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発売直後からSNSを中心に話題となった花田菜々子のベストセラー小説『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』が、WOWOWオリジナルドラマとして実写化される。本作は、現役書店員・花田菜々子が人に本を紹介することを通して自分にも他人にも向き合い、新たな人生を切り開いていくというストーリー。実録私小説ならではの、著者本人役という難しい役どころを演じるのは、WOWOWドラマ初主演となる瀧本美織。そんな瀧本に本作へ込めた想いや、自身が影響を受けた本について聞いてきた。

私も菜々子さんに共感しながら演じることができました

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―― 本作は、本×出会い系サイト×人間模様という、これまでにない斬新なストーリーとなっている。最初に原作を読んだ印象を聞いてみた。

「花田さんの文章がすごくポップでカジュアルだったので、スラスラ読み進めてしまいました。まず、これが全部実体験ということに驚きました。こんな世界があるのかと(笑)。でもこの本を読んで、私が考えているよりも、世界ってもっと自由なのかもしれないと感じました」

―― 花田菜々子という女性を、どのように捉えたのだろうか。

「柔らかくてほんわかしているんだけど、自分の中に譲れないものがある女性。芯があるというか、情熱をすごく持っている人なんだろうなと思いました。ただ、菜々子さんの人生の中でいろんなことが起きて、旦那さんとも別れる寸前だったり、自分のやりたいことが満足にできずにモヤモヤがあったりと、人生に迷っているというか、自分を探している途中なんだろうなと。でも、人生って正解のないまま終わるのかなとも思いますし、それをずっと探し続けていくイメージがあるので、私も菜々子さんに共感しながら演じることができました」

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―― そんな菜々子を演じる上で、一番大切にしたことはなんだったのだろうか。

「途中で何か見失ってしまったとしても、それはそれでよしとするというか、自分探しの途中というのもあったので、まだまだ未完成のままでいいんだと考えるようにしました。自分でジャッジをしないでそのままにしておくというか。菜々子さんは人と関わっていく中で成長して、自分の人生とも向き合っていくので、その部分は大事にしようと思っていました」

―― 演じる上で難しかったことを聞くと「セリフが膨大な量でした」と笑顔を見せた。

「菜々子さんは、ひとりのシーンでも独り言としてずっと喋っていますし、人と会っても喋り、さらに心の声も漏れ出ちゃっているんです。だから、ここが難しいと思う暇もないぐらい、毎日必死に生きているという感じでした。でも、自分でセリフを言いながらも、花田さんが綴られた文章に勇気をもらいましたし、心を動かされることがいくつもあって、どの瞬間も愛することができました」

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―― 菜々子はポジティブな印象を受ける女性だが、瀧本自身と共通する部分はあるのだろうか。

「私も普段から、何事も極力ポジティブに変換するようにしています。悩んだり落ち込んだりしても、ネガティブに考えることにあまりメリットを感じないので。幼い頃は、あまりそういうことを考えなくてもポジティブでいられたと思うんです。でも、社会に出て、たくさんの人に出会って、様々な想いが絡みあう世界の中で、いろいろなことを考えたり、自分の意見を飲み込んで生きていくことも多々あると思うんですけど、それでもやっぱり何事もポジティブに考えるように努力しています」

―― 本作のテーマにちなみ、これまでに読んだ本の中で特に影響を受けた一冊を挙げてもらった。

「湊かなえさんの作品です。私は湊さんのことを『告白』から知ったんですけど、映像化もたくさんされていますし、いつか湊さんの作品に出てくるような人を演じてみたいと思っているんです。湊さんが描く登場人物たちは、抱えているものが大きいというか、一見、そうは見えなかったとしても、悲しい過去を背負っていたり、中身がグレーどころかブラックみたいな人が多いと思うんです。もともと、ミステリー作品は漠然と自分に合わない気がしてあまり手にしていなかったんですが、湊さんの作品は心の奥底を引っ張られるような感覚になるというか、自分も一緒に底に沈み込むのが意外と心地いいと感じながら読めるんですよね。イヤじゃない暗さというか。ご本人にお会いしたこともあるんですが、とてもあんな文章を書く方とは思えないぐらい、明るくて可愛らしい方だったので、そのギャップに驚きました。やっぱりギャップって魅力だなと思いました」

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―― 最後に改めて、作品の見どころを聞いた。

「菜々子さんのように、やりたいことが満足にできていないと感じる方や自分の人生で何をやったらいいか迷っていたりする方に観ていただきたいです。きっと、自分は何が好きなんだろう、自分は何に幸せを感じるかなと、自分自身に向き合って考えるキッカケになるんじゃないかなと。背中を押してもらえる作品になっていると思いますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです」


Writing:makie enomoto

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TV

WOWOWオリジナルドラマ『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』

WOWOWオンデマンドで#1~#4を配信中[無料トライアル実施中]
3月26日(金)WOWOWプライムで放送スタート
毎週金曜よる11:30放送(全10話)[第1話無料放送]


書店で店長を務める花田菜々子(瀧本美織)は、元同僚でおにぎりのデザインを愛する旦那・健(竹財輝之助)と離婚寸前。書店員としての仕事も時代の流れの中、思うように紙の本が売れず、どん底人生まっしぐら。そんな彼女が出会い系サイトAU×AUに登録し、プロフィールに書いた一言は、「今のあなたにぴったりの本をお薦めさせていただきます」。実際に出会う人達は個性豊かで魑魅魍魎。男女問わず、一癖も二癖もある人々ばかり。数々の出会いを経る中で、菜々子は馬が合い、定期的に会うようになる笑顔がかわいい映像作家の遠藤(森崎ウィン)のことを意識し始める。 30代にして立ち止まってしまった菜々子が今まで出会うはずもなかった人との出会い、一人一人に真剣に本を紹介する中、どのように自分を見つめ直し、どんな人生を歩む決断をするのだろうか。

▼公式サイト
https://www.wowow.co.jp/drama/original/deasusu/

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