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ウルトラマン55周年記念作品『シン・ウルトラマン』が5月13日(金)に公開される。ウルトラマンをサポートする防災庁の専従組織で、通称「禍特対(カトクタイ)」に所属するメンバーの1人、汎用生物学者の船縁由美を演じる早見あかりに役作りや撮影エピソード、作品の魅力など幅広く聞いた。

ウルトラマンの世界に浸りたくなる、すごい作品になっていると思います

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―― 日本を代表するキャラクター"ウルトラマン"を、庵野秀明企画・脚本、樋口真嗣監督のタッグが映画化する本作。最初にオファーを受けたときの印象は?

「私は妹との二人姉妹でいわゆる女の子の世界の中で育ってきたので、小さい頃ウルトラマンについての深い思い出はないんですけど、やっぱり見たことはあって知っていますし、当たり前にあるものでした。オファーをいただいた時はびっくりしました。まさか自分がウルトラマンの世界の一員になるとは思ってもなかったですし、他のキャストのみなさんの名前を見たときに自分自身に対して大丈夫かな、期待に応えられるだろうかという不安はすごくありました」

―― 演じるのは、巨大不明生物・禍威獣(カイジュウ)による災害対策を主として設立された防災庁の専従組織で、通称「禍特対」に所属するメンバーの一人、汎用生物学者の船縁由美を演じる。最初に脚本を読んだとき、汎用生物学者という役柄に対してどんなことを感じたのだろう。

「自分の役柄に対しては、セリフの難しさや膨大なセリフ量に対しての覚悟をしました。そして、思った通り大変でした(笑)。難しい言葉が本当に多くて、人生でこの先もう二度と言うことがないだろう、初めて目にした言葉たちを、なんて読むんだろうっていうところから始まって、ふりがなをふって、意味を調べて、それを自分の中に落とし込んでいく作業でした。わかっていて当たり前、賢くて当たり前という状況でチームに選ばれている人なので、少しでも自分の中で違和感があると説得力に欠けてしまう。もともと私自身、早口なのですが、理系の人たちに対しても早口で話すイメージがあるんですよね。話したことのない言葉を、自分の早口に輪をかけて早口にしてあやふやだと人に伝わらなくなってしまうので、ここはすごく注意しました」

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―― スーツの着方、眼鏡などにも船縁由美のキャラクターは出ているという。

「こういう人にしてくださいという演出を受けませんでしたが、衣装合わせの時、他のみんなはザ・スーツでちゃんとした格好をしてるのに、船縁さんは本人はスーツだと思っているけど、人から見たら割と私服よりのスタイリングでなるほどな、と思いました。あと、眼鏡が特徴的でしたね。彼女のことを一言で言うと、“癖強人間”だと思っているんですけど、賢すぎるがゆえにちょっと人と違っていて変わっているんですよね。普通の大人だったらこれは人には言わないと思うことを、頭に浮かんだ瞬間に口から出てしまうキャラクターです。表情にも出してやりました。共感するところですか? 私自身、何でも言ってしまいますし、自分の思ったまま素直に生きていきたいと思っています。人の顔色を伺うよりも、自分の人生を大切にしたいと思っているので、そこは似ているかもしれないです(笑)」

―― 物語の印象についてはこう話す。

「全体の物語に対しては、怪獣対ウルトラマンで戦うということが小さい頃から触れてきたウルトラマンのイメージだったんですけど、それだけではなくて、ウルトラマンが人間と重なり合うことで起きることだったり、ただ戦うだけではないストーリーの軸が何本もあると思いました。また、私が演じる船縁さんが所属する「禍特対」のメンバーの方たちがみんな愛くるしいキャラクターで愛着を感じました。いろんな意味で他の組織でやっていけなかった人たちの寄せ集めなんでしょうけど(笑)、お互いを尊敬して、信頼して、一緒にこの事態をどうにかしていこうというチームワークを感じました。その隊員それぞれの人間ドラマも描かれているので、私自身それほどウルトラマンに触れてきていませんが、私と同じような人も楽しく見られる作品だと思います」

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―― 「禍特対」のメンバー同様、キャスト同士のチームワークも良かったと振り返る。

「本当に仲が良かったです。みんなといることが心の底から楽しいと思って、撮影が終わるのが寂しかったです。スタッフさん達とキャスト陣含めて、チームと離れたくないと思いました。撮影はコロナ禍に入る前だったので、みんなで食事にも行って、さらにそこで絆が深まって本当に楽しかった記憶が強いですね。ムードメーカーは長澤まさみさんで、長澤さんがいると場がふわって軽く華やかに楽しい雰囲気になるんです。西島秀俊さんは、割とかちっとした役をやられていることが多く、スーツを着ているイメージが強かったので、寡黙な感じの方なのかなと思っていたら、実際はずっとお腹がすいたってお茶場にいて、お菓子を食べている方でした(笑)。年齢が一番上で隊員のトップを演じる西島さんがちょっとお腹すいたって言いながらお菓子を食べている姿が可愛らしかったし、そういう方が1番上にいてくださって良かったなって思います。「禍特対」のメンバーもそうですが、普段の私たちもそれぞれバラバラで面白かったです。私もよくしゃべるんですよね(笑)。みんながうるさいって思ってなかったことを祈りますが、盛り上げようというより、私自身がただただ楽しくて、喋っているだけなんですけど。なぜゲラゲラ笑っていたのか具体的には覚えてないんですけど、キャスト同士でずっと笑っていました(笑)。スケジュール的にハードだったり、セリフ量も多かったので追い込まれてもおかしくない状況だったんですけど、今振り返っても楽しいの一言です」

―― 共演者の芝居から引き出されたことは?

「「禍特対」がどうやって禍威獣を倒していくのか。私と有岡大貴くん演じる非粒子物理学者の滝くんが学者の観点からお互いに言い合うシーンがあるんですけど、私の早口に滝くんが入ってきてグルーヴ感、リズム感が生まれて、班長が締めるという流れを演じていて気持ちが良かったです」

―― 難しかったのは、「禍威獣など、ないものをあると仮定してお芝居をすること」と話す。

「自分1人のお芝居ではなくて他に人がいてみんなで同じ目線で同じことを併せてやることが、大変でした。でも、みんなでゲラゲラ笑いながらやっていました(笑)。スタッフさん達の間では絵コンテが共有されていて、こういう絵が作られるから、こういうことをしているって把握してるんですけど、意図的なのか私たちに共有されなかったんです。私たちは想像しながら、こういうことになって、ああやってくださいという感じだったので、みんなで「1、2、3!」って掛け声を掛け合いながらお芝居しました。本編映像を見て、私たちが撮影中探り探りやっていたことがこういう風になってるんだ、こういう絵にしたくてスタッフさんは私たちに説明してくださっていたんだってつながって面白いと思いました。あと、先ほども触れましたが、やっぱりセリフも大変でしたね。現場に入るまでに自信を持って言えるくらいのテンションでいかないといけないので、現場中というより、家で勉強している時が大変で必死でした。でも、ほかのみなさんも家で練習をしてきて、撮影が始まった時にグルーヴ感が生まれたので、大変でしたけど、結果いい思い出です」

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―― この作品の撮影の仕方、カメラワークについても印象深かったという。

「大きな映画用のカメラはもちろん、iPhoneや小さいカメラなど、いろんなカメラがありました。私たちキャストからは、どういう絵を撮っているかはわからないんですけど、机に座っているシーンでもいろんなところにカメラを設置していて撮っていました。どこをどういう風にとっているか把握できないまま、ただ純粋にお芝居をする。それをいろんなところにあるカメラが撮る。私からしても、本編映像を観たとき、答え合わせができた感じです。まさかこんなアングル!?とか、人がここにいるの?というような、みなさんが感じるだろうことを、私も感じました(笑)。あんなにたくさんカメラが現場にある作品は初めてで、面白かったです」

―― 樋口監督を始め、スタッフ陣の楽しそうな要素も印象に残ったよう。

「私たちも楽しかったけど、スタッフさんもすごく楽しそうでした。本気で大人たちが遊んでいる。遊びという言葉が的確なのかわからないんですけど、本気で仕事をしながら、そこに子どもの時の自分たちのウルトラマンへの愛とリスペクトとピュアをぶつけていることが伝わってきました。すごい技術を持った大人たちが、本気で自分の好きなものを作りたいという気持ち。樋口監督を筆頭に、好きなものを仕事にして、幸せでニコニコしている人の楽しさがみなさんの様子からあふれていました」

―― 最後に作品を楽しみにしている人にメッセージを!

「『ウルトラマン』好き、庵野さん、樋口さんファンの友人から『シン・ウルトラマン』を早く観たい、楽しみにしてるって言われたこともあるんですけど、『ウルトラマン』を通ってきていないだろう女の子の友人からもすごく気になる、楽しみにしているねって、今まで自分が出てきた作品の中で一番声をかけてもらっています。公開する前から、反響がすごくあります。男性陣のようにウルトラマンに対して思い出があるわけじゃないけど、ウルトラマンって当たり前にあるもので、みんな絶対にわかる存在。今回の作品は、主人公・神永新二とウルトラマンが交わって生まれる変化など、いろんな見方ができます。また、CGが本当に素晴らしくて、今の時代こんなことができるんだという驚きとともに虜になると思います。ウルトラマンのデザインもスタイリッシュでかっこいいですし。私自身が今作を観ている最中に、もっと観たい、ウルトラマンの世界にもっと浸りたいと思えたので、すごい作品になっていると思います」


Writing:杉嶋未来

インフォメーション

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(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会/(C)円谷プロ

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『シン・ウルトラマン』

5月13日(金)公開


企画・脚本は、自身もウルトラ マン シリーズのファンであることを公言している庵野秀明、監督は、数々の傑作を庵野と共に世に送り出してきた、樋口真嗣。『シン・ゴジラ』、『新世紀エヴァンゲリオン』などのタッグがウルトラマンを題材に新たな挑戦をこころみる。この製作陣の元に斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、田中哲司ら演技派・個性派キャストが総出演。映画『シン・ウルトラマン』の主要登場人物が所属しているのは、巨大不明生物による災害対策を主として設立された防災庁の専従組織、通称【禍特対(カトクタイ)】。彼らが、どのように危機と立ち向かうのか、注目だ。

▼公式サイト
https://shin-ultraman.jp/

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