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早見あかり 舞台「夢の劇 -ドリーム・プレイ-」制作発表!

早見あかり主演舞台「夢の劇 -ドリーム・プレイ-」の制作発表が、1/19(火)KAAT神奈川芸術劇で行われ、早見が出席した。

同作は、19世紀後半から20世紀初期にかけて活躍したスウェーデンの作家、ヨハン・アウグスト・ストリンドベリの後期の作品。イプセンやチェーホフらと共に、近代演劇の父と言われるストリンドベリは、芥川龍之介をはじめ同じ時代を生きた日本の作家にも強い影響を与えたとされている人物である。
そして、神・インドラの娘が地上に降り立ち、人間たちと過ごす中で知る人間界の不条理を描いた「夢の劇 -ドリーム・プレイ-」は、夜に見る夢の世界を戯曲化したとされ、上演を目的とした戯曲ではないこともあってか、唐突に場所が変わったり、登場人物が入れ替わったりと、現実にはあり得ない展開が多数存在。そんな世界でも上演機会もきわめて少ない同作のアーティスティック・スーパーバイザー(芸術参与)を演出家で俳優の白井晃さん、戯曲は作家・演出家で俳優の長塚圭史さん、さらに、ダンサーの森山開次さんが振付を担当する。

同作で本格的な舞台に初挑戦・初主演を務める早見は、「本格的な舞台が初めてとういうことで、右も左も分からず、今ここに立っています。緊張というよりも、不安というよりも、怖いというのが今の自分の気持ちを表わせる一番の言葉。怖いという気持ちが前に出てきてしまって舞台のお話をいただいても、なんとなくそれとなく避けてきたものに今回チャレンジするということで、本当にたくさん迷惑をかけてしまうのかなと思いますが、頑張りたいです。初主演というものあまり前に出さないでほしいと思いながら、真ん中に立たせていただいてすごく不安ですが、稽古を重ねて舞台初日・千秋楽を迎えた時に、自分の中で変化がちゃんと起きると思いますし、観て下さる方、一緒にお芝居を作ってくださる方々、皆さんと素敵なものが作れたらと思っています。こんなに幸せな記者発表という場で泣いてしまってすみません。頑張ります!よろしくお願いします。」と感極まり涙を見せながら話すと、白井さんから“泣きながらそんなにしゃべれたら立派だと思う”と温かいメッセージが送られた。

舞台に出演することを決めた経緯について、「ずっと避けてきた舞台で、なぜ一番最初にこの舞台を選んだのかと聞かれるのですが、正直よく分からないです。でも分からないからこそ、ワクワクしている部分もあります。インドラの娘・アグネスは、なにも分からないところへ放り出され、旅をし冒険をしながら戻る役。今の私と一緒のような気がして、何も分からない舞台に放り出されて終わった時に掴んで帰ってくることができたら、この役と私はかぶる部分があるのではないかと思ってはいるので、見つけられるように皆さんに助けていただきながら頑張りたいです。」と話した。

また、現在O.A中の「ウレロ☆無限大少女」でシチュエーションコメディーに挑戦しているが、舞台との違いについて聞かれ、「すごく近くにはありますが、やっている自分としてはシチュエーションコメディーと舞台はかけ離れていると思っています。映像のお仕事も別ですし、“お芝居”というカテゴリには属していますが、その中で、いろいろなジャンルがある。こういった本格的な舞台は初めてなので怖いですが、今日、皆さんとお会いして、楽しくやれそうな気もしてきました。皆さんが難しいけれど作っていくのが楽しみだとおっしゃっていたので、私と考えていることは同じなんだなと。人生で初めてのチャレンジになるので、ワクワクした気持ちでいっぱいです。頑張ります。ぜひ劇場へいらしてください。よろしくお願いします。」と意気込みも交えて話した。

舞台「夢の劇 -ドリーム・プレイ-」は4/12(火)KAAT神奈川芸術劇を皮切りに、松本、兵庫で上演。
ぜひ劇場でご覧ください。


◆「夢の劇 -ドリーム・プレイ-」

【ものがたり】
バラモン教の神・インドラの娘、アグネスが、雲のてっぺんに立って、眼下の世界=地球を見ている。そこは、月に照らされた陰気な世界。父はアグネスに、地上に降りて人々の不満や嘆きを見聞きしてこい、と娘を送り出す。地上に降りたったアグネスは、恋人を一途に待ち続ける士官、来る日も来る日も劇場の入り口に座り続ける楽屋番の女、自分が扱った犯罪・悪行を反映し苦悶に満ちた弁護士など、苦難に満ちた人間たちと出会い、人間の存在の痛みを経験しながら成長していく。しかし、それらは現実なのか、夢なのか…。
そして、ついにアグネスが天空へ戻る時が訪れる。それはまるで、人が“夢”から目覚める合図のようにも見える。

日程&劇場:
●神奈川公演
2016/4/12(火)~30(土)
KAAT神奈川芸術劇<ホール>

●松本公演
2016/5/4(水・祝)・ 5(木・祝)
まつもと市民芸術館 実験劇場

●兵庫公演
2016/5/14(土)・15(日)
兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

原作:ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ
構成・演出:白井晃
台本:長塚圭史
振付:森山開次

出演:
早見あかり 田中圭 江口のりこ 玉置玲央 那須佐代子 森山開次/山崎一 長塚圭史 白井晃
久保貫太郎 今里真/宮河愛一郎 高瀬瑶子 坂井絢香 引間文佳

公式サイト:http://www.yumenogeki.jp/

(敬称略)
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