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和製ミュージカルの原点ともいえる『狸御殿』。その20年ぶりの復活作、ミュージカル『狸御殿』で瀧本美織が演じるのは、可憐なヒロインのきぬただ。名演出家・宮本亜門のもと、手練のエンタメ人たちと共に充実した稽古を送る瀧本に、本番に向けた意気込みを聞いた。

純粋な女の子の愛が、いつしか周りの人もどんどん幸せにしていく。
そんな、あたたかで楽しいお話です。

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―― 女優人生で初のミュージカル出演。今の気持ちは?

「今まで私にとって舞台とは、“ちょっと遠い存在”でした。出演するのもこれが2作目ですし、しかも今回は初めてのミュージカルへの挑戦…こうして現場が動き出すと、改めて宮本亜門さんという素晴らしい演出家の方と一緒にお仕事できること、そして個性豊かな頼もしい先輩達と一緒に舞台に立てることがホントに嬉しいな、と実感しています」

―― 『狸御殿』は昭和14年に誕生し、もともとオペレッタ映画として人気を博してきた“日本の名作”。宮本亜門さんは20年前に音楽劇として見事にリメイクし、本作はその記念すべき“復活作”だ。

「お話自体、すごくエネルギッシュでパワフル。ボリューミーだし、観ている人を飽きさせないパワーがあります。なにより、長きに渡って愛されてきた演目ですから、そこに自分が参加できるのはとても誇らしいですね。『狸御殿』は擬人化された狸たちのお話なんですけど、狸や狐って昔話にもよく出てくるし、私たち世代にも馴染みがある存在。親しみを持って可愛いと思える存在を演じるのも楽しいですよ」

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―― 瀧本演じるきぬたは、継母とふたりの姉と暮らしている健気な娘狸。満月祭りの夜に偶然出会った狸吉郎(尾上松也)とひかれあうが…。

「きぬたはまさにシンデレラ。始めは意地悪な継母とふたりのお姉さんたちにいじめ抜かれています(笑)。でもある日、運命の出会いを果たすんです。きぬたはとにかく頑張り屋さんで、運命の愛を成就するために本当に一生懸命で。そんなきぬたの愛の物語と、同時進行でふたつ、みっつ…といろんな愛の物語が動いていくのも見どころ。登場人物もみんなとても豊かなキャラクターでそれぞれ愛すべき人たちなので、舞台上、どこを観ても愉しめるんじゃないかなと思います」

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―― 役づくりについて、宮本亜門さんからなにかリクエストはあったのだろうか?

「役に入り込みすぎると自分でもウルッときてしまうことがあるんですが、“お客様には可哀想なきぬたよりも「私は強さを持って生きていくの!」という、きぬたの強さが見えるといいね”、とアドバイスをいただいたので、そこはとても大事にしています。なにしろきぬたはとにかくずっと走り続けて、いっつも転んでいる女の子なので」

―― かなり健気でおてんばという印象だが。

「そうなんです(笑)。たくさん転んでも大丈夫なように稽古ではちゃんと膝にパッドもつけてますし、花道も使ってずーーっと走ったあとにすぐ歌い出すとか、魔法でおばあさんになってしまっても必死で好きな人の元へ這っていくとか、フライングもありますし…もう、とにかくすごいです。ミュージカルって大変だなって思いました(笑)。でも役者が身ひとつで挑むのが舞台だと思うので…演じる側としてはいろいろなことを求められるのが嬉しいですし、ぜひそこに応えていきたいって思います。狸の女の子役で、しかも飛んじゃうとか(笑)、誰にでもできることではないですからね。いただいた機会を大切に、自信を持って表現し、すべてを自分の経験にしていきたい。亜門さんがいつも稽古場で発している強力なエネルギーを私もしっかりもらって、きぬたの可愛らしさ、一生懸命さ、健気さを、縦横無尽に届けていかなくちゃ」

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―― 尾上松也さん、小倉久寛さん、渡辺えりさん、柳家花緑さん…キャスト陣も豪華で賑やか!

「歌舞伎、オペラ、民謡、落語、コメディーと、様々なジャンルから素晴らしい方々が集まっている、ジャパニーズ精神溢れる楽しい現場になっています。みなさんホントに楽しくて、笑いが絶えないですね。お芝居も、台本に書かれている台詞にそれぞれの個性を乗せてどんどん膨らませて、どんどん遊んで。だから、シーンが日々変化していくんです。私もみなさんのようにもっと自由に、もっといろいろ試して、可能性をどんどん広げて行きたいなって思います。稽古場の日々はホントに勉強になります」

―― 勉強の成果、本番での可憐で健気な姿も楽しみなところだが、きぬた役に込めた思いとは?

「やっぱりお芝居で一番大事なのは気持ちだと思うので、気持ちに、自分に正直にきぬたを演じていきたい。境遇が辛くても前を向く強さ。純粋な女の子が本当の愛を知り、またその愛が周りの人たちにもどんどんつながっていくので──キーワードは“幸せ”、かな。歌詞にも出てきますし、物語の中の人たちはもちろん、観にきてくださったお客様にも幸せになっていただきたい。素敵で楽しい物語なので、演じる私たちもとても幸せな気持ちになるんです。この気持ちがそのまま舞台へとつながって、みなさんのところにまで伝染していってくれたらなによりです。初ミュージカルではありますが、キャストのみなさんがホントに頼りがいのある方ばかりなので、私も初ミュージカルを存分に愉しんで、素敵な本番にしたいですね。世代を超えて愉しめる、あたたかでエネルギッシュな“和製ミュージカル”。夏休みですし、ぜひみなさん、家族みんなでいらしてください!」


Writing:横澤由香

インフォメーション

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(C)松竹

STAGE

ミュージカル『狸御殿』

2016年8月1日(月)~27日(土)新橋演舞場にて上演


ここは豊かな森に囲まれた狸の国。
森のはずれに住む娘狸きぬたは父を亡くし、継母やその連れ子の姉狸に下女のような扱いを受けながらもけなげに暮らしていました。
そのころ狸御殿では、若君・狸吉郎の花嫁選びもかねて満月祭りの真最中。国中の娘狸が集まって、家老の餅月満太夫の指示のもと賑やかな宴が繰り広げられています。
狸吉郎の母君きららの方に、隣国の十六夜姫を許嫁にと勧められる狸吉郎ですが、気が進みません。
祭りを抜け出した狸吉郎は森の白木蓮の木の下できぬたと出会います。二人、いや二匹は一目で強く惹かれ合いますが…。
名前も知らずに別れた狸吉郎ときぬたの恋のゆくえはいかに?
そして、身分違いの恋にきららの方と十六夜姫はどう出るのか?
森に棲む謎の山賊泥右衛門や河童のぶく助、そして狸御殿の腰元そぼろは、二人、いや二匹の恋を助けられるのか?

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