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スーパー戦隊シリーズ『烈車戦隊トッキュウジャー』や映画『オオカミ少女と黒王子』に出演し、注目の若手俳優のひとりとして活躍が期待されている横浜流星。異色の4人組音楽グループGReeeeNの代表曲「キセキ」誕生秘話を映画化した青春ドラマ『キセキ ーあの日のソビトー』では、GReeeeNのメンバー、ナビを演じ、高音の伸びやかな歌声も披露。もともと歌は苦手だったというが、本作で克服し、新たな自信を得たという横浜に、撮影エピソードや本作の魅力を聞いた。

苦手だった歌も歌えるようになって、やれば何でもできるんだと自信がつきました

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――GReeeeNのプロデュースを手掛けてきたジンとその弟であるリーダー、ヒデの青春期のエピソードを基に、GReeeeNの名曲「キセキ」誕生にまつわる“軌跡”と“奇跡”を追う青春物語。横浜が演じるのは、ヒデと予備校時代からの友人で、同じ大学に進学後、GReeeeNの一員となるナビ。横浜にとってGReeeeNは、初めて買ったCDがGReeeeNの3rdアルバム「塩、コショウ」だったという大きな存在。

「この作品に出演できたのは、奇跡だと思っています。それだけに嬉しいだけではなく、いろんな感情が生まれました。GReeeeNさんの音楽が大好きだったこともあって、歌がもともと苦手な僕にとってはプレッシャーも大きかったです。GReeeeNさんの曲は、とても真っ直ぐな歌詞とポップで口ずさみやすいメロディが印象的ですが、ものすごく歌が上手くて、僕で大丈夫なのかなって思いました」

――そのプレッシャーをはねのけるきっかけとなったのは、ボイストレーニングだった。

「キャストみんなで2ヶ月間ボイストレーニングを重ねました。ファンの方々のイメージを裏切ることはできないし、僕もGReeeeNさんが大好きだからこそ責任を持って臨みました。ボイストレー二ングは大変でしたね。僕は一番の高音パートだったので、無理して高い音を出して、まず声が枯れたんです。のどから潰れてしまって、きつかったです(苦笑)。「キセキ」は特にハモりのところのキーが高くて、どうしようかと思いました(笑)。でも、慣れてくるもので、今では高い音も出せるようになりましたし、声が枯れることもなくなりました。ボイトレの先生が声の出るストレッチもやってくださって、出せるようになりました」

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――ボイストレーニングを経て、歌に自信がついた上、好きになったという。

「自分には歌えないと思ったのに、練習をしたら出るようになって。これは大きな自信になりました。劇中、みんなで歌うシーンがいくつかあるんですけど、歌うことってこんなにも気持ちいいのか!って感動しました。この作品でこういう経験ができて、すごく嬉しかったですね。ライブシーンでは、ソロでサビを歌わせてもらう上に高音だったので、緊張もしましたが、それ以上に楽しかったです。ボイトレはすごいです! この作品だけでなく、そのあとの作品「潜入捜査アイドル・刑事ダンス」でも歌わせてもらいましたし、歌うことに苦手意識がなくなったので、経験が活かされているのかなって思いました。苦手だと思っていることも、頑張ればできるようになると身を持って体験したことが本当に大きかったです」

――歌うシーンは、GReeeeNの楽曲の魅力が伝わってくるのと同時に、4人が好きなことを楽しむ姿にワクワク。そして、とても自然体で仲がいい4人の友情も微笑ましい。

「撮影の合間も和気あいあいと楽しく過ごしていました。映画の雰囲気とまったく同じです。菅田(将暉)さん、成田(凌)さんは僕よりも年上で二人が盛り上げてくれて、杉野(遥亮)くんはいじられて、僕はそれを微笑みながら眺めている感じでした(笑)」

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――ジンを演じる松坂桃李さん、ヒデを演じる菅田将暉さんとの共演は刺激になったという。

「僕は菅田さんと同じシーンが多く、たくさんのことを学ばせてもらいました。本当にかっこいい方ですし、とても自然体なんですよね。芝居もそうですし、現場での居方など、刺激を受けました。次の作品につなげていけたらいいなと思いました。松坂さんは、役柄のジンさん同様、すごく優しくてみんなのお兄ちゃん的存在。本当に素敵な方で、先輩なのに、後輩の僕たちと同じ視点に立って話してくださって、こんな人がいるんだろうかって。僕もこれから歳を重ねるなか、松坂さんの現場での居方は見習いたいと思いました」

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――「GReeeeNのメンバー、ナビ」という実在の人を演じる上で意識したことは?

「人からナビさんのことを伺ったり、本を読んだりするぐらいしか資料はなくて、あとは想像で、監督と擦り合わせて作っていきました。ナビさんは、みんなでわいわいしているときも一歩引いて笑顔で包み込む。この人は一緒にいるだけで安心と思える人でいれたらいいなと思いました。そういう雰囲気を出せるように意識しました」

――ジンとヒデ。夢を追いかけた兄弟の物語から、夢を持つことの大切さが改めて伝わってくる。横浜が抱く“夢”とはーー。

「いろんな役を演じて、人から求められる俳優になることが一つの夢。あとは、今は仕事と両立できないので空手をお休みしているんですけど、空手の友達の試合や過去の自分の試合を見るとやっぱり体を動かしたくなるんですよね。今は空手ができなくても、何かそれに変わるもの、それこそお芝居をしているのでアクション映画に出演したいです。アクションについては絶対的な自信があるのに(笑)、これまでなぜか縁がなかったんです。ぜひやりたいです」

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――「どんな人でも絶対楽しめる作品です!」と完成作に太鼓判。

「GReeeeNさんの「キセキ」が誕生するまでこんなことがあって、だからこそ今のGReeeeNさんがいるんだって楽しめると思います。そして、夢を持つことの大切さ。劇中、ヒデがアーティストと歯医者という夢の両立を目指すなか、その姿に勇気づけられたり、自分も頑張ろうと思えると思います。背中を押せるような作品になっていると思います。なかでも必見は、ライブシーンですね。みんなで楽しく歌っているのでぜひ観てください!」








Writing:杉嶋未来

インフォメーション

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(C)2017「キセキ ?あの日のソビト?」製作委員会

MOVIE

『キセキ ーあの日のソビトー』

2017年1月28日(土)公開


厳格な父の反対を押し切って音楽の道に進んだジン(松坂桃李)だったが、なかなか思うようにいかない。あるとき、父の期待に応え歯科医を目指していた弟のヒデ(菅田将暉)と仲間に音楽の才能があることに気付き、彼らに自分の夢を託す。そして、歯科医を目指しつつ音楽も諦めたくないということを父に言い出せない兄弟は、顔を出さずにCDデビューしようと考える。
「GReeeeN」デビュー日と同じ1月24日には、菅田将暉(ヒデ役)・横浜流星(ナビ役)・成田凌(クニ役)・杉野遥亮(ソウ役)が、劇中で「GReeeeN」になる前のグループ名の「グリーンボーイズ」で堂々CDデビューを果たす。

▼公式サイト
http://kiseki-movie.com/


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