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葵わかながW主演する新春ドラマスペシャル「ホリデイ~江戸の休日~」(テレビ東京系列)が、1月6日(金)に放送される。本作は、徳川家光の描いた意外な動物の絵にスポットを当て、現代とつないだ異色の時代劇ラブストーリー。W主演の望月歩と葵が一人二役しているほか、里見浩太朗、髙嶋政伸、戸田菜穂、本田博太郎、上川隆也、名取裕子、財前直見、小林稔侍、高橋英樹、中村梅雀、内藤剛志ら、豪華キャストが競演する。家光(望月)と恋に落ちる町娘と、幼馴染の会社員・孝平(望月)と「開運!なんでも鑑定団」に出演する現代女性・詩織役を演じた葵に、本作の撮影の裏側や、2022年の振り返り&2023年の抱負を聞いた。

時代劇だけど肩ひじ張らずに観られる、お正月にふさわしいドラマだなと思いました

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―― 『ホリデイ~江戸の休日~』は、徳川家光の意外な絵の才能が江戸と令和をつなぐ、若き日の将軍と町娘の身分の差を越えた切ない恋物語。令和の会社員・鍵山孝平(望月)が、「実家から家光が描いた絵が出てきた」という幼馴染の戸倉詩織(葵)の付き添いで、「開運!なんでも鑑定団」に出演することになり、収録当日、鑑定人風の老人(里見)に「これは真筆だ」と声をかけられるところから始まる。この絵の背景には、家光と町娘・お仙の知られざる恋物語があって――というストーリー。まずは台本を読んだ印象から聞いてみた。

「『開運!なんでも鑑定団』から始まり、現代劇と時代劇が交錯するなんて、すごく斬新な設定ですよね(笑)。明るくて前向きになれるお正月にふさわしいドラマだなと思いました。本格時代劇に出演されていらっしゃる錚々たる俳優の方々がたくさん登場されるので、お芝居に厚みがありますし、時代劇でありながらも、若い人にも馴染みのある『ローマの休日』をベースに、身分の違う男女のラブストーリーが主軸になっているので、とっつきやすくて、肩ひじ張らずに観られる作品に仕上がっていると思います。お姫様ではなく、お殿様が町娘と恋に落ちるところも、ひねりが効いていて面白いと感じました。家光の描いた動物の絵は知らなかったのですが、味があってかわいいですよね。私も昔からノートに落書きをしていたので、キャラクターチックな画なら描けるかもしれません(笑)」

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―― 葵にとっては初の時代劇となるが、「ちょうど時代劇に挑戦してみたいと考えていたタイミングでいただいたお話だったので、ご縁を感じましたし、とても嬉しかったです」と心境を明かす。

「京都の太秦にある撮影所には、他の撮影所にはない独特のルールがあったりするのですが、今回そういった独自の文化に触れられたのも、とてもいい経験になりました。私が演じたお仙は、男の子のふりをしている町娘の役柄。男性の着物を着るのは初めてだったのですが、動きやすくて気に入りました(笑)。お仙は架空の人物で、時代背景や史実を想像しながらお芝居をするのが、なかなか難しかったです。橋の下の川の飛び石を渡りながら、家光に自分の過去を告白するシーンが、ロケ地も素敵で印象に残っています」

―― 里見浩太朗が「本格時代劇での大立ち回りは、今作が最後」と公言したことも話題になっているが、時代劇でベテランの俳優陣と共演した感想は?

「皆さん、時代劇の扮装をされているときの方が本物の姿なんじゃないかと感じる程、素晴らしかったです。里見浩太朗さんを筆頭に、東映の俳優の皆さんが阿吽の呼吸で殺陣をされているのを目の当たりにして、太秦に残る日本文化を間近に触れて感激しました。斬られ役の方とも阿吽の呼吸で撮影が進んでいくのを見て、本当にすごいなと思いましたし、太秦という歴史ある場所でさまざまな経験をされて、ここにいまこうして立っていらっしゃることが一目でわかる佇まいに、尊敬の念を抱きました。今後もし機会があれば、私も殺陣をやってみたいです。今回は町娘だったので、お姫様の役にも興味があります(笑)」

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―― 「なんでも鑑定団」にちなみ、葵が大事にしてる「お宝」についても聞いてみた。

「え~!? お宝かぁ…なんだろう。私はもともと自分の家じゃないと熟睡ができないタイプで、泊りがけのお仕事のときは、いつも一緒に寝ているスヌーピーのぬいぐるみがないと絶対にダメなんです。もちろん、今回の撮影にもスヌーピーを連れていきました。お宝というより、地方の仕事に絶対に欠かせない、私にとっての必需品です(笑)」

―― 2022年は、時代劇のみならず、ストレートプレイの舞台や配信ドラマにも出演するなど、これまで以上に表現の幅を広げた葵。自分自身では、どのように感じているのだろうか。

「2022年は年女だったからなのか、忙しくて、濃厚な一年でした。今後の私の人生に良い影響を与えてくれるであろう人たちや、作品との出会いにも恵まれました。ストレートプレイを2本続けて経験したことで、役柄やお芝居との向き合い方にも変化が生まれて、集中力も上がった気がします。役作りやシーン作りの時間にも没頭できるようになりました」

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―― 自身初のストレートプレイとなった『冬のライオン』について、葵はこう語る。

「森(新太郎)さんの舞台は独特で、セリフの読み方もわからないような台本を一から読み解いていく作業も多く、いくら時間があっても足りないと思う稽古場でした。知らず知らずのうちに自分が追い込まれていくのを肌で感じましたし、『これでいいのか? 本当にこれでいいのか?』と常に自分を疑い続けているような感じで辛いと感じることもありました。でも、そのおかげでこれまで自分で思っていた突き詰め方より、実はもっとずっと深くまで潜れることが分かったし、『まだできる。もっとできる。本当はもっともっとできるんだ!』って気付くことができました。作品や役柄への没入感も体験できて、表現の幅も広がって。『ここで満足していたらいけないな』って、自分の可能性を信じられるようになりました」

―― さらにCOCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL『パンドラの鐘』についてはこう語る。

「脚本の世界があまりに大きすぎて。大きなものの中から何か一つを選び取ることによって生じる責任に苦しめられました。名作であるゆえに、すごく愛のある脚本がゆえに、何を選び取っても私が演じた“ヒメ女”にとって間違いなんじゃないかと常に葛藤していました」

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―― 舞台期間の間で撮影された配信ドラマ「結婚するって、本当ですか」は、「自分と近い役どころだったので、自分の内面とリンクさせていく感覚を味わえました」と振り返る。

「スタッフや共演者の皆さんから私自身がすごく影響受けるような出会いもあって。2022年にさまざまな現場で吸収したことが『ホリデイ』の撮影でも活かせましたし、自分でもかなり変化した感覚があります。いまは、『引き出しの奥がもっと深いことを知った』くらいの感じですが、まだまだやりたいことが沢山あって、日々とても楽しいです」

―― 「ホリデイ~江戸の休日~」は、将来に悩む若者たちが自分のやりたいことを見出し、前に進んでいく物語。実りの大きかった2022年を踏まえて、2023年の抱負も尋ねてみた。

「今は、やっと見え始めたものを深く掘り進めていきたい、という気持ちが一番強いです。2022年に始めたことも継続していきたいですし、もし今年新たにやってみたいことに出会ったら、恐れることなく挑戦したいです。私は、ちゃんと自分でやると決めて頑張ったことは、絶対に自分を裏切らないと思っています。これからもっと年齢を重ねたときに、『あの時の自分は恵まれていて、いいことがいっぱいあったな』と思い返すよりも、『あの時、あの場面でこういう人と出会って、こんなふうに頑張ったから、今の自分があるんだな』って思えた方が、安心できる気がします。やりたいと思って始めたものを、一つ一つ大切にしていけたらと。家族や友だちと過ごす時間や自分の人生も大切にしていきたいという気持ちも、最近はありますし、バランスを上手く取りながら長く続ける方が私には合っている気がするので、プライベートも充実させつつ、お仕事もちゃんと頑張っていきたいです」


Writing:渡邊玲子/Styling:武久真理江/Hair&Make-up:竹下あゆみ

【衣装協力】
B’witch
CHERRY BROWN

インフォメーション

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(C)テレビ東京

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新春ドラマスペシャル『ホリデイ~江戸の休日~』

1月6日(金)19:30~21:48
テレビ東京系


会社員の鍵山孝平(望月歩)は、家から“徳川家光が描いた絵”が出てきたという、幼なじみの戸倉詩織(葵わかな)の付き添いで、「開運!なんでも鑑定団」に出演することに。ところが収録当日、楽屋で不思議なことが…。突然現れた鑑定人風の老人(里見浩太朗)が「これは真筆」だと絵を絶賛。2人の顔を眺めると、絵にまつわる切ない恋の逸話を語り出した――。
時は江戸時代。城では若き徳川家光(望月歩)が「自分は将軍の器ではない。こんな窮屈な生活なら魚屋のほうがましだ」などと言い出し、問題となっていた…。そこで教育係の大久保彦左衛門(里見浩太朗)は一計を案じ、懇意にしていた町の魚屋・一心太助(高嶋政伸)とお仲(戸田菜穂)夫婦に家光を預け、身分を偽って修行させることにした。そんな中、家光は医者を目指す町娘・お仙(葵わかな)と出会い、やがて恋に落ちるが…そんな中、次期将軍の座を巡る暗殺計画が持ち上がる。

▼公式サイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/holiday/



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