── 人気トークバラエティ『はやく起きた朝は…』のライブステージということですが、内容的にはどんな感じなのでしょうか？

「毎回、来場者のみなさんに“不平・不満・グチ”を募集するアンケートをとらせて頂いているんです。そのアンケートから拾ったトピックスに対しておしゃべりするコーナーや流行の歌を3人で歌う歌謡ショー...。寸劇みたいなものをやることもあります。けっこう盛りだくさんなんです」

── 今年は放送20周年目というメモリアルなステージですが、何か特別なしかけはありますか？

「『20周年ありがとう！』ということで、いつもよりさらにお客様と一緒に楽しめる内容になっていると思います。ちょっと趣向をこらしたりして。もうスタッフ一丸となって“お客様メイン”で考えています。それから歌謡ショーではなんと、ももクロを踊っちゃうんです（笑）！」

── 練習が大変そうですね（笑）。

「私ももちろん気合いは入っているんですけど、他の2人がすごくて異常に早く稽古場に来てます。みんないい歳なので『無理しない』が今回の裏テーマだったのに、いつのまにか激しくなってきて（笑）。たくさん汗をかきながら練習をしていますが、やっぱりももクロみたいには飛べないんですよね～（笑）。自分たち的にはすごく高く飛んでるつもりなんですけど、あとからチェックすると全然…」

── みなさん振り付けの覚えは早いほうですか？

「3人ともすごく早いんですよ。でもすぐ忘れるんです（笑）。だから1回目のお稽古で振り付けの先生に『すごいね～、みんなよく覚えたね』ってほめて頂いたのに、次回すでに忘れててまた一から覚え直すっていう（笑）。その繰り返しです」

── テレビと比べて、ライブステージの一番の魅力はどのようなところだと思いますか？

「お客様からよく言って頂くのは、『参加できる』こと。テレビだと観ている方が私たちのトークに反応してくださっても、どうしても一方通行になってしまうじゃないですか。それがライブだとそのツッコミや反応を私たちが拾って、そこからまたトークがふくらんでいったりするからそこが面白いんじゃないでしょうか。貴理子さんなんて、遅れて入ってこられたお客様に『始まってるわよ！』『席どうぞ』なんて舞台から話しかけたりしますからね（笑）。お客様巻き込み型ステージって感じです」

── このライブステージは過去15回ほど上演されていますが、思い出に残っていることを教えてください。

「うーん、毎回かなり燃え尽きて終わるので意外と覚えてないかもしれません（笑）。あ、でも15回もやっているといろんな状況があるんです。直美ちゃんが妊娠中だったり、私が妊娠中だったり、貴理子さんが体調悪かったり。そういうときはやっぱりやり終えた瞬間、こみ上げてくるものがありましたね」

── 終盤、歌の最中にお客さんがプレゼントを持って並ぶというのも恒例だとか？

「そうなんですよ、いつからか。みなさんプレゼントや手紙を持って並んでくださって、本当にありがたいです。たまに手作りのお弁当とか珍しいお酒とか椿油とか、ユニークなものもあったりします。プレゼントを頂いて握手してちょっと話して、っていう昭和チックな（笑）コミュニケーションが楽しいんですよね」

── 番組が放送20周年目というのもすごいことだと思うのですが、長く続けてこられた秘訣はどんなことだと思われますか？

「飾らないことと無理をしないことですかね。番組が始まった当初は3人とも20代だったんです。女性の20代、30代って結婚とか出産とかいろいろ変化があって、悩みや不安も多い時期。そこで私たちが自分のプライベートを赤裸々に話すことで、女性の方に共感してもらえたのかなって思います」

── 確かに「こんなこと話しちゃっていいの!?」なんてことまで話していますもんね（笑）。

「そうそう。だから、それぞれの身内は結構ハラハラしているんじゃないですか（笑）。私が主人の悪口を番組で話したりすると、それを観た主人のお友達が『奥さんテレビで怒ってたから早く帰ったほうがいいよ』とか言ってくれて助かることもあるんです（笑）。主人はゴルフに行く前によく番組を観ていて、『余計なこと言うなよ～』とか苦情がきます。娘は『ママどうせ適当なこと言ってるんでしょ』ってあんまり観ない（笑）」

── 主婦のファンが非常に多い番組だと思うのですが、番組やライブを通して伝えたいことを教えてください。

「私たちはテレビに出ている立場ですが、母や主婦であることはみなさんと変わらないので共感したり元気になってもらえたらうれしいですね。逆に私たちの『これどうすればいいんだろう』という悩みや疑問の解決策をみなさんに教えて頂きたい。“持ちつ持たれつ”一緒に頑張っていきたいです。主婦の仕事ってよく『誰も褒めてくれない』って言うじゃないですか。自分で自分を褒めるしかなくて、でもそれがあんまりよくないって思ってらっしゃる方も多い。でも褒めていいと思うんですよ、頑張っているんだから！　だから私たち3人は自分もみんなも褒めまくる（笑）。それで適度にグチをこぼして、また明日から家事を頑張れたらいいなって思います」

── 番組もライブステージもお客さんとの一体感をすごく感じます。

「どちらも視聴者や来場者の方から頂くハガキやアンケートでトークを展開しているので、本当にそのご協力のお陰。ライブでもリピートして来て下さる方がいて、セリフを忘れると教えてくれたりツッコミをいれて下さったりするんです（笑）。出演しているのは私たち3人ですが、みなさんと一緒に作り上げていく番組でありライブ。これからもそんな近い距離感でやっていけたら嬉しいです」