STAGE
小柳友 舞台「森 フォレ」開幕!
世⽥⾕パブリックシアターではこれまでに「炎 アンサンディ」(2014年初演、17年再演)、「岸 リトラル」(17年戯曲リーディング公演、18年本公演)と、気鋭の劇作家ワジディ・ムワワド作“「約束の⾎」4部作”シリーズを上演。宗教・戦争・歴史といった、⽇本⼈にとっては⼀筋縄ではいかない題材を超越していく、スリリングなストーリー展開と観客を魅了する圧倒的な台詞の響き。そしてなによりそれらを表出していく充実のスタッフワークとキャスト陣の演技。これらが⾼く評価され、数々の演劇賞を受賞するに至った。そして、「岸 リトラル」の上演以来、3年の歳⽉を経て、「森 フォレ」を上演。「炎 アンサンディ」、「岸 リトラル」を数多くの演劇賞受賞へと導いた上村聡史が演出を手掛け、役の心情のみならず、社会・政治背景まで正確に分析して表現する緻密な演出力を生かし、同シリーズの中でも集大成と言える大作「森 フォレ」に挑む。
1989年11月ベルリンの壁崩壊直後、モントリオールに住むエメ(栗田桃子)に発作が起き、知るはずもない第一次世界大戦中のフランス兵・リュシアン(亀田佳明)の名前を口にする。妊娠中のエメの脳に生じた悪性腫瘍がその原因として考えられ、エメが生き延びる為には、堕胎を選択するしかなかったが、彼女は出産を決断し、娘ルーを産んだ。その後エメは意識不明の状態に陥り、15年後に息をひきとった。
20歳に成長した娘ルー(瀧本美織)は、偶然にも母エメと同じ形をした第二次世界大戦時の被害者の頭蓋骨を所持するというフランスの古生物学者ダグラス(成河)の来訪により、母の死の真相を、父バチスト(岡本健一)から聞くことになる。「母エメは双子を妊娠したが、男児の方が、エメの子宮から脳へと移り住み、まるで、その男児が悪性腫瘍を引き起こしたようだ」と。
ダグラスの説得により、ルーはカナダ北部セントローレンス川の畔に住む、母を捨てた祖母リュス(麻実れい)に会いに行くことになるが、さらにリュスの母が第二次世界大戦をレジスタンスとして生きたリュディヴィーヌ(松岡依都美)であるということを知る。ルーとダグラスは偶然に導かれながら、自らのルーツを探るために、フランスへと旅立って行く……。
小柳は、父親と双子の妹の間で葛藤する若者、エドガーを演じる。
公演初日を終え小柳は、「こんなに喜びに満ちた笑顔でおつかれさま!と言えたのは想像以上で、皆で乗り越えることができて良かったと、本当に思いました。
初日のお客さまの優しさはもちろん、スタッフの方々の感染対策のおかげで舞台に立てたからこそ、スタンディングオベーションをいただけたのだと思います。
コロナ禍で心が本当に疲れていく今だからこそ、皆さんに作品でメッセージを届けたいです。」と語った。
舞台「森 フォレ」は、7/24(土)まで東京・世田谷パブリックシアターにて、7/28(水)名古屋・日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて、8/7(土)・8/8(日・祝)兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。
ぜひご覧ください。
☆ポストトーク開催決定!
※小柳出演回
日程:7/11(日)13:00
登壇予定者:成河/岡本健一/亀田佳明/小柳友/大鷹明良
☆トレーラー公開!
世田谷パブリックシアターYoutube チャンネル https://www.youtube.com/user/SetagayaPT
『森 フォレ』トレーラー https://youtu.be/y_wYob1DkFA
☆舞台公式サイト
https://setagaya-pt.jp/performances/202107mori.html
(敬称略)