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柳楽優弥 映画「夜明け」公開記念舞台挨拶!
同作は、是枝裕和監督や西川美和監督が立ち上げた制作集団「分福」の広瀬奈々子さんが、自ら書き下ろしたオリジナル脚本を映画化した監督デビュー作。
秘密を抱えて逃げてきた青年(柳楽)と彼を偶然救った男(小林薫さん)という、ともに傷ついた過去を持つ他人同士のふたりが、何かを埋め合うように寄り添い、やがて親子のような関係を紡いでいく姿を描く人間ドラマとなっている。
地方の町で木工所を営む哲郎は、ある日河辺で倒れていた見知らぬ青年を助け、自宅で介抱する。「シンイチ」と名乗った青年に、わずかに動揺する哲郎。偶然にもそれは、哲郎の亡くなった息子と同じ名前だった。シンイチはそのまま哲郎の家に住み着き、彼が経営する木工所で働くようになる。木工所の家庭的な温かさに触れ、寡黙だったシンイチは徐々に心を開きはじめる。シンイチに父親のような感情を抱き始める哲郎。互いに何かを埋め合うように、ふたりは親子のような関係を築いていく。
だがその頃、彼らの周りで、数年前に町でおきた事件にまつわる噂が流れ始める──。
上映前に行われた舞台挨拶で柳楽は、「是枝監督の映画でデビューさせていただき、一周周って是枝監督のお弟子さんである広瀬監督の初監督作品で主演を務めることができてとても光栄に思っています。本日はありがとうございます。」とコメント。
自身が演じた役について、「僕が演じたシンイチは抱えているものがありつつも、わりと普通な青年。キャラクターを作り上げていく楽しさもありますが、今回難しいと思ったのは自分を現場でさらさないといけないというか、裸にされているような感じだったことです。監督を信用して現場にいることを意識しましたし、自分の中で形を作りこまずに現場の中で生まれたものを大事にしようと思いました。」と話した。
哲郎を演じられた小林薫さんとの共演について、「上手く表現ができないのですが、小林さんにいていただくと現場のクオリティ、偏差値があがるんです。しっかりついていかないとと思いましたし、おこがましいですが負けたくないとも思いました。」と心境を語った。
その後、2019年が平成最後の年、そして新元号となる“夜明け”の年であることから、2019年の抱負やチャレンジしたいことを聞かれ、「今年は主演作が多いので今までと違った形で向き合えたらいいなと思っています。そして映画「夜明け」に関して言うと、平成の年に僕の映画デビュー作である是枝監督の「誰も知らない」が公開され、平成の最後のタイミングでお弟子さんである広瀬監督の「夜明け」に参加させていただくことができました。この作品が僕にとっても“夜明け”になると思いますし、しなければいけないと思っていますし、ここで得たものを次の元号でも引き継いで、上を目指して頑張りたいです。」と力を込めた。
そして最後に、「観終わった後に感じたものを大事にしていただきたいです。このような人間を描いた作品がピカデリーさんとか大きな劇場で上映されることがとても嬉しくて、夢があるなと感じました。そして席を埋めていただいてありがたいです。良い作品なので楽しみにしてください。ありがとうございました。」とメッセージを送った。
映画「夜明け」は絶賛公開中!
ぜひ劇場でご覧ください。