2013年7月16日更新
累計100万部を超える人気少女コミック「ぴんとこな」がついに実写ドラマ化。吉倉が演じるのは、歌舞伎役者の主人公・恭之助のライバル・一弥を一途に想う歌舞伎の家の娘・澤山優奈だ。吉倉とは正反対の性格を持つ優奈に対する印象から、自身の恋愛観まで明かしてくれた。
優奈を演じていると、人を好きになるって大変だなって思います。
── 胸キュンラブストーリーを描いた「ぴんとこな」の中で、物語にスパイスを与えるキャラクタ―を演じることに。
「原作の印象的なシーンを表現している場面があったりして、すごくキュンとするんですけど、その中で私が演じる優奈は、ちょっとエキセントリックな役どころ。第二話まではとにかく可愛い女の子なんですが、第三話からは「エキセントリックな感じで」という演出を受けることが多いですね。例えば、照明の当て方も他の出演者の方と違って、なんか青白かったりとかするんですよ。監督さんにも「怖いね、優奈」って言われるくらい、「ぴんとこな」の中では他とは違ったキャラクターになっていると思います(笑)」
── 優奈の原動力は、一弥。一弥のことが大好きな彼女を演じて、素直な感想をこう語る。
「もし好きな人ができたら、好きって伝えたいし伝えてほしいから優奈のように私も頑張ると思うんですけど、人を好きになるのって大変だな、って改めて思いました(笑)。恋って体力使うし、相手に伝えるのって大変なんだなと。私、友達とかに対して、こうしてほしいっていうのがあんまりないんです。だから、優奈みたいに一直線な女の子っていうのは、台本を読んでも理解するのはすごく時間がかかりましたね」
── 自身とは共感できる部分が少ない優奈。役作りには苦戦したようだ。
「台本全体を通して他のキャラクターたちがいる中で優奈のことを考えるようになってからは、だいぶ理解も深まって感情を作りやすくなりました。でも最初は、優奈をどうしてあげたらいいのか分からなくて、パニックでした。台本を読んでもなかなか頭に入ってこないし。最近なんですが、冷静になろうと思って、5話の台本から書き写しを始めたんです。台本を全部。そうしたら、覚えるために読んでしまうことが多かった、セリフの語尾や説明書きの部分の感情が分かるようになってきたんです。優奈が出ていないシーンでも涙が出たり、じーんとしたりすることも多いです。その場面が優奈につながるシーンであったりすると、自分が撮影に臨むときにやりやすいなってに思って、書くことを始めました。量が多いのでなかなか難しいんですけど、書いてるだけで全然違うと感じています。作品ごとに新しいことをやっていかないと、その状況に慣れてしまって上手に演技ができなくなるような気がするので、毎回新しいことに挑戦しようていうのは決めているんです」
── 撮影スタッフとの他愛ない会話が、吉倉に新たな発見をさせてくれた出来事もあったという。
「優奈はこういう子だよねっていう具体的なお話ではなく、「ドラマをやる上で主役ではない、優奈ちゃんのようなキャラだとなかなか時間経過を詳細に書かれてなくて、突然出てくるっていうのが演じる側としては難しいよね」っていう内容で。私、そこに気付けていなかったんです。登場していない間、優奈がどうやって過ごしていて、そのシーンになったのかって。そういうところも考えながら、優奈のシーンに持っていくことができれば、もっとパニックにならず、理解も深めてあげられるんだなって納得したことがありました。小さかったり大きかったり、たくさんの発見が現場に行くと毎回ありますね」
── ドラマの見どころは?
「やっぱり危険な恋の三角関係と言われている、恭之助さんと一弥くんとヒロインのあやめちゃんの恋や、歌舞伎のライバルとしての熱い戦いがメインなんですけど、私が演じる優奈ちゃんも、回が進んでいくごとに物語に絡んでいきます。優奈ちゃんの前にライバルが増えて、四角関係以上になりそうなところも見どころ。歌舞伎の華やかな世界を描いているので、舞台のシーンも衣装とかメイクをはじめ忠実に表現されている部分も、楽しんでいただけたらなと思ってます」
── 俺様タイプの恭之助と、真面目でハングリー精神を持った一弥。ズバリ、タイプの男性はどちら?
「恭之助さんみたいにまっすぐな男の人は、照れくさくなっちゃいそうですし、一弥くんみたいに感情が読めない上にあやめちゃんと優奈にはさまれている姿を見ると、どっちとも一緒にいても幸せになれそうにないなと思うんですけど……どうなんだろう(笑)。どちらかというと恭之助さんの方が幸せになれるかも! 一弥くんもロマンチストな男の子だとは思うんですけど、やっぱり二人の女の子に囲まれてるっていうのはちょっと…(苦笑)」
── さらに吉倉自身が恋愛で譲れないことを聞いてみると…。
「あんまり恋に対してのこだわりっていうのがなくて。身長が高いとか、見た目のところで言えばいろいろ出てくるんですけど、性格的な面で言うと、自分の家族を、特にお母さんを大事にしてる人であったらいいかなって思います。好きな人ができると、まず家族との関係性を見ちゃうんですよ。そこで私に対しての愛情が分かるだろうなって思うので。マザコンぐらいでちょうどいいと思います。私、一緒にいる女友達がふと気を遣ってくれることとか、結構母性からくる愛情の方がキュンってするんですよ。男性から母性的な愛情かけてもらえると、女性って結構キュンってするんじゃないかなと思っていて。もちろん男らしい方がいいんですけど、実際幸せになれる恋をしようと思ったらそっちかなと思うんですよね」
── この春は吉倉にとって節目。最後に今後の目標を聞いてみた。
「母から今年こそは明確な目標を立てて頑張りなさいと言われたのですが、なかなか具体的な目標が浮かばなくて。昨年、色々な方たちに出会って私の中で変化があったので、そういう経験からも今年はもっとたくさんの人たちと出会って刺激をもらいたいなって思っています。今までは怒られたり、アドバイスを受けると『え、何で?』『何がダメなの?』と反抗精神みたいなものがありました。それは若さからなのかもしれないけれど……。その場では納得できないことも、あるとき『あの時のことはこういうことだったんだ』とわかることが多くなってきました。それって成長しているってことですよね、きっと。どんなアドバイスも自分にとっては宝物になる、そういう気持ちで過ごせたらいいですね。あとは、ファンの方たちに頑張っている姿をちゃんと見せたいなって。ファンレターには感謝の気持ちや励ましの言葉がいっぱいで、誌面や映像を通して応えたいなと思っています。これからも応援よろしくお願いします!」
Writing:林田真季
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TBS系ドラマ「ぴんとこな」
7月18日O.Aスタート!毎週木曜日21:00~
歌舞伎界を舞台にした青春恋愛物語。「春興鏡獅子」で主役を演じた名門木嶋屋の御曹司・河村恭之助。黄色い歓声を浴びながら劇場を後にしようとしていると、同じ高校に通う千葉あやめがやってきて「あんなの鏡獅子じゃない! 金返せ!」と背負い投げをされてしまう。その後、学校であやめと出くわした恭之助は、再びあやめに芸に対して文句を言われるが、そこであやめには好きな役者がいることを知る。出演は玉森裕太、中山優馬、川島海荷ほか。(敬称略)
(C)TBS
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