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夏帆 映画「Red」完成披露プレミア上映会!
原作は、現代女性の恋愛心理描写を巧みに表現し、女性から圧倒的な支持を得る直木賞作家・島本理生が、センセーショナルな表現で新境地を開いた「Red」。刊行当初、あまりにも衝撃的な内容のため賛否両論となった小説を『幼な子われらに生まれ』で第41回モントリオール世界映画祭 コンペティション部門審査員特別大賞など数々の賞を受賞した三島有紀子監督により映画化される。
誰もがうらやむ夫、かわいい娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた、はずだった塔子。
10年ぶりに、かつて愛した男・鞍田に再会する。
鞍田は、ずっと行き場のなかった塔子の気持ちを、少しずつ、少しずつほどいていく…。
しかし、鞍田には“秘密”があった。
現在と過去が交錯しながら向かう先の、誰も想像しなかった塔子の“決断”とは――。
夏帆は、主婦として一流商社勤務の夫と娘、夫の両親と何の不自由もなく暮らすも、ある日、かつて愛した男と再会し、激しく心を揺り動かされ、本当の自分に気づいていく主人公、村主塔子を演じる。
上映前に行なわれた舞台挨拶にて、「三島さんとは過去にもご一緒させていただいたことがあり、いろいろな思いを共有して作品を作ってきて、監督が現場で戦っている姿も見てきました。そんな中で、今回主演として呼んでいただけたということで、勝手に監督の覚悟のようなものを感じて、これは生半可な気持ちではできないと思い、私自身も覚悟を決めて挑ませていただきました。」と出演への思いを語った夏帆。
自身が演じた役について、「演じていく上で掴みどころがないというか、この人は一体どんな人なんだろうと思い悩みました。監督とも話し合いながら塔子という役を一緒に作っていった感覚があって、そういった環境にいられたことは幸せなことだったと振り返って思います。」と話した。
鞍田を演じた妻夫木聡さんから“役に対してどうアプローチしたら良いか分からないという素直な気持ちを吐露していたし顔にも出ていた。分かっていないのに分かっているフリをしてしまうことが多い中、嘘がなくて、最後まで戦っている姿を見て素晴らしい女優さんだと思って”と言われ、「すみません(笑)。言い訳ではないのですが、悩んでいることを妻夫木さんにぶつけてみようと最初に思いました。どういう風にお芝居をして関係性を築いていこうかと思った時に、見栄を張って分からないのに“私、できます”みたいな感じで接するより自分の思っていることを全てぶつけてみたらどうなるだろうと思って、そのほうが距離感が縮まったり違う方向性に行くのかなと思いました。妻夫木さんは全て受け止めてくださって、それが鞍田さんと塔子の関係に近かったような感じがします。妻夫木さんは私がどんな状態でも受け止めて、お芝居で返してくださる安心感がありました。本当にありがとうございました。」と妻夫木さんに感謝した。
役作りで塔子の夫・真を演じた間宮祥太郎さん、そして娘役の子と3人で遊園地に行く時間が設けられたそうで、「本当に幸せな時間でした。その後に妻夫木さんとキッチンスタジオでシチューを作るという。一体何の日なんだろうと思いましたし(笑)、塔子…なるほどこういうことかと思いました。罪深い気持ちになりました。」と振り返った。
この日は、「何度生まれ変わっても、あなたを愛する」の花言葉の意味を持つ999本の真紅の薔薇でタイトル『Red』を彩ったパネルをバックに舞台挨拶が行われた。そこで、生まれ変わってもこれだけは愛し続けたい、愛情深いものは?という質問があがり、「猫です。猫を2匹飼っているのですが本当にカワイイんです。今回新潟ロケがあったのですが、何が一番辛かったかと言うと、猫に会えないこと。撮影の合間もずっと猫の動画を見て、“よし、頑張ろう!”と思っていました。」と話すと三島監督から“連れて来てもらえばよかった”と言われ、「そうですよね。でも、連れて行ったらホテルから出れなくなってしまっていたと思う。」と溺愛ぶりを語った。
そして最後に、「1年前の撮影時のことを振り返ると、まさかこの日を迎えられるなんてと思うくらい悩んで苦しんだ日々でした。でもそれはとても幸せな時間だったと思います。今日こうやって皆さんに観ていただけることがとても嬉しいです。私も1人の女性として、生きていく中で何を選択して生きていけばより自分に素直になれるかを考えながら塔子という役を演じていました。観終わった後にいろいろな人と語りたくなるような映画になっていると思いますので、ぜひ楽しんで観ていただければと思います。」とメッセージを送った。
映画「Red」は、2/21(金)公開。
ぜひ劇場でご覧ください!