「刑事役で思い浮かぶのは、現場検証とかに駆けつけたり、会議をして「この犯人を追うぞ!」というイメージです。アツさも感じるし、ちょっと堅いという印象もあります。ポリス・コメディーで、もちろん刑事も登場するのですが、刑事ドラマと言っていいのか……。僕が演じる世中渡に至っては、転職のことばかり考えているキャラクター。まさか、初の刑事役がこんな形になるとは思っていなかったです(笑)」
「伸くん(鈴木伸之)が演じる高野心とバディになれたのはすごく良かったです。先輩、後輩という間柄で、相手の力を借りていかに楽をしようかと考えている二人ではあるのですが、お互いを尊敬し、「ありがとう」と感謝できるいい関係性です」
「コロナの影響で本読みをリモートなどで行い、クランクインで初めて直接会うという現場でした。こう見えて人見知りなので、初日はとても緊張していました。役者の仕事を5年くらいやってきて、現場にも慣れてきたつもりでいましたが、あの緊張感は久しぶりでした。芝居の感覚は、すぐに戻ったのでホッとしたのを覚えています。クランクインから数日後に、キャンプのシーンがあり、一緒に山にこもったあたりから、急激にみんな仲良くなりました。お茶目で愛されキャラの伸くんが、いつもニコニコ笑っていて、現場を明るくしていました」
「高野と世中のサボりコンビと、月賀梨男(つきがなしお)と伊喜利辰巳(いきりたつみ)のガッツありのアツい刑事コンビとの比較がおもしろいです。月賀&伊喜利のコンビが「突入するぞ!」と意気込んでいる横で、僕たちサボりコンビは突入する“フリ”をして、喫茶店に行きコーヒーを飲む。名前どおりにツキがない月賀さん、かなり笑えます」
「それぞれのジャンルに難しさはあるけれど、その中でもコメディーは難しいと思います。笑わせようと思って演じると、寒い感じになってしまうこともしばしばあります。おもしろいことを表現することに、いかに真剣に取り組むかが大事だと思っています。コメディーの経験が多い役者さんを見ていると、本当に勉強になるなと現場で実感しました」
「本格的なコメディーに挑戦するのは映画『3D彼女 リアルガール』以来、今回が2回目となります。前作とはタイプの違う笑いに振り切っている僕が見れると思うので、ぜひ注目してください」
Writing:タナカシノブ
TV
pagetop
page top