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2013年7月3日更新
テレビ東京系列で放送中の「新ウルトラマン列伝」内で、シリーズ最新作「ウルトラマンギンガ」のメインキャラクター・一条寺友也を演じる草川拓弥。メインダンサーバックヴォーカルグループ・超特急のダンサーであり、俳優としても活躍の場を広げる草川に撮影を終えての率直な思いを聞いた。
最悪な第一印象だけど、そこから先の友也を見てほしい
── 「ウルトラマンギンガ」のキャストはオーディションで選ばれた。見事チャンスをつかんだ草川だが、オーディション直後はこんな思いを抱いていた。
「オーディションでは歌もダンスもあったので、自信がなかったんです。ダンスはまだやっているからできたんですけど、歌がもう全然ダメだったし。まさか僕が受かるとは思っていなかったのでちょっとびっくりしました。実は「ウルトラマン」も正直見たことがなくて、出演が決まってから見るようになったんです。特に今回の“ギンガ”は、すごくカッコいいなっていう印象があります。僕自身、過去のウルトラマンの中でも一番好きですね」
── 大企業の御曹司でミステリアスな雰囲気を放つ友也。草川は友也というキャラクターをどう感じていたのだろう。
「最初は殻に閉じこもっているんですけど、ホントは一番人思いだと思うんです。そこからみんなとだんだん仲良くなって、打ち解けあっていくところがすごく可愛らしいっていうか。でも自分的にはクールな時の方が自分と似ている部分が多くて演じやすかったので、みんなと仲良くなっていくにつれて演じる難しさはありました。友也は顔の表情がすごく重要な役だったので、表情の動きや瞬きの回数を常に意識していましたね。例えばカメラに向かって、斜め下に目線があるようなシーンだったり、無表情で何かを語る、顔で語ってるシーンが多かったので、そこが一番気を付けたところです。あとやっぱり台本をよく読みましたね。もちろん当たり前なんですけど(笑)。読んで、実際に演じてみて…っていうのをとにかく繰り返していました。この作品が終わって思ったことなんですけど、僕はセリフ覚えにいつもすごく苦戦していて、特にイントネーションはよく注意されるんです。それが今回は役にうまく入りきれたのか、スラスラ入ってきて。特に最後の方でセリフが多いところがあったんですけど、そのシーンもスラッと入ってきました。もしかしたらそれは、友也を演じたことで少し成長できた部分なのかもしれないですね」
── ちなみに台本を覚えるのはどんな時か聞くと……。
「一番はお風呂で覚えます。ある程度読んで、ここはこうしようっていうのは決めておくんですけど、本格的にセリフを入れるのは撮影の前日。台本をコピーして張るんですよ、風呂場の壁にペタッと(笑)。それを湯船に入りながらやってます。マークや書き込みはしないですね。マークをすると自分のセリフだけしか意識できなくなっちゃって、相手のセリフが入ってこないので」
── この現場では特撮ならではの撮影方法に苦労したこともあったとか。
「何より一番大変だったのは、実際に怪獣がいないこと(笑)。スタッフさんに「あそこ見てください。もうちょい上、もうちょい上…」という感じで指示を受けて演技をしているんですが、実際は怪獣がいないからそれが一番苦労しましたね(笑)。ちょっとしたアクションシーンもありました。実際には攻撃を受けていないのに「おぉ!」(と実際にやって見せてくれる)と揺れたように見せる場面や、銃を構えたり倒れたりするぐらいだったんですけど、すごく勉強になりました。あと会話をするシーンで、相手が目の前にいない状況も多くて難しかったですね。演技ではとある場面で泣くところがあって、(ちゃんと泣けるか)危ういところでした(笑)。本当に難しかったです」
── そんな現場を共に過ごした共演者には、ほぼ同世代のキャストがそろった。
「最初から意気投合していて、ワイワイワイワイうるさかったですね(笑)。年齢も結構近くて。特に渡会健太役の大野瑞生君とはもともと学校が一緒でクラスも一緒だったんです。それまではあまり仲が良いほうではなかったんですけど、このギンガで共演しはじめてから急に仲良くなって、すごくやりやすかったです(笑)。でも友也は最初、他のキャラクターとは距離があるので、そこの切り替えはしっかりできるように心掛けていました」
── 今回は友也が劇中で使用するグッズがおもちゃとして発売される。自分が演じる役にまつわるおもちゃが作られることに対しても特別な思いを抱いているようだ。
「僕自身実際にそういうおもちゃって小さい頃、買って遊んでいたので、まさか自分が演じてるものが商品化されることになるとは(笑)。小さいお子様の手に届くっていう、与える側の立場に立てるとはまさか僕も思っていなかったので、かなりうれしいです。ヒーローものに出られること自体がうれしいのに、いろいろ商品化までされて。僕が今つけてるアクセサリーも発売されるんですよ」
── 草川的「ウルトラマンギンガ」の見どころは?
「多分、最初は友也に対して「(否定的な)えー?」みたいな感じになると思うんです。結構ひどいことを言ってるので。それは見てからのお楽しみなんですけど(笑)、そこからの展開が見どころかなって思ってます。そこまでの話だけ見て、その先を観なかったら最悪な印象で終わるんですけど…(笑)、でもそこから先を見てほしいですね。それに今回はテーマソングも担当させていただくことになっています。超特急じゃない、“ウルトラ超特急”としてやっていくので、雰囲気が全然違いますね。踊りも難しいので、気合が入ります。こちらもぜひ楽しみにしていてほしいです」
── 俳優として新たな経験を重ね、超特急ではCDデビューから一年を迎える。そんな彼にこれから挑戦したいことを聞くと、シンプルな答えが返ってきた。
「チャレンジというか僕個人の夢なんですけど、やっぱり俳優と超特急の活動を両立していける人になりたいです。俳優としては海外の映画のような本格的なアクションをやってみたいです! カーアクションとかいいですね。観ていて楽しくなるようなものがやりたいです」
Writing:林田真季
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『ウルトラマンギンガ』
7/10(水)O.Aスタート!
テレビ東京系6局ネット/毎週水曜・夕方5時30分~「新ウルトラマン列伝」内にて放送
ウルトラマンと怪獣のバトルストーリーであり、17歳の若者たちの青春ストーリー。
礼堂ヒカルは予知夢に導かれ、故郷の銀河神社の神主である祖父の元へ向かう。廃校の小学校に移設された神社でヒカルは幼なじみと再会。さらに人形タロウとの出会いにより、謎のウルトラマンギンガの力を手に入れたヒカルの冒険の夏が始まる! 9月17日には「ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル」が公開、11月~2014年春には本作の後半エピソードが展開される。主演は根岸拓哉。共演は宮武美桜、大野瑞生、雲母。
▼公式サイト
http://m-78.jp/ginga/
(C)円谷プロ
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