「花田さんの文章がすごくポップでカジュアルだったので、スラスラ読み進めてしまいました。まず、これが全部実体験ということに驚きました。こんな世界があるのかと(笑)。でもこの本を読んで、私が考えているよりも、世界ってもっと自由なのかもしれないと感じました」
「柔らかくてほんわかしているんだけど、自分の中に譲れないものがある女性。芯があるというか、情熱をすごく持っている人なんだろうなと思いました。ただ、菜々子さんの人生の中でいろんなことが起きて、旦那さんとも別れる寸前だったり、自分のやりたいことが満足にできずにモヤモヤがあったりと、人生に迷っているというか、自分を探している途中なんだろうなと。でも、人生って正解のないまま終わるのかなとも思いますし、それをずっと探し続けていくイメージがあるので、私も菜々子さんに共感しながら演じることができました」
「途中で何か見失ってしまったとしても、それはそれでよしとするというか、自分探しの途中というのもあったので、まだまだ未完成のままでいいんだと考えるようにしました。自分でジャッジをしないでそのままにしておくというか。菜々子さんは人と関わっていく中で成長して、自分の人生とも向き合っていくので、その部分は大事にしようと思っていました」
「菜々子さんは、ひとりのシーンでも独り言としてずっと喋っていますし、人と会っても喋り、さらに心の声も漏れ出ちゃっているんです。だから、ここが難しいと思う暇もないぐらい、毎日必死に生きているという感じでした。でも、自分でセリフを言いながらも、花田さんが綴られた文章に勇気をもらいましたし、心を動かされることがいくつもあって、どの瞬間も愛することができました」
「私も普段から、何事も極力ポジティブに変換するようにしています。悩んだり落ち込んだりしても、ネガティブに考えることにあまりメリットを感じないので。幼い頃は、あまりそういうことを考えなくてもポジティブでいられたと思うんです。でも、社会に出て、たくさんの人に出会って、様々な想いが絡みあう世界の中で、いろいろなことを考えたり、自分の意見を飲み込んで生きていくことも多々あると思うんですけど、それでもやっぱり何事もポジティブに考えるように努力しています」
「湊かなえさんの作品です。私は湊さんのことを『告白』から知ったんですけど、映像化もたくさんされていますし、いつか湊さんの作品に出てくるような人を演じてみたいと思っているんです。湊さんが描く登場人物たちは、抱えているものが大きいというか、一見、そうは見えなかったとしても、悲しい過去を背負っていたり、中身がグレーどころかブラックみたいな人が多いと思うんです。もともと、ミステリー作品は漠然と自分に合わない気がしてあまり手にしていなかったんですが、湊さんの作品は心の奥底を引っ張られるような感覚になるというか、自分も一緒に底に沈み込むのが意外と心地いいと感じながら読めるんですよね。イヤじゃない暗さというか。ご本人にお会いしたこともあるんですが、とてもあんな文章を書く方とは思えないぐらい、明るくて可愛らしい方だったので、そのギャップに驚きました。やっぱりギャップって魅力だなと思いました」
「菜々子さんのように、やりたいことが満足にできていないと感じる方や自分の人生で何をやったらいいか迷っていたりする方に観ていただきたいです。きっと、自分は何が好きなんだろう、自分は何に幸せを感じるかなと、自分自身に向き合って考えるキッカケになるんじゃないかなと。背中を押してもらえる作品になっていると思いますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです」
Writing:makie enomoto
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