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青木崇高 映画「雨にゆれる女」初日舞台挨拶!
同作は、パリを拠点に、映画音楽からエレクトロミュージックまで幅広く世界で活躍し、ホウ・シャオシェン監督やジャ・ジャンクー監督など、世界の名匠を魅了してきた音楽家・半野喜弘の監督デビュー作品。濃厚な色彩、優美な旋律、登場人物の息づかい…。現代の日本映画には稀な質感の映像で紡ぐサスペンスフルな愛の物語が完成した。
上映前に行われた舞台挨拶に登壇した青木は、「本当に嬉しいです。特別な気分でいます。今日は天気が悪くて雨だったらしいのですが、この映画にとって雨は幸運と言いますか良いものを運んでくれるものだと思っていますので、映画をじっくり楽しんでいただきたいです。」とコメント。
主人公・飯田健次を演じるにあたっては、「内面で渦巻いているものをあまり出しすぎず、目線のやりとりだったり(ヒロインと)しっかり対峙している空気感を重視して、表面的なものを出さないようにということは丁寧にやりました。」と語った。
監督の演出について話題が挙がると、「演出方法で面白かったところは、(台詞を喋る際の)ブレスを意識して止めるというところ。そういう演出方法は今まで出会ったことがなかったので面白かったですし、出来上がった映画を観た時に息遣いで心理描写が強く出ているなと感じました。」と話した。
最後に、「最高に愛する作品が出来たと思います。監督をはじめ、大野いとさん、キャストの方々、スタッフの方々、クラウドファンディング、作品に関わってくださった皆様、そして本日初日を迎えるにあたって、わざわざ足を運んでくださった皆様、もの凄く愛しています。これはもう冗談でもなく、本当にありがたく思っています。立ち見までして来て下さったことにも感謝しています。この映画は始まったら退屈させることなく、胸に深く突き刺さる映画だと僕は確信しています。足を運んでくださったことを絶対に後悔させません。この作品は愛と情熱に満ち溢れた作品です。心からの感謝の気持ちで初日を迎えられました。楽しんでいってください。本当にありがとうございました。」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
映画「雨にゆれる女」は11/19(土)テアトル新宿にてレイトロードショー。
ぜひ劇場でご覧ください。
【物語】
主人公は、本名を隠し、〝飯田健次〞という別人としてひっそりと暮らす男。人との関わりを拒む彼の過去を知る者は、誰もいない。
ある夜、突然同僚が家にやってきて、無理やり健次に女を預ける。謎の女の登場で、健次の生活が狂いはじめる。
なぜ、女は健次の前に現れたのか。そして、なぜ、健次は別人を演じているのか。お互いに本当の姿を明かさないまま、次第に惹かれ合っていくふたり。しかし、隠された過去が明らかになるとき、哀しい運命の皮肉がふたりを待ち受けていた――。
(敬称略)