「漫画はちょっとずつ読む方なんですが、「俺物語!!」は本当に面白くてスイスイ読めました。猛男くんみたいなキャラクターが主人公だということにビックリしましたし、凛子のようなこんなかわいらしい女性がいたら、男の人は放っておかないだろうと思いました。女性からするとそれが羨ましかったり、ちょっと嫉妬する部分があると思います。でも、凛子の友だちは、素の凛子の性格がかわいいと思っているんですよね。ぶりっこをしているわけではなく、単純でピュアですごくかわいらしい子なんです。それに猛男くんのことを誰が何と言おうと好きなんだって、自分の気持ちを貫き通す芯の強さもあってかっこいいなあって。そんな凛子を演じる上では、計算して動くと伝わってしまうので、自然と動けるように普段の生活から凛子らしさを意識しなくてはと思いました」
「ちょっとでも原作やアニメの凛子に近づけるように仕草や言葉のニュアンスを意識しました。言葉一つでもいろんな捉え方ができると思うので、その中で一番嫌みがない言い方になるように考えました。原作を何度も読んでいると、自分の中の凛子のイメージと違う部分がけっこう出てくるんです。凛子はふわふとした自由なイメージでしたが、実は人一倍周りをしっかりと見ていて、心の中ではいろいろ考えている子。自分なりに感じたことを監督に相談し、少しでも凛子に近づけるように意識していましたし、現場で迷った時は、(鈴木)亮平さんや坂口(健太郎)さんにも相談してアドバイスをもらっていました。特に相手役である亮平さんはいつも静かに導いてくださって撮影の合間もずっと猛男でいてくださったので、私も常に凛子でいることができました。亮平さんや坂口さんに支えられて作っていった部分がたくさんある作品です」
「現実でも会いたいです。人のことを一番に考えられる人ってなかなかいないと思うんです。私だったら、自分が怪我をするまで壁を壊して周りの人を助けようって考えないと思うし、そういうことをしても「ありがとう」という言葉を待っているわけでもなくて、自分は最後でいいと考える。ドシンと構えている姿がかっこよすぎます。トレーを三つ指で持つのもすごいですよね。指の力まで強いんだ!って感動しました(笑)」
「猛男くんも凛子も砂もみんないい人だから、それぞれの良さを引き出し合えたらいいなって思いながらお芝居をしました。完成作でも、ひとりひとりの魅力が出ていて、みんないい人だなって感じたし、感動したし、温かくなりました。観ている方も、きっとコロコロ感情が変わると思います。さっきまで泣いていたのに、今は大笑いできる。泣きながら笑うという感じで、悲しい涙ではなくて、温かい涙になるのが素敵だなと思います。私の中で恋愛って何だろうっていう気持ちがあったんですが、『俺物語!!』を観て、こういう人に出会えて、こんな恋ができたら、すごく楽しいだろうなって思いました。みなさんにも同じように感じてもらえたら、嬉しいです」
「「俺物語!!」と出会って、ようやく自分の殻から抜け出せた気がします。今スタートラインに立ったという気持ちです。これからどんな役を演じても、その役としてスクリーンの中でしっかりと生きられる、観ていて違和感のないお芝居を自然とできるような女優さんになれたらいいなと思っています。今回亮平さんとご一緒させていただいて、役に挑む姿勢に刺激を受けました。この作品をみんなに楽しんでもらいたい、猛男を見てほしいと、体重を30キロも増やして演じていらっしゃって、そんな姿を見て、私もそのぐらいの気持ちで作品や役に挑んでいきたいと思うようになりました」
「北川景子さんです。映画「抱きしめたい」で病気になった女性の役を演じていらっしゃった北川さんのお芝居がとにかく素晴らしくて。床に顔をつけてはいつくばっているシーンでの、迫真のお芝居に感動しました。北川さんのような女優さんになれるように頑張ります!」
Writing:杉嶋未来
MOVIE
10月31日(土)全国公開
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