「この作品に出演できたのは、奇跡だと思っています。それだけに嬉しいだけではなく、いろんな感情が生まれました。GReeeeNさんの音楽が大好きだったこともあって、歌がもともと苦手な僕にとってはプレッシャーも大きかったです。GReeeeNさんの曲は、とても真っ直ぐな歌詞とポップで口ずさみやすいメロディが印象的ですが、ものすごく歌が上手くて、僕で大丈夫なのかなって思いました」
「キャストみんなで2ヶ月間ボイストレーニングを重ねました。ファンの方々のイメージを裏切ることはできないし、僕もGReeeeNさんが大好きだからこそ責任を持って臨みました。ボイストレー二ングは大変でしたね。僕は一番の高音パートだったので、無理して高い音を出して、まず声が枯れたんです。のどから潰れてしまって、きつかったです(苦笑)。「キセキ」は特にハモりのところのキーが高くて、どうしようかと思いました(笑)。でも、慣れてくるもので、今では高い音も出せるようになりましたし、声が枯れることもなくなりました。ボイトレの先生が声の出るストレッチもやってくださって、出せるようになりました」
「自分には歌えないと思ったのに、練習をしたら出るようになって。これは大きな自信になりました。劇中、みんなで歌うシーンがいくつかあるんですけど、歌うことってこんなにも気持ちいいのか!って感動しました。この作品でこういう経験ができて、すごく嬉しかったですね。ライブシーンでは、ソロでサビを歌わせてもらう上に高音だったので、緊張もしましたが、それ以上に楽しかったです。ボイトレはすごいです! この作品だけでなく、そのあとの作品「潜入捜査アイドル・刑事ダンス」でも歌わせてもらいましたし、歌うことに苦手意識がなくなったので、経験が活かされているのかなって思いました。苦手だと思っていることも、頑張ればできるようになると身を持って体験したことが本当に大きかったです」
「撮影の合間も和気あいあいと楽しく過ごしていました。映画の雰囲気とまったく同じです。菅田(将暉)さん、成田(凌)さんは僕よりも年上で二人が盛り上げてくれて、杉野(遥亮)くんはいじられて、僕はそれを微笑みながら眺めている感じでした(笑)」
「僕は菅田さんと同じシーンが多く、たくさんのことを学ばせてもらいました。本当にかっこいい方ですし、とても自然体なんですよね。芝居もそうですし、現場での居方など、刺激を受けました。次の作品につなげていけたらいいなと思いました。松坂さんは、役柄のジンさん同様、すごく優しくてみんなのお兄ちゃん的存在。本当に素敵な方で、先輩なのに、後輩の僕たちと同じ視点に立って話してくださって、こんな人がいるんだろうかって。僕もこれから歳を重ねるなか、松坂さんの現場での居方は見習いたいと思いました」
「人からナビさんのことを伺ったり、本を読んだりするぐらいしか資料はなくて、あとは想像で、監督と擦り合わせて作っていきました。ナビさんは、みんなでわいわいしているときも一歩引いて笑顔で包み込む。この人は一緒にいるだけで安心と思える人でいれたらいいなと思いました。そういう雰囲気を出せるように意識しました」
「いろんな役を演じて、人から求められる俳優になることが一つの夢。あとは、今は仕事と両立できないので空手をお休みしているんですけど、空手の友達の試合や過去の自分の試合を見るとやっぱり体を動かしたくなるんですよね。今は空手ができなくても、何かそれに変わるもの、それこそお芝居をしているのでアクション映画に出演したいです。アクションについては絶対的な自信があるのに(笑)、これまでなぜか縁がなかったんです。ぜひやりたいです」
「GReeeeNさんの「キセキ」が誕生するまでこんなことがあって、だからこそ今のGReeeeNさんがいるんだって楽しめると思います。そして、夢を持つことの大切さ。劇中、ヒデがアーティストと歯医者という夢の両立を目指すなか、その姿に勇気づけられたり、自分も頑張ろうと思えると思います。背中を押せるような作品になっていると思います。なかでも必見は、ライブシーンですね。みんなで楽しく歌っているのでぜひ観てください!」
Writing:杉嶋未来
MOVIE
2017年1月28日(土)公開
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