「映画化が決まったときは、また、みんなに会える、あの世界観に入れると思うと、それだけでうれしい気持ちになりました。映画版なのに、何も変わらない。仕事だけど、現場には遊びに行っているような感覚になる、すごく楽しい現場だなと改めて思いました」
「前例もないので、これはどういうドラマなんだろう、という気持ちはありました。セリフもざっくばらんというか、他愛のない日常会話の連続で、テイクごとに『このテンションで大丈夫ですか?』と升野さん(バカリズムさん)に聞いていた気がします。今ではこれが当たり前になりすぎていて、違和感を感じていたかどうかも覚えていないくらいです。やったことないし、見たこともない。そういう作品に参加するのが本当に楽しくて、逆に他の現場に行くと違和感を感じてしまったこともありました(笑)」
「升野さんやスタッフさんが実際に銀行で働くOLさんたちに取材した内容を資料にまとめてくださいました。職場でどのように過ごしているのかなど、実際に聞いた内容が書かれているので、OL経験のない私でも想像がしやすかったです。劇中のセットや登場人物の服装や持ち物まで、本当にリアルで細かくて。擬似体験のような感じで、演じていくうちにどんどんキャラクターが膨らんでくるというか、馴染んでくるような感覚でした」
「撮影時間も待ち時間も延長戦という感じで、5人の仲はとても良かったです。意図してやっているわけじゃないけれど、役に引っ張られるというか、カメラが回っていない時も無意識にそれぞれの役と同じ立ち位置にいるんです。他愛もない話で1、2時間平気で盛り上がれる。セリフはあるので、確かに芝居をしているはずなんだけど、芝居なのかなんなのか、境界線がわからなくなる。5人が集まると自然とそんな空気になりました」
「気づけばスケジュール調整からお店選びまでやっていました。私はもともと幹事をやるタイプではないので、そういうのが得意な友達にアドバイスしてもらいながら計画しました。自分でも少し驚きましたが、やればできるんだなとも思いました(笑)。5人でいる空気感がとても心地が良かったので、慣れない幹事も苦ではなかったです」
「遠回しの上司のあだ名のつけ方は思わず笑ってしまいました(笑)。この作品はいわゆるOLあるあるを楽しむというよりは、銀行で働くこの5人の日常を覗き見するというか、バーチャル体験する感じの作品だと思っています。5人が一緒にいるところ、空気感を楽しんでほしいです」
「ごく自然に5人がそこにいたので、升野さんがそのままの姿で馴染んでいることを不思議に感じることもありませんでした。おもしろい世界観だと思います。なんでもないようにみえて、実は高度なことをしている。他で同じことができるかと考えたら、絶対できないし、実はすごくいろんなことが重なってうまくいっている。映画版でも、この5人のゆるっとした日常を楽しんで頂ければと思います」
Writing:タナカシノブ
MOVIE
2月28日(金)公開
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