「『開運!なんでも鑑定団』から始まり、現代劇と時代劇が交錯するなんて、すごく斬新な設定ですよね(笑)。明るくて前向きになれるお正月にふさわしいドラマだなと思いました。本格時代劇に出演されていらっしゃる錚々たる俳優の方々がたくさん登場されるので、お芝居に厚みがありますし、時代劇でありながらも、若い人にも馴染みのある『ローマの休日』をベースに、身分の違う男女のラブストーリーが主軸になっているので、とっつきやすくて、肩ひじ張らずに観られる作品に仕上がっていると思います。お姫様ではなく、お殿様が町娘と恋に落ちるところも、ひねりが効いていて面白いと感じました。家光の描いた動物の絵は知らなかったのですが、味があってかわいいですよね。私も昔からノートに落書きをしていたので、キャラクターチックな画なら描けるかもしれません(笑)」
「京都の太秦にある撮影所には、他の撮影所にはない独特のルールがあったりするのですが、今回そういった独自の文化に触れられたのも、とてもいい経験になりました。私が演じたお仙は、男の子のふりをしている町娘の役柄。男性の着物を着るのは初めてだったのですが、動きやすくて気に入りました(笑)。お仙は架空の人物で、時代背景や史実を想像しながらお芝居をするのが、なかなか難しかったです。橋の下の川の飛び石を渡りながら、家光に自分の過去を告白するシーンが、ロケ地も素敵で印象に残っています」
「皆さん、時代劇の扮装をされているときの方が本物の姿なんじゃないかと感じる程、素晴らしかったです。里見浩太朗さんを筆頭に、東映の俳優の皆さんが阿吽の呼吸で殺陣をされているのを目の当たりにして、太秦に残る日本文化を間近に触れて感激しました。斬られ役の方とも阿吽の呼吸で撮影が進んでいくのを見て、本当にすごいなと思いましたし、太秦という歴史ある場所でさまざまな経験をされて、ここにいまこうして立っていらっしゃることが一目でわかる佇まいに、尊敬の念を抱きました。今後もし機会があれば、私も殺陣をやってみたいです。今回は町娘だったので、お姫様の役にも興味があります(笑)」
「え~!? お宝かぁ…なんだろう。私はもともと自分の家じゃないと熟睡ができないタイプで、泊りがけのお仕事のときは、いつも一緒に寝ているスヌーピーのぬいぐるみがないと絶対にダメなんです。もちろん、今回の撮影にもスヌーピーを連れていきました。お宝というより、地方の仕事に絶対に欠かせない、私にとっての必需品です(笑)」
「2022年は年女だったからなのか、忙しくて、濃厚な一年でした。今後の私の人生に良い影響を与えてくれるであろう人たちや、作品との出会いにも恵まれました。ストレートプレイを2本続けて経験したことで、役柄やお芝居との向き合い方にも変化が生まれて、集中力も上がった気がします。役作りやシーン作りの時間にも没頭できるようになりました」
「森(新太郎)さんの舞台は独特で、セリフの読み方もわからないような台本を一から読み解いていく作業も多く、いくら時間があっても足りないと思う稽古場でした。知らず知らずのうちに自分が追い込まれていくのを肌で感じましたし、『これでいいのか? 本当にこれでいいのか?』と常に自分を疑い続けているような感じで辛いと感じることもありました。でも、そのおかげでこれまで自分で思っていた突き詰め方より、実はもっとずっと深くまで潜れることが分かったし、『まだできる。もっとできる。本当はもっともっとできるんだ!』って気付くことができました。作品や役柄への没入感も体験できて、表現の幅も広がって。『ここで満足していたらいけないな』って、自分の可能性を信じられるようになりました」
「脚本の世界があまりに大きすぎて。大きなものの中から何か一つを選び取ることによって生じる責任に苦しめられました。名作であるゆえに、すごく愛のある脚本がゆえに、何を選び取っても私が演じた“ヒメ女”にとって間違いなんじゃないかと常に葛藤していました」
「スタッフや共演者の皆さんから私自身がすごく影響受けるような出会いもあって。2022年にさまざまな現場で吸収したことが『ホリデイ』の撮影でも活かせましたし、自分でもかなり変化した感覚があります。いまは、『引き出しの奥がもっと深いことを知った』くらいの感じですが、まだまだやりたいことが沢山あって、日々とても楽しいです」
「今は、やっと見え始めたものを深く掘り進めていきたい、という気持ちが一番強いです。2022年に始めたことも継続していきたいですし、もし今年新たにやってみたいことに出会ったら、恐れることなく挑戦したいです。私は、ちゃんと自分でやると決めて頑張ったことは、絶対に自分を裏切らないと思っています。これからもっと年齢を重ねたときに、『あの時の自分は恵まれていて、いいことがいっぱいあったな』と思い返すよりも、『あの時、あの場面でこういう人と出会って、こんなふうに頑張ったから、今の自分があるんだな』って思えた方が、安心できる気がします。やりたいと思って始めたものを、一つ一つ大切にしていけたらと。家族や友だちと過ごす時間や自分の人生も大切にしていきたいという気持ちも、最近はありますし、バランスを上手く取りながら長く続ける方が私には合っている気がするので、プライベートも充実させつつ、お仕事もちゃんと頑張っていきたいです」
Writing:渡邊玲子/Styling:武久真理江/Hair&Make-up:竹下あゆみ
【衣装協力】
B’witch
CHERRY BROWN
TV
1月6日(金)19:30~21:48
テレビ東京系
pagetop
page top