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葵わかな 映画「逆光の頃」特別試写会!
同作は、フィギュア「コップのフチ子」の原案者であり、ギャグイラストの「バカドリル」 でなどで知られる異才の漫画家・タナカカツキさんによる同名コミックの映画化で、京都ならではの情景を舞台に、高校2年生の主人公・赤田孝豊が同級生たちとの喧嘩や、幼なじみへの恋を経験しながら、一歩前に進みだそうとする姿を描いた物語。
1988~1989年に「コミックモーニング」と「モーニングOPEN」にて連載され、2009年には新装版も発売、全12編から構成されており、日常と非日常、夢と現実。双方の世界を行き来する少年のゆらめきときらめきが、京都の街を背景に鮮やかに紡ぎだされており、その叙情性が高く評価された名作コミックとして知られている。同作ではその中から、「僕は歪んだ瓦の上で」「銀河系星電気」「金の糸」の3編にオリジナル・エピソードを追加し映像化。長期にわたる京都ロケを敢行し、花街の祇園、鴨川を渡る四条大橋、五山送り火(大文字)といったお馴染みの風景のほか、寺院やライヴハウス、路地裏など、貴重且つリアルな京都も切り取ると共に、アニメーションを駆使するなど、大胆な演出によって、原作の世界観を忠実に再現している。
葵は主人公・赤田孝豊(高杉真宙さん)が恋心を抱く幼なじみ・みことを演じる。
上映前に行われた舞台挨拶にて葵は、「今日は『モーニング』を読んでいらっしゃる方がいらっしゃっての試写会ということで、私や高杉さんのようなマンガ好きの方なのではないかなと思うので(笑)、原作のタナカ先生も交えて楽しいお話ができればと思います。よろしくお願いします。」と挨拶。
原作を読み、「世界観のある独特なお話しだと思いました。また、お話しも描き方もすごくシンプルで、紙の上だけではなくセリフも少なかったりするなかで、キャラクターたちがどう考えているのか、読んでいる人が想像できる余白のあるマンガだなと感じました。」と話すと共に、「原作から映画になる時、それなりのアレンジがあって映画になるイメージがあったのですが、今回は監督が原作に思い入れがあるということもあって、マンガをそのまま映画にしたかったのではないかというくらい、台本とマンガがほぼ同じ内容。でもリアルな人間が演じるので、マンガが持っている雰囲気をどうやったら映画につなげられるのか、とても悩みました。難しかったですが、マンガが好きですし、挑戦できてとても楽しかったです。」と笑顔を見せた。
また、京都弁のセリフについて、「お芝居で“こうしたい、こんな気持ちを伝えたい”と思っても京都弁で何と言えばいいのか、初めのうちはそれがネックになっていたのですが、だんだん馴染んでくると京都弁ならではの良さがたくさんあって、すごく好きになりました。」と話した。
さらに、同作にちなみ自身の青春の淡い思い出は?という質問があがり、「わりと光輝いていない青春時代を送っていたタイプですよね(笑)」と高杉さんと悩んでいると、“周りの光を眩しいなと思いながら見てました。逆光でした”と高杉さんがコメント。それを受け、「その日々が“逆光”。そうですね、私もそうでした。」と同調した。
映画「逆光の頃」は、7/8(土)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!
ぜひ劇場でご覧ください。