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初回放送は21.2%(関東地区)と高視聴率スタートとなった連続テレビ小説『まれ』。 ヒロイン・津村希の同級生で、お互い気になる存在となる紺谷圭太を演じるのが山﨑だ。近年の朝ドラではヒロインの相手役に注目が集まるだけに、山﨑への期待度も高まる。長期にわたる撮影のなか、役とともに成長していきたいと語ってくれた。

思わず“頑張れ!”と応援したくなる魅力的なキャラクターばかりです

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―― 祖父・弥太郎(中村敦夫)の影響で輪島塗の魅力にとりつかれ、輪島塗職人を目指す紺谷圭太を演じる山﨑。輪島塗のことを語り出すと止まらなくなる熱い男だ。

「圭太は不器用でまっすぐな男。僕にはない熱さがありますね(笑)。日本一の職人になりたいという大きな夢があって、夢嫌いな希とはぶつかることも。夢が嫌い、トラウマっていいながらも希は家族のために一生懸命でひたむき。そんな姿を見て圭太は元気や勇気をもらい、しだいに惹かれていったのかなと思います。ただ、自分を押し殺して夢を封印してしまう希のことを理解できないこともあり、衝突しちゃうのかも。僕自身は圭太ほど熱くないけれど、学生時代はサッカーに夢中で、それこそサッカーバカでした(笑)。好きなことは集中できるので、そのあたりは似ているのかな。これだと決めたことを貫き通す圭太のようになりたいなと演じながら思っています」

―― 撮影前から輪島塗を習いに能登へ。初めて伝統工芸に触れ、その魅力にとりつかれたという。

「輪島漆器というと今は高価なものになりましたが、かつては普通に家庭で使われていたものなんですよね。何層にも漆を重ねていくからとても丈夫で長持ちするし、みそ汁など熱いものを入れても手に熱さが伝わらないようになっている。役を通じて初めて知ることばかりでしたが、輪島塗に触れることができて本当によかったです。最初はスムーズにできたので、意外と簡単なのか!?と思ったのですが、すぐにその考えは打ち砕かれました(笑)。学生時代は美術が好きだったので、物を作ることは苦じゃなく好きな分野。難しいけれど楽しみながらやっています。漆を塗って乾かしまた塗っての繰り返し作業なので、少し失敗しても最後の塗りがうまくいけばごまかせてしまう部分もあるんです。でも、祖父・弥太郎さんのセリフにもあるのですが“職人のプライドをかけてだますことはできない”んですよね。職人さんってカッコいいなってしびれました。輪島塗、伝統工芸の魅力もドラマを通じて伝えられたらいいですね」

―― 漆塗りの修業で単身、能登を訪れた際には特別な体験もしたそう。

「1000枚もの田んぼが連なる千枚田というところがあって、稲作をしないシーズンにあぜ道をライトアップするイベントがあるんです。10月から3月の間だけなので、その時期に能登にいて見に行かないのはもったいないと、連れていっていただきました。遠くに海が見え、自然のなかでLEDがきらめく光景は幻想的でしたね。食事もどれも美味しく、特に魚料理は絶品でした。職人さんのお宅で大根の漬物を焼いて出してくれたのですが、とっても美味しかったんですよ! どれも素材のよさを感じることができ、忘れられない味です」

―― 山﨑は第2週の放送から登場。高校3年生になり、卒業を前に思い出づくりをはじめる。

「圭太は一度、能登を離れ金沢に引っ越しをしているので、希たちとは7年ぶりの再会になります。そこで、輪島大祭という夏祭りに参加しようとなるのですが、そのシーンのために年に1回のお祭りを再現したんです。たくさんのエキストラの方たちが集まってくれて、実際にキリコ(祭りで担がれる巨大な灯籠)を出していただきとても迫力のあるシーンになりました。キリコを担ぐだけでなく、太鼓をたたくことになり、みんなで練習したのもいい思い出ですね。手の皮がむけてしまうほど頑張りましたよ! リズムを刻むのも難しいのですが、バチさばきがうまくいかなくて。カッコよく叩くためのワザがあるのですが、短期間の練習ではなかなか習得できなくて悔しかったですね。地元の人と撮影の合間にお話しができて“年に一回しかないお祭りを二回も楽しめるなんて嬉しい!”と言ってくれて、僕も嬉しくなりました。能登のあたたかい雰囲気も伝わればいいなと思います」

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―― ヒロイン・希とは価値観の違いからぶつかることが多いものの、互いにひたむきな姿に惹かれていく。

「甘酸っぱいシーンが出てくるわけです(笑)。輪島大祭でキリコの修復を自分でやりとげ自信がついた圭太が希に告白をするのですが、不器用な性格があだになり撃沈……。輪島塗職人への夢を熱く語りすぎて、夢嫌いの希が蕁麻疹を出してしまうんです。さわやかな青春の1ページですが、思わずクスっと笑ってしまうハプニングもあり印象に残るシーンになりました。告白したことが村中の人に知れ渡ってしまうのは、僕だったら耐えられないけれど、圭太はそんなことよりも“なんで希は夢を語ることを嫌がるのか、なんでわかってくれないのかな”という思いのほうが強かったと思いますね」

―― 放送は始まったばかりだが、撮影開始からすでに半年が経過。実年齢を超え、圭太としての人生を歩んでいる。

「これまでは高校生役が多く、役が年を重ねていくことがほとんどなかったので実年齢をはるかに超えていくことも初めて。もちろん、未経験のことも出てくると思うのですが、圭太としてさまざまな体験をすることでリアルに成長していけるのかなと思っています。人って根本的なこと、芯は変わらないと思うので圭太の軸ができていればいいのかな。共演者には大先輩の方々が多く、カッコいい大人のお手本がそばにいらっしゃるので、その背中も見つつ、圭太としても山﨑賢人としても成長していけたらいいですね。圭太はきっと、祖父・弥太郎さんみたいになるんじゃないかな。僕ですか? そうだな……。渋くてカッコいい役者になれたらいいですね。弥太郎さん役の中村敦夫さんはそこにいるだけでオーラがあってカッコいいんです。僕も将来、20代の若者にカッコいいって言われるようになりたいです。近い目標でいえば、『まれ』がみなさんに愛される作品になること! ヒロイン・希だけでなく、僕も含め希のまわりには夢を持った人たちがたくさんいて“頑張れ!”って応援したくなるキャラクターぞろい。応援してもらいつつ、みなさんにも元気を与えられたらなと思っています」


Writing:岩淵美樹

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(C)NHK

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連続テレビ小説『まれ』

毎週月~土曜日08:00~NHKにて放送中!


地道にコツコツ」がモットーのヒロイン・希。働かないダメな父のせいで夜逃げ同然に能登の漁村に移住。夢よりも安定した生活を選び、高校卒業後は市役所に就職するものの、さまざまな出会いを通じ幼いころに抱いていたパティシエになる夢を思い出し、横浜へと旅立っていく。山崎はヒロイン・希の同級生で輪島塗職人の卵、紺谷圭太を演じている。

▼公式サイト
http://www.nhk.or.jp/mare/

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