「こんな漫画見たことがないって一番最初に思いました。漫画って普通、絵だからこそ感情の一つ一つを切りとれるというか、漫画だから届けたいという表情だったり、感情や場面の成り立ちを感じ取ることができていたんですけど、今回はそれができなくて。キャラクターの表情はあまり変わらないし、絵はすごくシンプルだし、話の展開もどんどん切り替わっていって。そういう作品に出会ったのが初めてでした。必要最小限の情報を私達に渡されて、そこから噛み砕いて咀嚼して、キャラクターや話の内容を理解していくのは私たち次第の部分が大きかったので、そういうところも面白いなと思いました」
「そうですね。原作からの情報は少なかったですが、書かれていないいろんな設定を監督が青野先生に聞いてくださって、それを自分の中に取り入れながら演じています。実は菜々果はこういう女性だったんだというのを掘り起こしていく度に分かっていったので、すごく面白かったですし、絵になっていないからこそ表現の方法を工夫できました」
「菜々果は今までの人生で全く関わったことのない人たちと一緒に生活していても、すごく馴染んでいるというか臨機応変に人と接することができたり、人を愛することができる女性。しかもそれを自然にできるのはすごく素敵だと思いました。先ほど役を掘り起こしていくと言ったのですが、例えば菜々果は椅子集めが趣味なんですけど、どうして椅子集めが趣味なのかという真相は原作には書いていないんです。それを青野先生に教えていただいて、提案しながら菜々果という女性を作っていくことが、今、とても楽しいです」
「すごくアーティストらしさを感じるというか、今まで共演させていただいた役者さんとは違った目線で役に対して向き合っている部分を現場で見ることが多々ありますし、こういう角度からキャラクターを捉えるんだと思いました。役に入るというよりその人を生きている感じ。野田さんではなく、道間はここにいるなと感じるくらい自然にいてくださって。他にも、作詞作曲もされているので、一つのフレーズにすごくこだわられていて、どうやったら視聴者の方に、相手の役者さんに届くかを大切にされていて、そういうところもすごく素敵だなと思いました」
「道間は年上・年下関係なく、すごく母性本能をくすぐられるキャラクターなんです。この作品を通して母性本能をくすぐられる男性ってやっぱりほっておけないんだなと分かったんですけど、私も普通に過ごしていて、ああいう男性に出会ったら“好き”にはならなくても、“友達”として側にいてあげたいなという気持ちになると思います。それが弟なのか、彼なのか分からないですけど…。道間をほっておけない5人の女性の気持ちはすごく分かります」
「行かないですよね、普通は(笑)。今回集まった5人の女性たちは人生の中で何かが変わるかもしれないという気持ちがあって道間家に行っていると思うのですが、私自身、いろんなことをやらせていただいて、人生を楽しめているので、新たに刺激を求めたいとは思わないです。私は…行かないと思います(笑)」
「すごく幸せなことだなって思います。しかもO.Aの時間帯も作品内容も全く違うので。私を応援してくださっている方々とは違う方にも私のことを知っていただく機会にもなりますので、『100万円の女たち』を観て、『CRISIS』も出てるんだってなったらすごくいいなと思います。今後の反響も楽しみです」
「道間と5人の女たち、それぞれに自分の生きている軸があるんです。こういう気持ちでこの人と向き合っているというストーリーがしっかりとある作品なので、共感できるキャラクターに感情移入するという楽しみ方もあると思います。私は…道間の所に原稿を取りに来る編集者の桜井誠二さんという人がいるんですけど、桜井さんのポジションがすごく好きなんです。6人が共同生活をする家に原稿を取りに行く気持ちってどうなんだろうって。桜井さんのように6人を客観的に見ているキャラクターも出てくるので、自分に近いキャラクターを見つけて作品を見てもらうとすごく楽しいと思います。先日、第1話を観たのですが、すごく面白かったです。ただ、最後のシーンに全部持って行かれたなと(笑)。あとすごく素敵だなと思ったのはコトリンゴさんの歌う主題歌。この作品の作風にマッチしていてすごく素敵だなと思いました。エンディングで第1話で起こったことを整理しながら楽しめたので、皆さんにも最後の最後まで注目して欲しいです」
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