「ファンが多い人気作品で、その中でも人気があるキャラクターを演じる機会はこれまでなかったので、出演が決まったときは嬉しかったですね。もちろん、プレッシャーというか緊張もありましたが、楽しんで演じられたらと思っていました。“土方が柳楽か、なんか違うよな”と言われるのはやっぱりイヤじゃないですか。みんなのなかに土方像というものがあるように、もちろん僕もマンガを読んだときに抱いた土方のイメージがあるので、それを大切にしながら一生懸命に演じました。僕の土方十四郎像はこれだ!と自信を持って表現していこうと役に向き合っていましたね。映画を観終わった後に、土方良かったなと感じてくれたら嬉しいです。僕自身、土方の1本芯が通っているカッコ良さにひかれました。ほかに演じたいキャラクターは?と聞かれても土方って答えますよ。クールなのにマヨネーズが大好きっていうギャップもいい(笑)」
「福田組は毎回、いい意味で緊張感があります。今回、土方十四郎を演じるにあたって、どうしようかという話は監督からあまりなくて。ただ、印象的なシーンはマンガを片手に表情や動きを参考にしました。dTVの『ミツバ篇』のことになりますが、ミツバを横目で見るシーンなんかはそうですね。原作を大切にしながら、生身の人間が演じることでよりイキイキとした表現ができたらいいなと思っていました。土方はヘビースモーカーで常にタバコをくわえているのですが、くわえながらしゃべるのって難しいんですよ。セリフをしっかり言うにはないほうがいいけれど、あのタバコは土方にとって大切なアイテムなので、落とさないようにしながら頑張りました」
「ムロツヨシさん、佐藤二朗さん、安田顕さんの面白さはズルいですよね(笑)。僕は人を笑顔にさせる芝居が苦手なので、うらやましかったです。コメディを演じるのって難しいんです。真選組のメンバーとの芝居もいい刺激を受けました。(中村)勘九郎さんはカラダをはって演技をしていて、カッコいいのに面白い! 僕、1回笑いのツボが入っちゃうと止まらなくなるので、撮影中は眉間にシワを寄せながら笑うのを必死にこらえていました。それでも、近藤勲(中村勘九郎)が裸で稽古をしているシーンではツボに入ってしまい、笑っちゃいました。おそらく、この1年で一番笑った出来事だったと思います。あれは反則です。初日がカブト狩りのシーンだったのも辛かったです(笑)」
「笑わないようにというのもありましたが、セリフ覚えがあまりよくないので(笑)、どの現場でもあまりしゃべらないんですよ、僕。共演者は普段からつき合いのある人が多かったので、現場でわざわざ話すこともなかったし(笑)。仕事ですからね、役に集中していたということにします」
「今回、土方を演じるにあたり原作を読みました。まず、設定がおかしいですよね。でも、このありえない設定のおかげで、現代を舞台にしたらストレートすぎて言えないこともコミカルに伝えることができるし、スッと心に入ってくる気がします。僕が演じた土方もそうだし、銀時をはじめとする登場人物ひとりひとりに筋が通っていてカッコいいところが愛される最大の理由だと思います」
「完成度の高い作品になっていますよね。ギャグに走りつつ、しっかりと魅せる。子どもから大人まで楽しんでもらえる、夏にぴったりなお祭りみたいな映画です。バカなことばっかりやっているわけではなく、殺陣もこだわってやっているので期待していてください。映画を観たあとは、dTVで『ミツバ篇』も観てほしいですね。感動するエピソードとして人気の高い作品を演じることに怖さはありましたが、映画本編と同様、魅力的な作品になっています。吉沢亮くん演じる沖田総悟がめちゃくちゃカッコいいし、勘九郎さん含め、真選組のメンバーでいい相乗効果がうまれたのではないかと思っています。あ、映画はエンドロールで席を立たずに最後まで見てください。最後まで飽きさせません!」
Writing:岩淵美樹
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