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2013年8月16日更新
女子高生の無防備な姿を少年の視点で切り取った写真集『スクールガール・コンプレックス』。男性からだけでなく、多くの女性たちからも支持されヒットとなったこの写真集を原案とした映画がいよいよ公開に。女子高の放送部を舞台に、恋に部活に頑張る少女たちの青春を描く。主人公・マナミを演じるのが、『スプラウト』『35歳の高校生』で注目を集める森川葵。撮影秘話や、仕事への思いなどを語ってもらった。
ちょっとドキッとする女子高生の青春を描いています
── ドキッとするような描写が満載の写真集を原案とした映画とあって、女の子同士の恋模様を描く、こちらもドキッとする内容。演じるにあたり、不安はなかったですか。
「もともと写真集を見ていて、男性向けなのかもしれないけれど、私もこういうの好きだなって思っていたんです。だから、不安は一切なかったですね。主演というプレッシャーも特になかったです。演じるという点ではどんな役でも変わらないのかなと思うので」
── 初めて脚本を読んだ時の感想はいかがでしたか。原案の写真集のファンだったとも伺いましたが。
「脚本をいただいて初めて読んだときに、写真集とはまた違った世界がそこにはあって、女子高に通っている女の子たちが恋に部活に一生懸命な姿を描いているなと感じました。あのシーンはどういう風になるんだろうって想像しながら読むのですが、実際、映像になると爽やかな青春の1ページになったんじゃないかな」
── 次第にチユキにひかれていくマナミを演じるうえで、どんなことを考えながら演じましたか。
「マナミって、脚本を読んだときはちょっとオドオドしていて自分を出せない女の子なのかなという印象があったんです。リハーサルのときにそういう感じで演じていたら、監督から“普段の森川葵とあまりかけ離さずにやってみて”と言われて。そこからは幼なじみのアイとのシーンではいつもの私のように元気な部分を出していきました。でも、チユキとのシーンは彼女に対する憧れや恋心を感じているので、ちょっと距離をおくというかひとつひとつの言動に動揺しちゃう感じを出すようにしていました。マナミはしっかり者に見えるけれど、それは放送部の部長としての姿なんですよね。普段のマナミと部長のマナミは違うし、色々な顔があると思うので、そのあたりは気をつけていました」
── 劇中の放送部は練習や先輩への礼儀などかなり厳しくて、実際にこんなことってあるの!?と思ってしまったのですが。
「リハーサルもかねて、ある学校の放送部の見学に行ったんです。そこの学校は本当に厳しくて、たとえば先輩が4人、部室に入ってきたら後輩は4回あいさつするんですよ! 発声練習などもその部活でやっているものを教えてもらいました。だから、リアルなんです。外郎売は毎日リハーサルや声だしでやっていたので、すぐに覚えることができました。その成果はぜひ映画でチェックしてください」
── 同性の女の子への憧れや惹かれていく気持ち。森川さんも感じたりしますか?
「私、女の子好きですよ。だって、可愛い!っていいことじゃないですか。それが恋愛感情に発展していくのはわからないけれど、単純に友達のことは好きだし、○○ちゃん、可愛いな~と思いますしね。それに、一緒に出かけたときに手をつないだりってことも、多くの人がしたことあると思うんですよね。ちなみに、私はチユキみたいなサバサバしたタイプが好きです。自分が甘えたいほうなんで(笑)」
── 撮影現場はどうでしたか?同世代の共演者が多いから映画同様、女子高のノリだったのでは?
「撮影期間は10日くらいでしたが、リハーサルを含めるともっと長い時間をみんなと一緒に過ごしました。朝、ロケバスで撮影現場に向かうので遠足みたいでした。とっても暑かったので、現場にはかき氷器があって、よく食べていたんですけど、みんなイチゴとメロンのシロップがあったのになぜかイチゴばっかり食べて(笑)仕事でなかなかお祭りには行けないので、かき氷を食べながらお祭り気分を味わいました。今年も、行けそうにないかな……」
── この映画は部活や恋愛を通じて、少女たちの成長も描かれている作品ですが、森川さん自身も18才という、少女から大人へと進む時期。最近、変化を感じることは?
「うーん、なんだろう。苦手だったスイカが食べられるようになったことですかね(笑)。昔はカブトムシになった気がして苦手だったけど、意外とおいしいじゃんって気づいてからはけっこう食べています。気持ちの上では特に成長しているなとか、大人になったなっていうのは自分ではわからないですね。○○だからとか考えて成長しているわけじゃないと思うので。それは演技に対してもそうかもしれません。目標や憧れも設定してなくて、今、自分がやれることを一生懸命やる。それだけなんです」
── 最近はモデルのお仕事だけでなく、女優としても活躍の場を広げていますが、“女優”としての目標はありますか?
「実はまだ、芝居の楽しさがわからないんです。なんで私なのか、という思いもあります。でも、求められるならそれに応えたいし、一生懸命やりたいと思っています。 役ごとにイメージが違うね、森川だってわからなかったという声もいただきます。最近、気づいたのですが今まで演じてきた役のヘアスタイルがどれも違うんですよ。今回のマナミはおでこを出していて、それが凛とした表情にもつながるのかな。ヘアスタイルを変えることは、見た目はもちろんですが、気持ちも変わるもの。だから、これからも演じる役によってヘアスタイルを変えていきたいとは思っています 」
── 最後に映画の見どころを。
「写真集と映画は違うものと考えています。映画は、女子高生が部活を頑張っている姿や、恋愛や友情に悩む姿を爽やかに映し出しています。ちょっとドキッとするシーンもありますが、共感できる部分も多くあるんじゃないかな。私はアイとのプールサイドでのシーンがお気に入りなので、チェックしてください!」
『スクールガール・コンプレックス~放送部篇~』
8月17日(土)シネ・リーブル池袋ほかロードショー
大ヒットとなった青山裕企氏の写真集『スクールガール・コンプレックス』を原案として映像化。放送部の部長、新谷マナミ(森川葵)は、学園祭に向けて朗読劇の演目をなかなか決められず悩んでいた。そんなある日、バスケ部を退部になった問題児、三塚チユキ(門脇麦)が放送部に入部してくる。不思議な魅力を持つ、チユキにマナミはひかれていく。女子高を舞台に淡い恋心が錯綜する青春物語。
▼公式サイト
http://sgc-movie.info/
(C)S・D・P/2013「SGC」運営委員会
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