STAGE
葵わかな 舞台「冬のライオン」フォトコール&取材会!
同作の舞台は、英国王家の草創期である1183年、イングランドの初代国王ヘンリー二世が居城としていたフランス中部のシノン城。
豪傑で実力と運を味方にしてきた初代国王が築き上げた領土、そして跡目を誰が継ぐのか決着をつけるべく、一同が会した。
集まったのは、妻のエレノア、長男リチャード・次男ジェフリー・三男ジョン、そして王の寵愛するアレーと、その兄で敵国フランス王のフィリップ。
権力と愛情を巡って時にストレートに、時に権謀術数をめぐらし化かしあいながら戦いを続ける彼らの、王族でありながらあまりに人間くさく、緊迫のパワーゲームが繰り広げられる。
葵は、ヘンリーの愛妾でフランス王女・アレーを演じる。
公演初日を控え葵は、「初めてのストレートプレイなので、稽古場で分からないことや不安なことが大きかったのですが、約1ヶ月皆さんとお稽古をしていく中で、ホカホカした気持ちになって今ここに立っています。早く皆様にパワーをお伝えし、それがどんなリアクションになっていくのかが未知なところなので、緊張もするのですが楽しみな気持ちです。」とコメント。
自身が演じるアレーについて、「ヘンリーとヘンリーの妻・エレノアだけではなく、子供たち、フランスの王様も権力や土地のことで争うのですが、唯一そこに自発的には絡めない人物。周りの人たちに大いに翻弄されていけたらいいなと思っています。」と話した。
そして最後に、「さすがに土地や権力のことではないと思いますが、小さなことに置き換えて、家族で争ったりすることもあるのではないか、共感できる部分があるのではないかと思います。王族たちの物語ではありますが、身近な気持ちで観ていただける作品になっているのはでないかと思っていますし、そのように受け取っていただけるように初日から頑張っていきたいと思います。お待ちしています。」とメッセージを送った。
舞台「冬のライオン」は、2/26(土)~3/15(火)東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。
ぜひ劇場でご覧ください!
【ストーリー】
イングランドの国王ヘンリー二世は、数重なる戦果で領土を広げてきた。広大な領地アキテーヌを持つ年上の妻・エレノアは、何度も反旗を翻したため、幽閉されている。人質として育てられてきた先代フランス王の娘アレーは、今や美しく成人し、ヘンリーの愛妾となっている。そしてアレーの異母きょうだいである現フランス王フィリップがついに迫る。『領土を返還するか、アレーをヘンリーの後継者と結婚させるか、選ぶ年限が来た』と。いよいよ相続のけりをつけねばならない。
1183年のクリスマス、一同はシノン城に集まる。リチャードに王位を譲ってアレーとも結婚させるようにというエレノアの嘆願。ヘンリーはかわいい三男のジョンに引き継がせたいと思っているが、エレノアの言い分を受け入れ、今すぐアレーとリチャードの結婚式を挙げることになってしまう。
次男のジェフリーは、ジョンを抱き込んで、父親を倒すためにフィリップの協力を得ようと、ひそかに部屋を訪ねる。すると、母エレノアから送られたリチャードもフィリップの部屋へやってくる。ジェフリーとジョンが隠れているとも知らず、リチャードはうっかり口を滑らせたことで、兄弟たちを驚かせる。そこへさらに、ヘンリー本人が、フィリップに取引を持ち掛けようと企んで現れる。息子たちの不実さ、強欲さを思い知らされたヘンリーは、全く違う方向へと舵を切ることを決断。
果たして、親子の、夫婦の、妻と愛妾の、イングランド王とフランス王の対決の決着はいかに……。