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2014年3月3日更新

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ドラマ、映画と映像作品で次々に個性的なキャラクターに挑戦し続ける夏帆が、演劇界最強ユニットの呼び声も高い〔ねずみの三銃士〕(生瀬勝久・池田成志・古田新太)の新作『万獣こわい』で2度目の舞台出演を果たす。もはや“演劇モンスター”ともいえる強者揃いの現場へのダイブ。女優としてのさらなる飛躍と、“まだ見ぬ夏帆”の爆発力に期待が高まる。

今まででやったことのないお芝居を求められると思う。
鍛えられるだろうなって、覚悟してます。

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── 舞台は2012年の『祈りと怪物?ウィルヴィルの三姉妹?』に続く2作目の出演となる。

「前回は20人くらいのキャストが出ている作品で、私はその中のひとりだったわけですが…今回は出演者が6人しかいません。必然的に出番も台詞量も非常に多いですし、公演数もありますし。だから舞台は2度目とは言え、今はまた“もう一度初舞台”っていうくらいな心境でいるんです。『祈りと怪物』のときは、舞台がどういうモノかってことも全然わかっていなくて…でも舞台は好きだな、またやりたいなとは思いました。なのでこうしてまたお話をいただけてすごく嬉しかったんです。でも──まさかこんなに凄い作品なんて…!」

── 初舞台はケラリーノ・サンドロヴィッチの演出。今回もねずみの三銃士に加え、脚本が宮藤官九郎、演出が河原雅彦という豪華メンバー。演劇好きにはマストといえるクリエイターとの仕事が続く。

「ホントに恵まれているなぁと思います。生瀬さんと成志さんは前回の舞台でもご一緒していたんですが、私のことをよく知っていてくださってますし、そういう信頼し、尊敬している先輩方と一緒にこんな素敵な舞台に出られるんですから。私、向いてる向いていないで言うと、自分ではたぶんあまり舞台に向いていないほうだと思うんですよ(笑)。でも一度舞台をやって…もちろん、一番の根本、大事なことは変わらないのかもしれないですけど、映像と舞台のお芝居ってやっぱり全然違っていて、“お芝居にもいろいろあるんだなぁ”って実感しましたし、なによりその違いが楽しかったんですね。だから舞台はちょっとずつでもいいのでやっていきたいって思っています」

── ねずみの三銃士の作品には独特の手触り、人間の奥にある恐ろしい部分を突然目の前にぶちまけられてしまうような衝撃や、隠しきれない生々しさや毒気のようなものがあり、それが大きな魅力にもなってる。夏帆が今回演じる少女も、幼い頃に想像を絶する過去を抱えた複雑なキャラクターだ。

「台本はもういただいていて、ちょっとまだ言えないことも多いんですけど、すごく難しい役どころだと思います。でも頑張るしかないので…これからの1ヶ月の稽古の中で、どうにかみなさんにお見せできるところまで持っていかなくちゃと。もともと作品の持つこういった匂いや世界観、私はけっこう好きなんです。それに台本には宮藤さんらしい笑いやポップなテイストもたくさんあるので、全体としてはすごくエンターテインメント性がある。その分、やらなくちゃいけないこともたくさんあって…鍛えられるだろうなって覚悟してますね」

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── ヒリヒリとしつつも、どこかコント的な勢いもあったりして。

「確かに。台詞が面白くてテンポ感があって…そうですね、そういう部分でも私が今までにあまり経験したことのないお芝居も必要なんだと思うんです。宮藤さんとも演出の河原さんともご一緒するのは今回が初めて。河原さんはご自身のイメージを超えた様々な作風の舞台を創られているんですよね。早く稽古場でお話がしたいですし、今回の私は“とにかく稽古するのみ!”です。みなさんの何倍も何倍もやらないと絶対追いつけないと思うし、自分が持っているモノを出し切っていくだけです」

── 約1ヶ月におよぶ舞台稽古控え、意気込みも十分だ。

「前回は出番のないときにもなるべく稽古場にいて、ずっとみなさんのお芝居を見ていました。学校みたいで楽しかったです。毎日同じ時間、同じ場所へ行って、同じ時間までみんなで稽古をして。今回の稽古場は…どんな雰囲気なんでしょう? 少なくとも見ている時間はほとんどないと思いますけど(笑)。でも、楽しんで頑張ります」

── 公演直前には映画『パズル』も公開。こちらもまた傷だらけ、血だらけの衝撃的なヒロインを演じている。

「映画の数ヶ月前にドラマ『悪霊病棟』でご一緒していたんですけど、私、監督の内藤(瑛亮)さんの演出が凄く好きで。ドラマの現場でも“いつか映画にも呼んでもらいたいな”って考えていたら、この『パズル』のお話しをいただきました。まさかこんなに早くまたご一緒できるなんて思っていなかったので、まずはそのことが嬉しくて…! とにかく最初から“内藤監督だったらなにが来ても大丈夫”と思っていたので、まずは“やるぞ”と。衝撃的なヒロイン像については自然に受け入れたという感じでしたね」

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── 学校を中心に起きる奇怪な殺人事件に関わっていく女子高生。最後はもう血まみれになりながら…。

「はっきり言って、すごく好き嫌いの分かれる作品だとは思います。血もたくさん流れますし、表現的にもいろいろと気持ちよくないことも多いと思うので、嫌いな人は本当に嫌いだと思う。でもハマる人は相当ハマってくれるんじゃないかな。撮影中はタイトなスケジュールということもあって、現場で迷っているヒマもなく、キャストもスタッフもすごく勢いのある中で撮りました。そのスピーディーさがこの作品には合っていたと思います。やっていても楽しかったですし。難しいこともたくさんありましたけど、限られた中で最大限を尽くせたんじゃないかな。傷ついた少女がリベンジしていくというヘビーな内容でもありつつ、でも私は完成した作品を観たときに“あ、爽やか”って思ったんです。想像よりも清々しさのある青春映画だなって。10代特有の疾走感とか衝動とか、そういう部分が観ている人に伝わってくれたらいいですね」

── 最後に2014年の春、今の夏帆の気持ちを聞いてみた。

「今はとにかく舞台! 稽古を入れると地方公演の終わる6月までの長期戦にもなりますし、なにしろ今回は初めてのことがすっごく多くて。自分自身もまた新たな挑戦の日々になると思います。百戦錬磨の先輩方に揉まれる喜びと、自分が足を引っ張っちゃいけないっていう緊張感で胸がいっぱいですが、ここからはひたすら舞台モードで集中していきます。お話は本当に面白いので、あとはもう…私が頑張るだけ(笑)。このキャストでこのスタッフで、私がもし作品に関わっていなかったとしても、絶対に“観たい!!”って思ったはず。ホントに、『万獣こわい』を客席から観ることのできるみなさんのことが、心から羨ましくって(笑)。それくらい魅力的な作品なので、ぜひ観に来ていただけたら嬉しいです」

Writing:横澤由香

INFORMATION

STAGE

パルコ・プロデュース《ねずみの三銃士》第三回企画公演『万獣こわい』

2014年3月15日(土)よりパルコ劇場にて公演スタート

「鈍獣」(2004)、「印獣」(2009)・・・そして「万獣こわい」(2014)
三匹は5年ごとにやって来る!
演劇界最強ユニット“ねずみの三銃士”-生瀬勝久・池田成志・古田新太
宮藤官九郎【作】×河原雅彦【演出】強力タッグを再び迎えて、
2014年春、5年ぶりに再始動!


▼公式サイト
http://www.parco-play.com/

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(C)パルコ

MOVIE

『パズル』

2014年3月8日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷他、ロードショー

山田悠介の大ベストセラーにして代表作が、狂気の映画化!!
心に深い闇を抱えた少女と、それに激しく共鳴する少年。二人の鬱屈が重なり合う時、ゆがんだ命の狂宴が始まる―。


▼公式サイト
http://www.puzzle-movie.jp/

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(C)2014「パズル」製作委員会

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