「今までも親友を支える役というのはあったのですが、今回は女の子だけではなく、男の子のことも支えていくという新しい役でした。それぞれの思いを受け止めながら、ふたりの間に立って行動するのはとてもエネルギーがいることで大変なんですけど、意外にも思うまま、素直に演じることができました。望月美由紀さんの原作を読んだうえで、台本を読むことで真紀がどんな女の子なのかもわかりやすかったですし、御法川修監督がシーンごとに思いを伝えてくださったので、すっと真紀になれた気がします」
「佳奈美は思っていることを素直に相手にぶつけることができる人。真紀は、相手の気持ちを自分のなかで消化してから、表に出すタイプ。佳奈美と陽介の気持ちを考え、理解したうえで行動に出るんですよね。男女の間に入るのって難しい立場だし、つい女友達の肩を持ってしまうところだけど、真紀は両方の気持ちを受け止めて、冷静に判断ができる人だなと思うんです。私が真紀の立場だったら、抱えている問題が大きいのでここまでできるのかなって……。運命を受け入れて正面からぶつかっていく佳奈美のエネルギーも、影ながら支えていく真紀のエネルギーも素敵だなって思いますよね」
「どんなに大きな壁があったとしても、お互いが好きなのであれば『やめなよ』とは言わないと思います。いつ恋に落ちるかわからないし、恋愛って周囲があれこれ言っても結局はお互いの気持ちが一番。病気ということは壁かもしれないけれど、好きになったらそれは壁にならないのかなって。佳奈美も『病気くらい大丈夫!』って向かっていくわけだし。素直に一緒になってほしいと願うのではないでしょうか」
「私の人生においても笑顔でいることは大事なポイントになっています。ゼクシィのCMオーディションでも『笑顔が印象的だった』と審査員の方におっしゃっていただきましたし、CM放映後もファンの方たちから『笑顔が素敵』だと言ってもらえて嬉しかったですね。悲しい気持ち、マイナスのエネルギーを発していると周りまでマイナスにしてしまうと思っているので、友達に対してもそうだし、仕事においても笑顔で接したいなと思っています」
「ときには気分が下がってしまうこともありますが、マイナスなことは口に出さないようにしています。あとは、ストレスを上手に発散してためないこと! 友達と買い物に行ったり、お茶しながら話しているだけで気持ちが楽になるんです。一緒にいるだけで笑顔になれる。佳奈美と真紀もそうだと思うんです。顔を見て話すだけで気持ちが楽になるというか。やっぱり友達っていいなと思う瞬間です」
「同い年といっても未来ちゃんはキャリアがあって、小学生のころからテレビで見ていましたから、撮影に入る前から色々と勉強できたらいいなと思っていました。具体的にこれっというのはなかなか言えないのですが、役に入るタイミングや現場での在り方というのを間近で見ることができて吸収することがたくさんありました。尊敬する女優さんの一人なので、共演できて嬉しかったです」
「演じていて印象に残っているのは、人前で涙を見せなかった佳奈美がはじめて真紀の前で泣きじゃくるシーン。ひとりで抱えていた思いだけど、親友だからこそぶつけられるんですよね。気持ちをぶつけられる友達を大切にしたいし、私も頼られる存在でありたいなと感じたシーンです。タイトルだけを見ると悲しいお話で構えてしまいそうなのですが、映画館を出るときには前向きな気持ちで笑顔になれる作品です。病気という問題はあっても、佳奈美と陽介の可愛い恋愛シーンがたくさんあるので、女の子ならキュンキュンすると思います! それに、ひとりの人を一途に思えるってどれだけすごいことなのか、私の恋愛観も変わりました。また、当たり前だと思っていたことが、どれだけ当たり前じゃないことなのか、普通に生活できていることは奇跡のような出来事なんだと思えるはずです。いろいろなことに気づける作品だと思うので、その感情を大切にしていけたらいいなと私も思っています。影で支える真紀の思いにも注目しながら、ぜひ観てください」
Writing:岩淵美樹
MOVIE
9月24日(土)全国順次ロードショー
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