「まずは原作を読んでから、シーズン1を観ました。めちゃくちゃ面白い作品ですし、かなりキャラの濃い人たちが集まっていて、撮影前は正直、どのように演じたらいいのだろうという不安も大きかったです。でも、現場に入ったら不安な気持ちはすぐに消え、どうやったらいいものを届けられるのかということだけを考えるようになりました」
「ラブコメディを観るのは好きだけど、出演の機会はこれまであまりありませんでした。恋愛系の作品への出演はあっても、“ラブ”プラス“コメディ”には縁がなくて。これが初挑戦のラブコメなのですがかなり振り切っているので、観ていても演じていても『これって恋愛ものだよね?』と思ってしまうほど。振り切り具合がとても強いけれど、それもこの作品の良さだと感じています。スタッフさんたちが振り切って演じられる環境を作ってくださるので、僕たちも思いっきり演じることができます。それが映像にのり面白さとしてしっかり伝わっている気がします」
「スッと入れました。シーズン1からのメンバーもスタッフさんも、積極的にたくさん話しかけてくださり、びっくりするくらいすぐになじみました。本読みの際に俳優同士の(芝居の)バトルを体感し、すごくワクワクしました。それぞれが持つ俳優としてのモチベーションのようなものを感じ取ることができ、いい刺激にもなりました。と同時に、シーズン1を観ていたので『本物だ』みたいな気持ちにもなっていました(笑)。演じている声を聞くだけで『おもしろいな』ってニヤニヤしてしまい、猪塚健太さん演じる更田元気を見て『あ、チャラ田くんだ』ってテンションが上がって幸せな現場だと思いました」
「リクエストしかなかったです(笑)。『あれやってください』『これやってください』というリクエストが初日から飛びまくっていました。最初の撮影でいきなり『ダンボールに突っ込んで下さい』と言われて…。何が起こるんだろうと思ったけれど、突っ込むしかないという気持ちでやってみたら、すぐに『ここで寝転んで、ジタバタして、泣けそうなら泣いちゃってください』ってどんどんリクエストが飛んできました。頭の中はぐちゃぐちゃだし、どうなっちゃうんだろうと思いましたが、最初のシーンがそんな感じだったので、その後は落ち着いて取り組むことができました。もうやるしかない、って感じです(笑)」
「本読みでは気持ち大きめに演じることを意識しました。でも、監督からは『もっと大きくやれます?』という言葉が返ってきて。『やっぱりコメディってそこまでやる必要があるんだな』とある種の覚悟を決めました(笑)。原作では心の声として表現されているものを、ドラマでは声に出して言わなければいけない。その表現にも少し悩みましたが、ダンボールに突っ込んだ時点で不安は前向きなエネルギーに変わり、『どうにかなる!』という気持ちに切り替わりました。最初のシーンの撮影で、スタッフさんとの距離もグッと縮まった気がしますし、どんどんぶち壊していきたいという気持ちにもなりました」
「原作を読んだ時から、演じるのは大変だろうなとは思いました。僕自身、コメディにはすごく憧れがあって、思い浮かんだのは松本人志さんの『お笑いは裏切り』という言葉でした。裏切りで笑わせるためには前フリが重要だと考え、前フリに当たる部分を意識して丁寧に演じるよう常に考えていました。この役と出会えて本当に良かったです。コメディに向き合うことは、自分の中で大きな夢の一つでもあったので、このドラマへの出演は自分の財産になったと思っています」
「正直、コメディには苦手意識がありました。以前、舞台でコメディをやった時にすごく難しかった思い出があり、今回はどうなるのか…とずっと考えてしまって。クランクアップ時に取り組み方をすごく考えながら演じていたことをスタッフさんに伝えたのですが、すごくびっくりされました。『コメディの人かと思った』って(笑)。そういう印象を残せたということは、僕にとっていい出会いだったと自信を持って言えます。本当に充実した幸せな時間でした」
「『こう思っていたけれど、実は…』という裏切りがあるのって、すごく惹かれます。ギャップがある人っておいしいって思うんです。ずっと感じの悪い人だと思っていた人が急にかわいいところを見せると『あ、いいな』って思いますよね。そういうギャップはウェエルカムです。華さんを演じている泉さんもギャップがある人だと思いました。すごく綺麗な方でモデルさんもやっているので、華さんに近いイメージを勝手に抱いていたのですが、実際に話してみたら『さっきの走り方どうだったかな?』などと細かくお芝居について相談まじりにたくさん話かけてくださって。思っていたイメージとは違う人だと感じました。小柳自身は、ギャップを見せられると萌えるタイプです!(笑)」
「34歳、実年齢くらいだと言いたいです。完全に自己採点です。そんな風に自分で言っちゃうパターンって、だいたい周りから見たら中2くらいのことが多いですよね。でも、ここは願望も込みで34歳としておきます!」
「タイプなのは苺ちゃん。特にシーズン1の前半の苺ちゃんが大好きです。あんな風に転がされたら好きになっちゃいます(笑)。オフィス・ラブの相手も苺ちゃんがいいかな。苺ちゃんって裏があるタイプだけど、それってある程度頭が良くないとできないこと。自分の利益のために動ける人って聞くとどうかなって思うけれど、考えて行動できる人なら内緒にしなきゃいけないことも分かってくれそうですよね。うめちゃんだと全部オープンに社内中に話してしまうと思うので(笑)、ちょっとヒヤヒヤしそうです」
「この作品で小柳友の何かが変わる気がしています。その変化もぜひ、見届けて欲しいです。注目は第6話、ここは絶対に観てほしいです。そのためには第1話から観ていただかないと!という感じなのですが(笑)。第6話は泉さんがすごい芝居をしていますので、ぜひ期待してください。不動の英語の発音にも注目です。思っていることとは違う気持ちが口に出ちゃうキャラクターである不動。そんな複雑な思いがあっての英語での一言にはすごく力を入れました。不動が発する『BABY(ベイビー)』に込められた想いを感じ取っていただけたらうれしいです」
Writing:タナカシノブ
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