── 初めての表紙撮影ではただただ緊張し、カメラの前で固まってしまったという吉倉。1年ぶり、2度目の表紙では少し余裕もでき、自らもアイデアを提案したという。モデルだけでなく、女優としても数々の現場を経験してきたことからの自信のあらわれだと本人は分析する。

「前回はガチガチに緊張してしまって、スタッフさんにも迷惑をかけたと思うのですが、今回はリラックスして楽しみながら撮影ができました。それは、この1年、とっても濃い時間を過ごしてきたからだと思うんです。モデルでもさまざまな経験をさせていただきましたし、女優の仕事も増えてたくさんの人と出会い、経験を積んで自分のなかに吸収できたことが自信へとつながったのかなって。ドラマに出たことで私のことを知ってくれる人も増えて、街で声をかけられることも多くなったんですよ。照れるけど、とっても嬉しい！　見てくれる人がいるということが一番の励みになりますから」

── 前回の女の子らしい可愛い表情から一転。大人に成長したシックな女性を表現。編集長もこだわったという吉倉のチャームポイントが目印に。

「帽子のかぶり方をいろいろと変えてみて、やっぱり眉毛が見えた方がいいねと最終的に写真が決まりました。太くてぼさぼさ（笑）な眉毛と目力で私だってわかってもらえると思います。自分で言うのは少し照れますが、周りのスタッフさんから大人になったね、綺麗になったよと声をかけていただいて。それが素直に嬉しくって。きっと精神的に大人になってそれが顔にも表れるようになったのかなと思っているんです。先ほども話したように、やっぱりこの1年で大きな自信を得られたことが表情にもつながっているんだと思います。もちろん、順風満帆だったわけではなく、いつも壁にぶつかってきました。だけど、その壁を私の場合は乗り越えるのではなく、壊して前に進んできた。そうやって進んできた1年の集大成が『mina』の表紙かなって思います。実は撮影中にメイキングムービーを撮ってもらいました。発売日のイベント会場で流す予定なのですが、これ、私が提案したんです。編集長もいいねと賛成してくれて。どんな風に撮影していたかイベントに来られる方はぜひ楽しみにしていてください！」

── 専属モデルとして、また次世代を担う一人として『mina』ではメイン企画も増え、人気も上昇。モデルとしての吉倉は今後どんな自分を見せていきたいのだろうか。

「女の子の自分を存分に楽しめるのがモデルのお仕事。だからハッピーな表情を見せられるようにしたいなっていつも考えています。『mina』を読んでくれている人たちと同世代なので身近に感じてもらいたいですね。吉倉あおいが着ている服なら私も着てみたいと思ってもらえるように表現していきたいです。
これまでもたくさんのことをやらせていただきましたが、着回し企画が好き。これは女優のお仕事にもつながるもので。ひとりの女の子を演じるわけですから、表情のバリエーションも必要。嬉しいことにスタッフさんからも『シチュエーションとコーディネート、そして表情がちゃんとリンクしていて楽しいし、わかりやすいよ』と言っていただけているし、アンケートでも人気企画に入っているみたいなので、これからも頑張りたいなと思っています。30パターンを1日で撮影するので、時間との勝負でもありますが、早着替えもできるようになりました。これは（田中）美保ちゃんの着替え方を勉強して得たワザ。美保ちゃんは本当に早いんですよ!!キャリアも違うので当たり前なのですが、きっと服を知っているからできるんでしょうね。私ももっと勉強して、美保ちゃんに近づけるように頑張ります」

── 「背は高いほうではないし、モデル体型でもない」と謙遜する吉倉。そうはいっても、女の子なら憧れるスラリとした体型。忙しい毎日でどう維持しているのか気になるところ。

「毎日１～2時間、マッサージはやっています。血流が悪くて力を入れてやっていたらアザになってしまったこともありますが、ボディクリームを塗って念入りにマッサージをするのが日課ですね。あとは足元を冷やさないように夏でももこもこ靴下をはいて寝るくらいでしょうか。食事は……。恥ずかしながら体重管理はできてないですね。ドラマの撮影に入ると食べられなくなるんです。先月まで放送されていたドラマ『ぴんとこな』では、本当に食べられなくてかなり痩せてしまいました。心配した母が口までご飯を運んで『食べなさい！』としたほど。表紙撮影前はドラマ撮影も終わり、5日間オフだったのでそこで体調を戻すことができて良かったなと思っています。といっても、ご飯を食べて寝る生活でしたけど（笑）。ホント、普段から休みの日は布団から出ないんです、私。布団のなかでゴロゴロするのが好き。これからの季節は特に幸せですよね！」

── カバーを飾った『mina』の発売日にはイベントも開催。今からドキドキしているという。

「前回のお渡し会ではファンの方たちがお手紙をくれたり、私を見て泣いちゃう人もいたりして『こんな私のために…』と思ったんです。私なんかで、私でいいの？という思いがあったのですが、今は『私でよければ……』という気持ちに変わってきました。街で手を震わせながら声をかけてくれる人もいて、本当に嬉しいんですよ。今回も時間は限られていますが、ファンの方たちと直接会う機会が持ててとっても楽しみにしています。こんな私でよければ、ぜひ会いにきてください！もちろん、書店やコンビニで表紙を見て『あれ、この子見たことあるな』と思ってくれるだけでも嬉しいです。去年より成長した私をチェックしてくださいね!!」