「ファンがとても多い作品だと知っていたので、双葉を演じさせてもらうことが決まったときは、自分でいいのかなって思いました。双葉はキラキラしていて真っすぐな心の持ち主で、女の子が憧れる女の子。そんな女の子を自分が演じられるのかなって思ったんです」
「双葉は、くよくよすることがあるけど、すぐに立ち直っちゃいます。あと、考えるより行動を起こすほうが早い(笑)。私もすぐに立ち直るし、考えるよりも先に行動しちゃうので、そういうところは似ているのかもしれません」
「この作品が動き始めた最初の頃は、不安だったので、マンガを何度も読み込んでリハーサルに臨みました。でも、三木監督は『マンガ通りにしなくていい。翼ちゃんの中に双葉を見つけてお願いしたわけだから、作り込まなくていいよ』っておっしゃって。それ以降、原作をあまり意識することがなくなり、自分なりの双葉を頑張っていこうと思いました」
「走るシーンが本当に多かったですね。実は走るのが苦手なんですけど(笑)、いろいろな作品で走ることが多くて、この作品でもたくさん走りました。撮影で、ローファーがなんと3足もつぶれたんですよ。『もう無理~!無理~!』って心の中で悲鳴をあげながら、走っていました」
「ラブストーリーだから、ということは考えず、スタッフさんや共演者のみんなとたくさん話をして、現場の空気をよくしたいという気持ちが強かったです。この作品は、双葉と洸の恋愛以外に、友情も大切な要素なので、みんなとの関係性をきちんと作りたいと思ったんです。普段私は相当な人見知りで、現場に入ると休憩時間はマンガを読んだりゲームをやって過ごすことが多いんですけど、今回は封印しました(笑)。でも、最初はなかなかみんなに話かけられなくてどうしょう~って思っていたら、洸役の東出(昌大)くんが『一緒に頑張ろう』って引っ張ってくれたお陰で、みんなとだんだん話せるようになりました。本当にこの作品では、私にしてはすごく頑張った! っていうぐらい(笑)、みんなと一緒にいて、たくさん話をしましたね」
「双葉と洸の距離が離れる瞬間があるんですけど、そのとき東出くんが私とも距離をとろうとしたんです。私は『そんなのだめだよ!』って東出くんの部屋のドアをドンドン叩いて、無理矢理外に連れ出しました。で、共演者みんなでラーメンを食べに行って、お説教しました(笑)」
「洸と二人で作文を書いている一連のシーンは、演じながらドキドキしました。特に、洸に『お前、俺のこと好きなの?』って言われるシーン。こんなこと言われたことないですし、二人きりっていうシチュエーションにキュンとしました。あとは、千葉雄大くんが演じる冬馬に『吉岡さんが向いている方が前向きだよ』って言われるシーンも好きです」
「だからこそ、この作品の世界は憧れる部分がたくさんありました。この世界を映画で体験できてよかったです。完成した作品を観たときは、自分で言うのも恥ずかしいですが、どんどん引き込まれていきましたし、恋愛や友情のほかに、洸とお母さんの話や洸のトラウマなどシリアスな人間ドラマもあってすごく素敵な作品だと思いました」
「私自身、とても成長できた作品です。映画を観た観客のみなさんにも気に入ってもらえたら嬉しいですね」
Writing:杉嶋未来
MOVIE
12月13日全国公開
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