「食べることも、恋愛モノを読むことも大好きなので、原作を読んでいる時間もすごく楽しかったです。コロが一人の女性として成長し、人間として大きな一歩を歩み出すという姿にすごく勇気をもらいました。とてもステキな作品だと思い、「コロを演じるんだ」と想像するだけでワクワクしました。食べる役という時点でハマり役だと思いました。「美味しそうに食べるね」と言われることが多くて、自分のアピールポイントだとも思っているので、オファーの理由はそこだなと思い込んでいたくらいです。実際には「妄想シーンを演じたらおもしろそうだから」という理由だったとお聞きしました」
「周りの友達にもアニメ、戦隊モノ、韓流などいろいろなオタクな子も多いということもあり、私自身もオタクな視点を持っていると自負しているので、オタクなコロを演じることによろこびを感じていました。でも、いざ演じてみると想像以上の熱量を持って挑まないと、オタクにはなれないなと思いました。知り尽くしていると思ったけれど、演じるとなるとかなり難しいと実感しました。動きも派手だし、テンションも高いからカロリーの消費は多かった気がします。初日から「コメディってこんなに疲れるっけ?」って思うほど、体力を使いました。疲れたけど、すごく楽しかったです」
「ニヤニヤ妄想をするコロを観て、一緒にニヤニヤしてほしいという気持ちで演じていました。妄想って読むのも観るのも楽しいけれど、本気でやらないと、おもしろくならないと思っていました。中学生の頃、自分の好きな人がバレちゃってすごく恥ずかしいみたいな気持ち、そんな気持ちを毎日やっている感じでした。撮影現場でステキな方たちに囲まれながら、恥ずかしさ、むず痒さを感じつつもキュンキュンしながら演じていました。微熱という表現が合うかもしれません。切ないけど、楽しくて、未来に期待をしているという青春の甘酸っぱさを思い出す瞬間もたくさんあって、私自身も15歳くらいに戻った感覚でした」
「撮影前に「本仮屋さんのYouTubeをいっぱい観ました」と監督に言われたときに、コロをどんな風に見せるかよりも、私という人間を知ろうとしてくれたんだと感じました。YouTubeには私の得意な部分も未開発な部分、そして弱点も全部出ています。それを知り抜いたうえで演出しようとしてくださっている熱量が伝わってきて「逃げ場がないな」と思いました。結果、本当に逃げ場のない現場で(笑)。でも、それだけ私に愛を持ってくださったからこそ、その愛に応えたいと思いました。監督が目指しているイメージは、いつも、私が台本を読んでイメージしたもの以上におもしろくて、魅力的な提案ばかり。とてもやりがいがありました。まるで10代の頃、まだ演技の経験もあまりなかった頃のような過保護っぷりで、丁寧にときにしつこく(笑)演出していただいた気がしています。自分の中で、答えが出ていないまま現場に行ってもなんとかしてくれるという信頼感。こういうチームにしてくださった監督に感謝しています。本当にありがたかったです」
「コロのように食べる人を見て好きになるということはないけれど、「食べるものってその人のすべて」というりんご先生のセリフには、「その通りだな」とすごく思っています。何を食べているかでその人が分かるというか……。激辛が好きと聞けば「この人は、生活に刺激を欲しているんだ」とか、クールな人が甘いものが好きと聞けば「実は甘えん坊なのか」と、食べ物からその人の心の中を観察するのがすごく好きなんです。観察というより完全に妄想ですね、かなりしています、普段から」
「10代の頃から知っている平岡さんだからこそ、弾ける演技ができました。かなり濃密な絡みやいやらしいシーンも一瞬でできるのは、相手がどんな人かを知っている安心感があるからこそ。照れやブレもなく演じきることができたのは、平岡さんのおかげだと思っています。今でも「ひらっち」って10代の頃につけそうな素朴なあだ名で呼ぶほど長く知っていますからね(笑)。遊び心もあるし、そのおかげでドラマの世界観が広がったりしたので、刺激にも勉強にもなりましたし、いい意味で頭がゆるんでリラックスできたし、大笑いできました。もちろん、キュンキュンもしました。コロは八角さんに恋しますが、私自身は星勇気くんタイプが好きですね。コロ、八角さん、星くんで食事に行くシーンで「コーロさん」って迎えにきてくれたときに「お迎えだ!」って心がトキメキました。そういうベタベタなのが好きなんです」
「私も観るのが恐ろしいくらいに、すごく振り切ったドラマになっています。社会人として生きることや、大人の恋愛、10代に感じていた疎外感、不安感、恋するきらめきなど、人間のいろんなレイヤーを、そして私自身が人生で経験したいろいろな面が表現できた作品です。疾走感もあって観るのがとても楽しいと感じていただけると思います。最初は食べることに興味がなかったコロが、八角さんを通して食べることが好きになっていきます。1口が2倍、3倍と大きくなっていく、その食べっぷりにも注目してください」
Writing:タナカシノブ
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