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Amazon Originalドラマ『結婚するって、本当ですか』が、10月7日(金)よりPrime Videoで独占配信される。奥手な主人公の男女2人が、とある事情により計画結婚を決意したことから始まるラブストーリー。葵わかなが演じるのは、一見クールに見えるが極度の人見知りで、趣味に没頭するヒロイン・本城寺莉香。「演じていて楽しかった」と語る役の印象や役作り、撮影現場の様子などを聞いた。

自分の素に近い役で思い入れのある作品です

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―― 「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の人気コミックを実写ドラマ化した本作。旅行代理店に勤務する奥手な主人公の男女2人が、希望しない転勤を回避するために計画結婚を決意したことから、次第に惹かれ合っていくラブストーリーだ。

「主人公の莉香と拓也の2人がとても静かで、普通の物語なら脇役にいそうな人たち。そんな2人にスポットが当たって、計画結婚というぶっ飛んだことを始めるのですが、クラスの端っこにいたような人たちというのがいいな、好きだなと思いました。私も学生時代からそういう場所にいて、明るくて華やかな少女漫画に憧れてきました。いわゆる地味って言われるような私みたいな人が主人公の話を見てみたいと思っていたので、ワクワクしながら台本を読みました」

―― 演じるのは、一見クールに見えるが極度の人見知りで、家で地図を眺めてはその地を調べて妄想し、実際に探索もする趣味を持つ本城寺莉香。

「私自身、本当に地味なタイプなので、莉香に共感しました。なんで私がこういう人だとわかったんだろうと思うくらい莉香と自分の性格がそっくりで、私を選んでくれた方はすごいなと思っています(笑)。今まで演じた役の中で一番素に近い役。莉香の心情について台本にとても細かく描かれていて、嬉しくなりました」

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―― 素に近いということで、具体的にどんなところが似ているのだろうか。

「たくさんあります(笑)。まず、人前で感情を抑えるところ。不器用なだけなんですけど、私も結構大人ぶってしまうんですよね(笑)。あと、感情よりも考えの方が先にいってしまうところもそっくり。結構クールに見られたりドライに見られますが、実は繊細で情に厚かったり、決めたらこうだと突き進むところも似ていると思います」

―― 自分に似ている役を演じてみての感想は?

「これってどうなんだろう?と思うところがなかったので、とてもやりやすかったです。常にわかる、わかると言い続けていました(笑)。その分、莉香の感情をみなさんにどうしたら伝えられるのかを考えました」

―― 役作りで苦労したことはあったのだろうか。

「この作品の面白さは、莉香と拓也の2人が少しずつ近づいていくところにあります。大きなターニングポイントがあればわかりやすいんですけど、この作品は微々たるものすぎて(笑)。でも、見落としてはいけないものだから、それを考えながら演じるのが難しかったです。一番最初にどう演じようかと思ったとき、いわゆるサクセスストーリーではないけれど、成長物語なので変化が絶対に楽しいし、少しずつの変化を丁寧にやりたいなと思って。それは撮り始める前に決めたことだったので大変でしたが、諦めずに積み上げていけてよかったです」

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―― 相手役の大原拓也を演じた佐藤寛太の印象は?

「とてもオープンな方でした。ほぼ2人での撮影で、同じようなスケジュールを一緒に頑張りました。それは監督やスタッフさんももちろん同じで、チーム感をすごく感じられました。スケジュールが大変だったけど、おかげで固い絆で結ばれました。全然ピリピリした瞬間がなくて、ずっと楽しいまま終えることができました」

―― 撮影は日数的にハードだったが、妥協なく撮影できたと振り返る。

「私は舞台と舞台の合間でしたし、佐藤さんも忙しい時期だったので、限られた時間の中での撮影になりました。恵まれていたのは、コロナが落ち着いた時期だったので、地方ロケも含めていろいろなところで撮影させていただけたことです。ロケが久しぶりだったので、楽しかったです。日数的には移動も含めると大変になってしまうんですけど、素晴らしい映像になっていたので、完成した作品を見て嬉しくなりました。特に美しい風景が見られる南阿蘇での撮影は、天気があまり良くない予報だったのですが、実際は晴れが続きました。ほかに広島、玉川上水、鎌倉、スカイツリー、伊豆の山、それに会社のシーンもたくさんあって、本当にハードでしたが(笑)、頑張った甲斐がありました」

―― 本作に出演して、結婚観の変化があったという。

「結婚はまだ私には遠いので、よくわからないものでした。昔からの儀式的なものもありますよね。両家の関わりとか親戚の事とか自分以外の家族も関わることなので、大変だなという気持ちもありました。まったく血のつながらない他人と家族になって、子どもを産んで育てて、またその子どもが子どもを産んで…そのことを考えると、本当にすごいことだなって。本当に大きな決断だし、責任が伴うもの。でも今回のドラマをやってみて、いろいろな結婚観があるんだと感じました。結婚した後の生活の仕方も選択ができて、結婚そのものも選択肢の一つなんだと感じました。幸せになるためにするものというか、しなくてはいけないものから自分の人生をより豊かにするために選んでも良いものというイメージに変わりました。私と同年代の方が見ても、ありなんだなと思ってもらえそうな気がします。同世代で結婚や将来のことに不安がある方も、ぜひ見ていただきたいです」

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―― 莉香と拓也の微笑ましくももどかしい関係性に“ムズキュン”すること必至。

「実体験でムズキュンってなかなか感じないので、こういうドラマとか漫画があるのかなと思います。ドラマの中で拓也と莉香が歩いていて手がぶつかるシーンがあるのですが、そこで結構ムズキュンしました。あのもどかしい感じがたまらないです(笑)」

―― 最後に、改めてメッセージを。

「莉香や拓也のような人って実際多いと思うんです。大勢の中で目立つ人、リーダー的存在になれる人はごくわずかで、輝いている人を中心に回りにいる人が多くて。その中でも隅にいるような人たちだと思うんですけど、私もそうなので共感した次第です(笑)。そういう人たちが不器用ながらに頑張って、進んでいって、少しずつ輝いていく姿に勇気をもらえると思います。私自身、とても思い入れがある作品になりましたし、結婚や恋愛などに悩める方にも見ていただきたいです。本人たちは気づかないだけで、世界は暖かく優しい。それを映像で描き出していて、明るいタッチなので気楽に見ていただけると思います」


Writing:杉嶋未来/Styling:武久真理江/Hair&Make-up:石川奈緒記

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INTERNET TV

Amazon Originalドラマ『結婚するって、本当ですか』

10月7日(金)より一挙配信


原作は、若木民喜による人気マンガ「結婚するって、本当ですか 365 Days To The Wedding」。旅行代理店で同僚として勤務する、人付き合いが苦手で家で地図を見て過ごす時間が好きな本城寺莉香と、のんびりした性格で保護した猫との生活を大切にしている大原拓也。会社のアラスカ支店の開設に伴い、1年後に独身者が派遣されることが発覚したことをきっかけに、日本での平和な日常を守りたい2人は海外行きを逃れるため、結婚するふりをすることを計画。ここから結婚に興味のない2人の「結婚」への冒険が始まる。まともな恋愛経験もなく他者との向き合い方も分からない2人は戸惑い、そして家族や同僚などを巻き込みながらも、いつしか互いを意識し合うようになっていく。

▼公式サイト
https://www.amazon.co.jp/



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