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シリーズ累計100万部を突破する河野裕のベストセラー小説『いなくなれ、群青』の実写映画が、9月6日(金)より全国公開。謎だらけの島を舞台に繰り広げられる青春ファンタジー作品となる本作で、平穏な生活を望む悲観主義者・七草を演じた横浜流星に、本作に込めた想いを聞いた。

自分の中の嫌いな部分と向き合うキッカケになってもらえたら

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―― 本作は階段島と呼ばれる謎の島で繰り広げられる青春ファンタジーとなっている。繊細かつ複雑なストーリー構成のため、撮影に入る前に、監督、キャストたちと入念な打ち合わせを繰り返していたという。

「原作を読んだときに、世界観をすごく大事にしないといけない作品だなと思ったんです。ちゃんと原作をリスペクトして、大切に寄り添っていきたいなと。だから、撮影に入る前に、監督、プロデューサーさんと何度も打ち合わせをして、キャスト全員で何度もリハーサルを重ねました。そうやって全員で作品への共通認識を持って、撮影に入れたというのはすごく良かったです。最初は、「階段島をどうやって表現するんだろう、台詞も独特な言い回しが多いから、リアルさを出していけるかな」という不安があったんですけど、そうやって何度も擦り合わせる機会があったことによって、不安を感じることなくクランクインを迎えることができました」

―― 本作で横浜が演じたのは「不幸じゃなければ、幸福だと言い張ることだってできる」と考える悲観的な主人公・七草。そんな七草とは共感する部分が多く、演じやすかったと語る。

「七草ほどではないけど、僕も悲観主義なところがありますし、感情をあまり表には出さないので、似ているところが多かったです。ただ、七草は高校生ですが、僕は大人になってから七草のような考え方をするようになったんです。学生時代はおちゃらけているタイプで、どちらかというと、七草と同じクラスメートの佐々岡に近かったです(笑)。20歳を過ぎてから、楽しいことだけを考えるんじゃなくて、現実的になりました」

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―― 本作のメガホンを取った柳明菜監督とは、現場ではどのようなやりとりを行っていたのだろうか。

「柳監督の演出の付け方はすごく独特でした。これまでご一緒した監督の皆さんは「笑顔で」とか「もう少し嬉しそうに」という演出の付け方が多かったですが、柳監督は「こういう状況になったらどう思いますか?」というように、僕に考えさせるようなやり方で演出してくださいました。最初は戸惑いもしたんですが、撮影を重ねていくにつれて、それがすごくやりやすいなって感じるようになって。自分でしっかりと考えることで、七草の感情がスッと入ってきました。そういうやりとりから、柳監督はすごく感性が豊かな方なんだなと思いました。だからこそ本作のような美しい映像を撮れたんだなと。こうやってまた新しい監督と出会えて嬉しかったです」

―― 原作の世界観を切ないほど美しい映像で表現している本作だが、特に印象に残っているシーンはあるのだろうか。

「2つあるんですが、1つ目は真辺と再会するシーンです。予告編でも流れている、真辺が空を見上げているシーンなんですが、あのときに本物の真辺が目の前にいるって思えたので印象に残っています。2つ目は、魔女と会話をするシーン。ストーリー的には終盤のシーンなんですが、実はクランクインの日に撮ったんです。だからより印象に残っています。撮影に入る前に何度も打ち合わせはしていましたけど、いきなり終盤のシーンだったので、気持ちがまだ追いつかない部分もあって苦労しました(笑)」

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―― 本作は、ある日突然、誰も知らない島に連れてこられるというところからストーリーが展開していく。もし、横浜が登場人物たちのような境遇に置かれたら、どのような行動を取るのだろうか。

「最初は、どうしたら島から出られるのかとか、この街の仕組みはどうなっているのかって調べると思います。でも、どうしても出られないって分かった瞬間、諦めますね(笑)。その環境に順応していこうとすると思います。普段の仕事でもいろんな現場がありますけど、すぐ溶け込めるように、順応できるようにって心がけているので、たぶん同じようにすると思います」

―― 最後に、この作品をどういう人たちへ向けて届けていきたいかを聞いてみた。

「この作品は、登場人物たちがしっかりと自分と向き合って前に進んでいく物語になっています。自分の嫌いなところから目を背けている人もたくさんいると思いますが、この作品を観て、そんな自分と向き合うキッカケになってもらえたら嬉しいです。原作ファンの方にも、納得していただけるような階段島を表現できたと思うので、ぜひ観ていただきたいです」


Writing:makie enomoto

インフォメーション

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(C)河野裕/新潮社 (C)2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

MOVIE

『いなくなれ、群青』

9月6日(金)公開


ある日突然、僕は<階段島>にやって来た。ここは捨てられた人たちの島で、どうして僕たちがこの島に来たのか知る人はいない。この島を出るには、失くしたものを見つけなければいけない。だが、疑問さえ抱かなければ、島の日常は安定していた。幼馴染の真辺由宇に再会するまでは。この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる。「納得できない」と憤慨する真辺は、島から出るために、僕と周囲を巻き込みながら島にまつわる謎を解き明かそうとするのだが……。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。

▼公式サイト
http://inakunare-gunjo.com/

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