「少女漫画をたまに読むくらいだったので、『世の中にはこんな漫画があるんだ!』とビックリしました(笑)。描写は際どいのに、女性が読んでも恥ずかしくないところがすごくいいなあと思いました。オーディションでは原作の何ページかを渡されて、そのセリフを読みました。シンゴというキャラクターとの絡みが多い役なので、そこのシーンだったと思います。井口昇監督が『思うようにやってみて』とおっしゃったのであまりお芝居を決め込まず、『もう一回』と言われたらニュアンスを変えたりするようにしました」
「役が決まったと聞いた瞬間、気が引き締まりました。漫画原作の作品は役を作っていく上でいろいろと気になることも多いので、私で大丈夫だろうか? と心配な気持ちもありました。現場に入るまでは、とにかく原作と台本を読み込んで、杏子がどういうキャラクターなのかをずっと考えて分析しました。でも、今回の作品で一番大切なのはキャストの方々とのお芝居だと思ったので、あまり作りこみ過ぎず、お芝居をしながら相手の反応を見て、感じて、お芝居をしていこうという心構えで現場に入りました」
「杏子はこの作品のなかで、一番一般的で等身大の女の子だと思います。憧れの裏生徒会に入れるほど突出した何かがあるわけでもないし、入るのはちょっと怖い。だからスパイとして役に立とうとする。それって、日常生活で人気者の友だちや部活の先輩に気に入られたい気持ちと一緒だと思うんです。女の子は普段から演技をしているっていわれる生き物なので(笑)、裏生徒会に命じられてシンゴに接するときは、お父さんに物をねだる女の子のイメージで演じました」
「雑誌ではちょっとセクシーな雰囲気のポーズで撮影することはあったんですけど、役としては初めてだったので、うまくできるのか心配でした。カメラに対してどの角度でどう動けばそう見えるのか、まったくわからなかったので。現場では、映しちゃいけないところは隠しつつギリギリまで攻めるので、監督とカメラマンさんが角度にすごくこだわっていました。私はその間、ジーっと立って動かないようにしていました(笑)」
「裏生徒会の人たちの前にいる杏子と、シンゴといるときの杏子、その切り替えに注目していただけると嬉しいです」
「周りの人に支えてもらいながら準備をしているうちにすごく充実して、楽しくなってくるんですけど、開店直前に事件が起きてまた挫折しそうになるんです。でも、そこでどうにか踏ん張って、『どうせ』を卒業して前向きに頑張る姿を描く作品です。私はどちらかというと前向きな性格なので、『どうせ』と思ってしまうくるみの性格について自分なりに考えました。現場に入って大杉漣さんとお芝居をして、おじいちゃんの孫への思いを感じることができて、くるみをちゃんと理解することができたと思います」
「台本を開くとくるみのシーンがたくさんあるので、それだけ自分がスクリーンに映っているんだ……と思うと、不思議な感覚になりました。また、今回は仙台という土地でお芝居できてよかったなと思います。震災から4年が経ちましたが、被災地を実際に見たことで、自分の無力さを痛感しました。そういう気持ちや、そこで考えたことを、この土地で生まれ育ったくるみを演じる上で大切にしました。それは自分が成長するために、とてもいい経験になりました」
「里沙は昔、男の人にふられたショックで太っちゃったけれど、ヨガと出会って痩せたので、すごく自制心が強く、“自分はこうでなきゃいけない”という仮面をかぶっているような状態で人と接している。そんな彼女が、新しい恋に出合って、素直な自分を出せるようになっていきます。食べ物も、最初は健康食しか食べないけれど、徐々にいろいろな食事を楽しむようになっていきます」
「美味しい朝食を食べることがこのドラマにおいて大切なことだと思うので、楽しみながら食べたいと思います。朝食だから軽めのメニューが多いので、ほかの食ドラマよりは大変じゃないはずですし(笑)。美味しい朝食を食べたいと思っていただけるだけで嬉しいですし、キャラクターの人間模様を楽しんでもらえたらなと思います」
「演技はいろいろな職業や人間になれるのですごく楽しいです。モデルのお仕事もお芝居とはまったく別物なので、求められる限りは楽しみながら両立させていきたいなと思います」
「多忙なのかなあ?(笑)ただそういえば、毎年夏は友だちとの旅行が恒例でしたが、今年は初めて行けませんでした。残念ですけど、旅行はいつでもできますし、今はお仕事を全力で頑張ります」
Writing:須永貴子
TV
MBS 毎週日曜24:50~/TBS 毎週火曜25:11~
TV
日本テレビにて毎週土曜25:25~
MOVIE
2015年12月12日(土)フォーラム仙台にてプレミア先行上映
2015年12月19日(土)フォーラム仙台にて劇場公開
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