中川大志「台本を読んでいく中で浮かんだ僕なりの美月のイメージに、新木さんはぴったりでした。このドラマはラブストーリーでもあり、復讐する側とされる側の攻防戦でもあり、さらに後から見えてくる驚きもある。柊と美月の特殊な関係性を、新木さんと作れることが本当に楽しみです」
新木優子「6年前にお会いした時、座長としてしっかり周りを見て行動されていたのが印象に残っています。現場での立ち居振る舞いが、年下なのに本当に頼もしくて! 今回の座長が中川さんと聞いたときには、「ついていこう!」と思えて嬉しかったです。間の悪い殺し屋というご本人とギャップのある役を、中川さんがどう演じられるのかが個人的にも楽しみです」
中川「柊はすごく優しくて、困っている人がいたら助けずにはいられない。いろんな人に感情移入できる、真っすぐでピュアな男の子です。そんな柊が、丈さんの死をきっかけに、今までの人生とはまったく違う方向に進んでいきます。殺し屋として生きてきたわけではないけれど、丈さんから知らず識らずのうちに殺し屋としてのトレーニングを課せられていて、殺し屋としての知識や能力をすでに備えている人物なので、アクションシーンのために鍛えています。噂によると脱ぐシーンもあるらしいので(笑)」
新木「美月はすごくクールで冷静で、周りを見ながら落ち着いて行動できる人物です。いろんな面を持っていて、秘密も抱えているので、その秘密をしっかりと把握しておくために、台本を読み込んでいます。漫画家としてもちゃんと才能があって、作品の絵柄は性格とは真逆でとてもかわいいです(笑)」
中川「丈一郎さん役の藤木直人さんは、朝ドラでご一緒した時とは全然違う関係性なので、「よろしくお願いします」とメールのやりとりをさせていただきました。柊の良き理解者である詩織を演じるのは水野美紀さん。柊と詩織さんの関係性も回を追うごとに変化していくので、大好きな役者さんである水野さんとのやりとりがすごく楽しみです」
新木「美月は漫画家なので、編集者役の中尾明慶さんと、アシスタント役の田中みな実さんたちとのやりとりが楽しみです。このドラマは個性的な登場人物の関係性が第一話から最終話に向かってどう変化していくのかも、見どころになると思います」
中川「ラブコメディではありますが、その枠から飛び出していける可能性のある作品だと感じました。殺し屋というファンタジックな設定を楽しんでもらうには、見ている人たちに感情を共有してもらえるような、人間味のあるキャラクターにすることが課題。今の時点では、殺しとは無縁の世界で生きてきた柊が、丈さんの仇を討つために頑張るけれど、どこか場違い感があって結果がついてこないからこそ応援したくなる、愛すべきキャラクターにできたらいいなと思っています。コメディという面では、「笑かす」ではなく「笑われる」をテーマに、がむしゃらな柊を演じていきたいです。男虎柊という名前は難しくて僕も最初読めなかったので、ぜひ「しゅう」と呼んでください(笑)」
新木「授賞式に出席したり取材を受けたりするシーンでは華やかな衣装を着ていますが、普段は自分の着たい服を自由に楽しんでいる、等身大の26歳の女の子です。キャラクターのキーワードが“クールビューティー”ということで、クールで気の強いキャラクターが出ている作品を見て研究しました」
中川「僕は『キングスマン』を改めて見返しました。台本からいろいろな作品へのオマージュを感じました。清掃会社の作業着から殺し屋のスーツに着替えるシーンは、ある種のヒーロー物からインスパイアされていると思いますし。武器庫には、丈さんのお下がりのスーツがたくさん吊るされているので、どんなスーツを着るのかを、毎回楽しみにしてほしいです」
新木「このドラマには笑えるポイントもキュンとするポイントもたくさんあります。日曜日の夜の放送なので、見終わった時に「明日もまた頑張ろう」と思ってもらえるようなドラマにできたらいいなと思います」
中川「一言でラブコメといっても、殺す側と殺される側が恋に落ちるという今までにない男女の関係性を、どんなふうに作っていけるのかがチャレンジですし、楽しみです。日曜日の夜にいろんなことから開放されて、この作品の世界の中で楽しんでもらって、次の日曜日を楽しみに1週間を過ごしてもらえるドラマになるようにがんばります!」
Writing:須永貴子
TV
7月4日(日)スタート
毎週日曜22:30~日本テレビ系
pagetop
page top