて一世を風靡した伝説の漫画誌編集者が、中堅出版社の漫画雑誌の復興を依頼され、強い意欲を持って編集長に就任した。しかしその直後にビルの屋上から転落死。遺書も不審な点もないことから、警察は早々に「事故」として処理をした。だがその死には、不可解な謎が多く残されていた。あの人なら殺されても仕方がないと言う編集部員や周囲の人々。「他殺か、自殺か?」――
出版関係専門の調査員・優希(松下奈緒さん)と、偶然にも後釜として編集長に就任した醍醐(古田新太さん)は、再びコンビを組み、伝説の編集長の死の解明に乗り出す。手がかりは故人が残した作者不明の古い漫画画稿。二人は調査を進め、やがて戦後最大の謎「下山事件」に辿りつく。その背後には、「下山事件」を実にリアルに描写した謎の漫画家の存在が!戦後最大の謎の真相とは?伝説の編集長の死と「下山事件」、そして謎の漫画の関係は?優希と醍醐が行き着いた驚愕の「真実」とは!?