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2013年6月17日更新

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姫から遊女になってまで追いかけたい色男。そんな危険な男=権助を、ワイルドな色気たっぷりに演じてみせた青木崇高。多忙なスケジュールをものともせず、全力でぶつかった渾身の殺陣も圧巻の一言! 丁寧に紡がれる真摯な言葉から、熱き役者魂がのぞく。

撮影日数は短かったですが
僕にとっては贅沢な環境でした

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── 決して人と群れない一匹狼。泥棒稼業に身をやつす荒くれ者だが、女性をトリコにする男くさい色香を放つ…。そんな危険な魅力タップリの権助を演じた青木崇高。演じるキャラクターと真摯に向き合うことに定評のある彼は、この権助を「男の憧れ」と評した。

「最初に脚本を読んだ時からそう思いました。男にとっては理想なんです。どこにも属さず、1人の女を愛し抜き、死に場所を探している…そういうかっこよさってあるんですよ。橋本監督とは最初にお会いした時に、作品のざっくりとしたイメージやトーンはお話しましたが、権助のキャラについては特に詳しいことは言われなかったと思います。でも言わずとも…みたいな部分が多くて。撮影中も“ああ、その感じ!”みたいに分かり合えました」

── その橋本監督は東映京都撮影所出身。青木にとっても京都は数々の作品を経て、非常になじみ深い場所だ。一般的に京都のスタッフは仕事に厳しいことでも知られているが…。

「確かに厳しいという話は聞きます。でもだからこそ、こっちが必死でぶつかっていって、自分の役割をまっとうすればスタッフさんも全力でサポートしてくれる。大河の「龍馬伝」の後、映画『一命』の撮影で京都に入った時、スタッフさん達から“あんた(龍馬伝)よかったな!”って言ってもらえて、すごく嬉しかったです。もし本当に厳しいというなら、その方がいいと思いますよ。東京で初心を忘れたら京都で鼻をへし折られるっていう、いいシステムだと思う(笑)。僕らは作品を作ってもらってるんだ、撮ってもらってるんだっていうのを実感するし、役者としてはとても大切なことを教えてくれる場です。今回は橋本監督の京都人脈を強く感じたし、スタッフもすごくノッてくれていました。長年培ってきた京都スタッフの方々の撮影のノウハウが、至るところに詰め込まれていると思います。美術も、照明もすべてが素晴らしい。時代劇を知り尽くした職人さん達が、橋本監督のために。撮影日数は短くて皆さんは大変だったと思いますが、僕らにとっては贅沢な環境でした」

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── 短い撮影日数…トータル10日(!)というハードスケジュールで撮りきった本作。青木は「スタッフさんは3~4日寝てない日もあった」と気遣うが、青木自身も多忙なスケジュールを縫って、圧巻の殺陣を披露している。

「他の作品の合間に京都入りして、ずっと道場で練習していました。絶対的に時間は足りなかったんですが、権助の“勢い”みたいなものはいい感じで作品に出たんじゃないかと思います。でもこれも映画『るろうに剣心』の後だからできたというのはありますね。あの作品で基本的な殺陣を覚えて、自分の体がどう動くかということが分かったので、それは活かせたと思います。アクションにキャラクターを乗せるという作業も、限られた時間の中でアクション監督さんと一緒にやっていけました。斬られ役の俳優さん達が階段から落ちたり、蹴り飛ばされて倒れていく姿は、さすがだな!と思いました。あれは日本が誇る文化ですよね。アクションチームの方達とは、1日だけお酒を飲みに行く機会があって楽しかったな。時代劇の中で大立ち回りが出てくると、やっぱり盛り上がるし画が締まりますよね」

── だが想像を絶するこんなエピソードも…。

「殺陣のシーンは朝の7時までずっと撮ってたんですが、あとちょっとで終わるって時に、ストップがかかったんです。僕はテンションも高くなってるし、アドレナリンも出まくってるから“まだまだやれます!”って感じだったんですが、体はヘトヘトでした。ちょっとした瞬間によろけちゃったりして。こういう時が一番ケガをしやすいってことで、撮影を一度切ったんですね。今考えると、あれはご英断だったと思う。あれ以上続けてたら、誰かが大ケガしてたかもしれないです」

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── そして権助に惹かれるあまり姫から遊女に身を落とす、ぶっ飛んだヒロイン=桜姫を演じた日南響子について。遊女という役柄上、濡れ場は避けられないものと思われたが、青木は役に入り込むあまり「もし濡れ場に彼女が躊躇したら、ブチキレようと思ってました」とキッパリ!

「せっかくこういう作品だから、とことんいけるとこまでいこう!というのがあって。監督にも“もし彼女が躊躇するようなら、僕からはっきり言うんで合図下さい”とまで言ってたくらい(笑)。でも日南さんは終始飄々としいて、堂々としたもんでした。彼女の本当の本音の部分は分からないですけど、少なくとも役の抱える大変さは全く現場では出してなかったのには感心しました。もしあれが素なら、すごいと思いますね。僕としては肌をさらす者同志、一応彼女の気持ちも考えつつ…とは思ってましたけど、現場の空気もそれほど張りつめた感じでもなかったし、2人ともリラックスして臨めたと思います。変に遠慮したりするとそれは画に出ますから、僕もちゃんと興奮して全力で演じました。日南さんはまだ若いですが、あの年齢で橋本監督のような素晴らしい監督からきちんと演出を受けたことは、これからの彼女のキャリアのためには絶対いいことだと感じます」

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── 笑いに涙、エロに本格的な殺陣…。すべてが容赦なくごちゃ混ぜに詰まった本作。「もし続編があるなら、似たような名前で出たい」と笑う。

「完成作を最初に見た時は、わけが分からなかった(笑)。でも、2回3回と見るうちにどんどん面白くなっていきました。これは日本人にしか作れない映画だと思うし、僕は海外の人にも是非見てもらいたいと思う。最近こういうTVでは絶対流せないような映画は少なくなっているけど、橋本監督のやりたいことは詰まっているんじゃないかな。確か監督のコメントで“童貞パワーを注いだ”みたいな言葉があって、それが個人的にはメチャメチャ面白かったんです。現場で見ていても監督が誰よりも撮影を楽しんでたし、“いいですね~いいですね~”って言いながら時々“ウヒヒ!”って笑うんです(笑)。演者としては監督がそんな顔をしてくれるのが、一番嬉しいですよ」

── 「理屈じゃないところで楽しんでほしい」という言葉も印象的。本作の最大の魅力は、ジャンルにとらわれない自由さなのだから…。

「そもそも映画にジャンル分けは必要ないですしね。映画っていろんな可能性があるし、いろんな見方があるんだと思います。ただこの作品に関して言えば、ちゃんと時代劇を作って来たスタッフだからできたことだと思う。常識をふまえた非常識を楽しんで下さい」

Writing:遠藤薫

INFORMATION

MOVIE

『桜姫』

6月29日(土)全国ロードショー

何不自由なく育ってきた令嬢=桜姫が電撃的に恋に落ちた相手は、あろうことか無理矢理純潔を奪った若い男=権助(青木)だった…。四世鶴屋南北の名作歌舞伎「桜姫東文章」に、大胆な脚色を加えた、異色時代活劇。すべてが型破りで予定調和0のぶっ飛んだストーリーに加え、過剰なお色気シーンに、圧巻の殺陣など橋本一監督の“やりたい放題感”が心地いい!主演は日南響子。他の出演者は麻美ゆま、でんでん、野々村真、合田雅吏など個性派揃い。


▼公式サイト
http://sakurahime-movie.com/

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(C)2013「桜姫」製作委員会

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