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2014年10月15日更新
個性派ぞろいのキャストと、世直しのために悪を制する痛快なストーリーが話題の昼ドラ『ほっとけない魔女たち』。10月から新キャストとして登場した佐野和真。撮影現場の雰囲気や、25才になって感じる芝居への思いなどを聞いた。
台本にはない、現場で生まれる空気感や芝居を楽しみました
── 『さくら心中』『鈴子の恋』『ぼくの夏休み』など昼ドラには欠かせない存在になりつつある佐野。昼の帯ドラマ50年記念企画『ほっとけない魔女たち』は今までの愛憎劇とは異なり、世直しがテーマ。豪華キャスト陣も話題になっている。
「今回はすでにチームができている中に入っていくので、その空気感を壊さないようにしたいなと思って現場に入りました。浅野ゆう子さんが気さくに話しかけてくださったので、自然と輪の中に入れましたね。僕自身も撮影現場では積極的に話しかけていくようにしているので、途中参加ということは特に意識せず、いい雰囲気の中、芝居ができました。僕が演じる拓馬は年下の男の子という可愛い部分と、家族や夏江さん(浅野ゆう子)を支える男らしさをあわせ持っているので、そこをうまく演じ分けられればと思っていました。浅野さんをはじめ、ベテラン俳優の方々が揃っていたので、台本にはないその場で起こることひとつひとつが面白くて、勉強になりました」
── 佐野も役者10年目。芝居に対して考え方が変わってきたという。
「自分でも10年か……という驚きがあって。昔の映像を見ると自分じゃない気がしちゃいますね。でも、『継続は力なり』じゃないけど、10年続けてこれたことは誇れることだし、自信は持っていいのかなと思っています。様々なジャンルの役を演じてきましたが、これからは同じような役でも経験を積み重ねてきた分の深みを出せたらと思っています。ただ、10年たっても慣れないことがあって、それは芝居をするときの緊張感。どの現場に行ってもめちゃくちゃ緊張するんです。初日の前日は必ず寝られなくて、今回もやっぱりダメでした。あまりにも慣れないので、以前、ベテランの俳優さんに相談したことがあるんですが、『俺もそうだよ』とおっしゃっていて少し安心しました。芝居に入るときの監督さんの『用意』という声でぐっと力が入るのですが、その緊張の感じ方、つき合い方は変わってきたように思います。昔はセリフを忘れたり、動けなかったりとマイナスの方向に行きがちでしたが、今はわざとプレッシャーをかけて緊張するようにしていることもあるんです。演じる役やシーンによって変えているのですが、そこはもう自分の感覚ですね」
── 『ほっとけない魔女たち』のなかでも、登場シーンではぐっと緊張感を高めたという佐野。
「夏江さんのお店で働くようになるとみなさんとワイワイ楽しいシーンも出てくるので、そこからは力を抜きつつの緊張感でした。お店でのシーンはアドリブが飛び交うので、次に何が出てくるのかワクワク感もありましたね。「アマルコルド」の先輩シェフ・マモル役の三宅(健)さんとは同じシーンが少なく、あまり話すことができなかったのですが、役を通じて男同士の絆が深まっていき、不思議な感覚でした。そのあたりはぜひ、ドラマでチェックしてください」
── 学生ではなくなり、仕事をしていない時間をどう過ごしていいか悩んだ時期もあったという佐野。最近は?
「休みの日はわりと家にいますね。外に出てはしゃぐタイプではないので。今は、4年くらい前から飼っているベタ(闘魚の一種)の世話が楽しいです。水槽の中に一匹ずつしか飼えないと言われているのですが、うちでは5匹一緒に飼っていて、仲良しなんですよ。闘魚というくらいなので、一般的には戦闘モードに入ってしまうそうなのですが、常識を覆しました!! 人懐っこくて、水槽に僕が近づくとみんなで寄ってくるのが嬉しくって。僕にとってほっとけない存在ですね!」
── さらに、最近、ほっとけない存在がいるとか。
「撮影現場では自分よりも若い役者さんがどんどん出てきて、映画『近キョリ恋愛』でも生徒役の中ではきっと僕が一番上だったと思うんです。今までは先輩方とご飯に行く機会も多かったけれど、最近は年下の役者さんを誘ってご飯に行くようになりました。僕も先輩にたくさんのことを教わったし、可愛がっていただいたので、先輩からやっていただいたことを繋げていけたらいいなと思っています。この間も、演技の相談をされ、少しアドバイスをしたんですが、後日『佐野さんのおかげで褒められました!』と電話がきてめちゃくちゃ嬉しかったです。もう、ほっとけないんですよ、後輩たちのことが!!」
── 素敵なエピソードも出たところで、ドラマの見どころをお願いします!
「毎週、世の中のほっとけない問題を素敵な4姉妹が解決していく、スカッとするストーリーです。コメディなので、お昼にもピッタリだと思います。『ほっとけない魔女たち』がみなさんの“ほっとけない”存在になれば嬉しいです」
Writing:岩淵美樹
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『ほっとけない魔女たち』
毎週月~金曜13:30より東海テレビ・フジテレビ系にて放送中!
IT関連企業社長の長女・春子(室井滋)、イタリアンレストランを経営する次女・夏江(浅野ゆう子)、専業主婦の三女・秋代(松本明子)、フリーライターの四女・冬美(釈由美子)の4姉妹が『キャッツアイ』や『チャーリーズエンジェル』のようにほっとけない問題を解決していく痛快な昼ドラ。佐野はとある事件をきっかけに夏江が経営する「アマルコルド」で働くこととなる拓馬を演じている。
(C)東海テレビ
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