── CM出演が決まったとき、どんな心境でしたか？

「マネージャーさんからの電話でCM出演が決まったことを知りました。残り2人まで残っていると聞いていたんですが、なかなか結果が出なくて…。報告を受けてすごく嬉しかったです。その時一緒にいた友達に一番最初に報告をしたんですが、けっこう冷静だったと思います。」

── そう答える中島の横で、マネージャーから普通の仕事の連絡をした時と全然テンション違っていたとつっこみが入り、中島も思わず苦笑い。

「あっ、テンション高かったかもしれないです（笑）。感情的になっていました。とにかく嬉しかったです。」

── すごくインパクトのあるCMだと思うのですが、撮影で大変だったことなどありましたか？

「急な坂を自転車で下るシーンなど自転車を使うことが多かったんですが、そこは何度もやりました。監督さんはすごく不思議な人で、あまりこうやってほしいというリクエストがなく、これでいいのかな？と思いながらも、とくにやり直すこともなかったので、大丈夫だったんだと思いました。衣装合わせであのサングラスを見て、最初はびっくりしましたが、多少オーバーなほうがいいと思って、演技も少しオーバーにしてみました。」

── CMを見て、家族や友達はどんな反応されていますか？

「みんな写真を撮って送ってきます。周りの反応がすごく良くてびっくりしました。」

── ご自分ではどんな感想を？

「思っていたより広告が大きかったので、初めて見た時は、すごくびっくりしました。自分でCMを見て、単純にめちゃくちゃ面白かったです。恥ずかしいというのはないんですが、見るたびに研究じゃないけど、ここはこうすればよかったかなと反省します。もっと元気にできたらと…。でも、完成したCMを見たら、監督さんの思いも分かって、あんまり元気に演じなくて正解だったんだと思いました。」

── この仕事を初めたきっかけは何だったんですか？

「スカウトですね。踊ったり歌ったりは小さい頃からしていましたが、（この仕事は）そんなにやりたいと思っていませんでした。スカウトされて、実際仕事を初めてからやりたいという気持ちが出てきたんです。」

── 今までいくつかの作品に出演していると思いますが、印象に残っている作品はありますか？

「この間『スープ』という映画を撮影したんですが、少しゲイっぽい役を演じたときに、監督さんにすごく自由にやらせてもらい、アドリブというか自由に演じることが楽しいなと感じました。一番最初のCMのお仕事の時、阿部サダヲさんとの共演で全部アドリブだったんですが、自由に出来て本当に楽しかったです。自由に演じることが好きです。」

── 憧れている役者さんはいますか？

「山田孝之さんですね。たくさん見ているんですが、映画『大洗にも星はふるなり』とか最高に楽しかったです。山田さんのように幅の広く演じられる役者さんになりたいです。」

── ちなみにお休みの日はどんな風に過ごしているんですか？

「ゲームにはまっています。友達と会話をしながら、ゲームを楽しんでいます。元々ゲームが好きというわけでなく、友達に誘われて始めたんですが、うまくなるまでに2ヶ月くらいかかるゲームで、半年くらいやっています。体を動かすことも好きなんですが、友達となかなか集まる機会がないし、自分から積極的に誘うタイプではないので、最近はあまりスポーツはしていないです。あと、歌にすごく興味があります。尾崎豊さんとか久保田利伸さんをよく聞きます。お風呂で歌っていることが多いですね。歌にも興味があるので、レッスンとかきちんと受けてちゃんと歌ってみたいです。」

── お芝居と歌、どちらに興味がありますか？

「歌は自分の実力を知りたいので、挑戦してみたいですが、一生やっていきたいとは思いません。でも、役者という仕事は一生やっていきたいです。」

── 今後の目標などありますか？

「自分はあまり目標など決めるタイプではないので、目の前のことをひとつずつやっていきたいです。今までは、明るいイメージの役が多くて、シリアスな役はやったことがないんですが、今後は、心に闇を抱えた役とかに挑戦してみたいです。シリアスな役を演じるときはぜひ注目して見てほしいです。」

実際に会うとCMとは印象が違うので、そう告げると「よく言われます」という中島。自分の性格を漢字一文字で表すと「楽」という答えが返ってきた。何事も楽しんでやる性格のようだ。 役者として、まだ始まったばかり。今後もCMや映画、ドラマなどで様々な一面と見せてくれる彼の活躍にぜひご期待ください。