「最初はこのタイトルなのでシリアスな作品だと思って読み始めたら、キヨシたちは真剣にすごくバカバカしいことをやっている。その緊張感と臨場感、そして画力がすごいなと思いました。読み終わったときにはすっかり原作の大ファンになっていました」
「キヨシたち5人は、僕たちを含む世の中の男子高校生の代表というか、僕らをそのまま詰め込んだようなキャラクターだと思うんです。それぞれキャラが濃いんですけど、キヨシはピュアで可愛くてちょっと抜けている。でも、正義感や行動力もあるので、5人のなかでだんだんとリーダーシップを発揮していくようになっていく。そのギャップや、いろいろな表情がキヨシの魅力だと思ったので、そこを意識して演じました」
「漫画のキャラクターに近づきたいという思いが強かったです。入り口はキヨシのファンだったんですけど、漫画に描かれた表情やポーズをヒントにして、自分のなかにキヨシを落とし込めていけたらいいなと思って頑張ってやっていたら、だんだんとキヨシが他人じゃなくなっていく感じがありました。難しくもあり、とても面白い経験でした」
「副会長も花ちゃんもみんな再現度がすごいんですけど、なかでも千代ちゃんの衝撃度はすごかった。目の前に千代ちゃんがいたので、千代ちゃんのことを好きなキヨシにすんなりなれました。その気持ちに関しては、役作りはいらなかったです(笑)」
「こりゃやっちゃたな、と(笑)。撮影を終えたとき、ものすごくいいものができるんじゃないかなという手応えがあったんですけど、完成したものを観て手応えが確信に変わりました。想像通りの部分もあれば、想像を超えている部分もたくさんあって、ちょっとホッとしました(笑)」
「第一話でキヨシが千代ちゃんに手をひかれて女風呂に入るシーンは、台本を読んだときに『このシーン、どうやるんだろう!?』って思ったし、現場であんなに偉い大人たちがモニターの前で、真面目な顔で待機している光景を初めて見ました(笑)。『ちゃんと泡つけて』とか、『どうする?』とか、ギリギリのラインで勝負をしている。お風呂にお湯を張っているし、裸の女性がたくさんいるし、暑さと熱さで熱気がすごかった。いつもは男5人の仲間がいるけれど、あのシーンはキヨシ一人の戦いだったので、気持ち的に相当疲れました(笑)」
「この漫画の魅力は、手に汗握るような臨場感や緊張感だと思うんです。そのドキドキ感が一番詰まっているのが、花とキヨシのシーンのような気がします。花ちゃんはキヨシへの恋心をうまく表現できないがゆえに、キヨシとのバトルが続くんですけど、それを生身の人間が演じることで、ドキドキ感が生々しくなったと思いますし、この漫画を実写でやる意味はそこにあると思いました」
「いろいろなラインのなかで、できるだけ妥協せずに攻めたいという共通の意識があったので、本気でぶつかり合いました。真剣勝負ができたと思います」
「あの日は髙嶋さんにとって撮影初日だったと思うんですけど、役の作りこみ方、集中力、気持ちの入り方のどれもがすごかったですし、理事長そのものだったんです。髙嶋さんとは初対面だったので、お互いにどう演じるのか様子を見る空気があったんですね。それがキヨシたちが退学を阻止するために理事長と繰り広げる駆け引きとかぶる感じがあって、芝居をしていてものすごく楽しかったんです。基本的に和気あいあいとした現場でしたが、あの日の現場の緊張感と、撮り終えたときの開放感は忘れられません」
「この仕事を始めてからずっと、常に新しいことにチャレンジしたい、常にイメージを壊し続けたいと思っているので、キヨシのように三枚目のキャラクターに挑戦できて嬉しかったです。なかなか17歳でこういう過激でぶっ飛んでいる作品はやらせてもらえる機会はないと思いますし、周りから『あれやんの!?』って言われたときも嬉しかった(笑)。女性の方がどんなリアクションをしてくれるのかも楽しみでもあり不安でもありますが、ぜひ楽しんでいただければと思います」
Writing:須永貴子
TV
MBS 10/25より毎週日曜24:50~(※初回は深夜25:05~)
TBS 10/27より毎週火曜25:11~(※初回は深夜25:13~)ほか
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