EVENT
大黒柚姫主催「柚姫の部屋フェス2022」1部 開催！
＜第1部＞
大黒柚姫（TEAM SHACHI）と瀬戸口俊介（SCRAP）が出演するYouTube番組「柚姫の部屋」（毎週ほぼ月曜21時より配信中）のリアルイベントとして企画されたこのフェス。
昨年に続いて2回目の開催となる今回は、第1部・第2部ともにチケットがソールドアウト。すでに配信回数160回を超えた「柚姫の部屋」の定着ぶりを窺わせる大盛況となった。
第一部の開演に先駆け、舞台上ではMCを務める瀬戸口がカラオケで熱唱し、ルームメイト（番組視聴者の総称）を迎え入れる。2曲を歌い終えると、相棒の大黒、そしてアイドル好きを公言するSCRAP制作部の小川あきひろを呼び入れ、「エンジョイ人生」をパフォーマンスして舞台をあたためた。
部屋の主である大黒の「心の中で声援と拍手とクラップで盛り上げてください！」と呼びかけとともに、いよいよ「柚姫の部屋フェス2022」が開幕した。
トップバッターはTEAM SHACHIとともに“スタプラローカル組”を盛り立てる、“九州代表”ばってん少女隊。白と赤のカラーリングが雅を感じさせるエレガントな衣装を身に纏い登場した6人は、中毒性の高いモノノケダンスチューン「OiSa」と、続くディスコナンバー「ジャン!ジャン!ジャン!」でオリジナルな空間を作り上げ、ルームメイトを魅了していく。
「平和で心が暖かくなるフェスに、去年に引き続き出場できて嬉しいです！」とメンバーで感謝を述べると「虹ノ湊」を披露。そして10月19日発売予定の4thアルバム『九祭』に収録される新曲「和・華・蘭」では、オリエンタルな曲調にのせて大人っぽいパフォーマンスを展開し、ばっしょーの新たな魅力をオーディエンスの心に焼き付けた。
さらに「FREEな波に乗って」を元気いっぱいに歌い踊り、ラストはアイリッシュダンスのような速い足捌きが目を見張る「さがしもの」と、6曲ながらもバラエティに富んだ充実のステージで、実力の高さを見せつけた。
舞台袖から現れた大黒は「もう、本当にかわいい。もはや孫みたいな感覚」と独特の表現で6人の魅力を語ると、その後はばっしょーのメンバーも（いつの間にか7人目のメンバーとなっていた）瀬戸口の卒業発表の小芝居を展開するなど、わちゃわちゃタイムに突入。先ほどまでの堂々としたステージとギャップで、会場を沸かせた。
続いてステージ上にはバンドセットが組まれると、「Rock Away」の楽曲提供をするなどTEAM SHACHIとも所縁の深いミュージシャン＝ヒダカトオルが率いる、THE STARBEMSが登場。「せとぐっちゃん（瀬戸口）のカラオケコーナー、地獄みたいな時間だったね」といきなりの毒舌で会場の笑いを誘うと、「かわいいアイドルを観に来たのに、むさくるしいおっさんたちが出てきてすいません。だけど新しいライブの形、観たくないか！？」とシャウトし、「COMMUNIST GIRL」「Vanishing City」「No More Heroes, No More Heels」を立て続けに演奏。ギター／ヴォーカル、ベース、ドラムの骨太のバンド・サウンドを軸に、3ピースの枠を超えた広がりのある世界を展開。初見の人も多いであろうアウェイな環境ももろともしない圧巻のライブ・パフォーマンスで、オーディエンスを巻き込んでいく。さらには4月に発売されたシングル「u & i」と「MARDI GRAS」を披露。日高ならではの卓越したポップセンスが炸裂するナンバーで、大きなクラップの渦が巻き起こった。
さらに、TEAM SHACHIとブラス民を呼び入れ、「Rock Away」をコラボ！ かつてはTEAM SHACHIのバンド・メンバーとして参加し、数々のロックフェスを渡り歩いたという硬い絆で結ばれたヒダカとの共演は、二年前の無観客配信ライブ以来とのこと。さらにこの曲を観衆を前にして生演奏で披露するのは、今回が初めて。THE STARBEMSのどっしりとした演奏に、ブラス民の華やかなブラスサウンドが加わり、それに煽られるかのように迫力あるパフォーマンスをみせるTEAM SHACHI。豪華なコラボに、会場の盛り上がりは早くも最高潮を迎えた。
ラストに「NEW WAVE」を演奏し、大きな拍手ともにステージを後にしたTHE STARBEMS。MCに戻ってきた大黒も「あんな豪華なロックアウェイなかった！」と興奮さめやらぬ様子で語っていたのが印象的だった。
3組目に登場は、今回が初お披露目となる“マイグロ”。元たこやきレインボーのメンバーで、現在はソロとして舞台などでも活躍する春名真依と、TEAM SHACHI 大黒柚姫によるスペシャル・ユニットだ。
たこ虹時代の春名のソロ曲「まいっちんぐ☆まいまいマジック」を、二人で仲良くパート分けして歌い、揃いの振り付けで踊ると、会場はキュートな空気に一変。続く大黒ソロ曲「One-One-Love」も二人の息はぴったり。もはや以前からユニット活動していかのような相性の良さで、ルームメイトはみな笑顔になっていく。
「二人合わせて“マイグロ”です！」とあらためて挨拶した春名と大黒。10年以上の付き合いがある二人は、歌う楽曲やパート割り、そして振り付けや衣装なども自分たちだけで連絡を取り合って、今日の内容を決めていったという。そんな中で、二人ともハロプロ推しのアイドルオタクとして、カバーするならこの一曲と選んだのが、モーニング娘。「気まぐれプリンセス」。TEAM SHACHIともたこ虹とも異なる、アダルトな艶っぽさのある楽曲を、激しくもキレのいいダンスと迫力ある歌声で全力カバー。さらには、チームしゃちほこ「ザ・スターダストボウリング」をオーディエンスと一体になって、短いステージを駆け抜けた。
ユニットコラボが終わった二人は「ここだけで終わっちゃうのはもったいない！ 全国ツアーを回りたい！」と野望を明かす。春名は「たこやきレインボーとして初めてステージに立たせてもらったのが（チームしゃちほこの）『ザ・スターダストボウリング』のリリースツアーでの前座だったので、とても思い入れがある曲」と、この日セットリストに加えた思いを語る。ステージに立って歌って踊るがの数ヶ月ぶりで、楽しみと同時に不安もあったと語った春名は、「昨日の夜は緊張してたけど、立ってみたらすごく楽しかったので。あっという間に終わってました」と充実した表情でステージを後にした。
そして、いよいよ第一部のトリ、TEAM SHACHI。ブラス民を従え、グレーを基調としたシックでエレガントな新衣装で登場した４人は、1曲目の「番狂わせてGODDESS」からふるスロットルのテンションで攻めていく。続く「そこそこプレミアム」では、会場じゅうが一体になって踊る中、「川崎～」「の隣の蒲田～」「鳥久～」とご当地ネタも織り交ぜながら盛り上げる。さらには「AWAKE」と続き、容赦なくアゲアゲなセットリストでパフォーマンスを繰り広げ、ライブ巧者の凄みを知らしめた。
MCに入ると、いつものわちゃわちゃな4人に戻るところも、「柚姫の部屋」のアットホーム感がそうさせるのか。先ほど曲中にもシャウトしていた「鳥久」（蒲田にある鳥料理中心の仕出し料理店）の唐揚げ弁当がいかに素晴らしいかを、小芝居込みでアピールする自由な展開に、客席には笑いが絶えず巻き起こっていた。
4曲目「JIBUNGOTO」、5曲目「ROSE FIGHTERS」と、偶然にも（？）部屋の主である大黒の見せ場が際立つ楽曲が続く中、いよいよ本編ラストとして新曲「舞頂破」を披露。
イベント当日の9月23日は、新たに立ち上げたプライベートレーベル「ワクワクレコーズ」からの第一弾となる、「舞頂破」の配信リリース日。トライバルな激しいリズムと、目まぐるしく展開する曲調は、初見のオーディエンスも目と耳を奪われるであろう、スペクタクルな壮大さ。
当日昼にはこの曲のMVも解禁され、「煩悩と戦うのがテーマ。
コミカルだけどかっこいい」（大黒）という映像も必見だが、ライブでは、激しくも複雑なダンス・フォーメーションが見どころとなっている。歌舞伎の見得や、仏教から取り入れたであろうエッセンスも、この曲のオリエンタルなテイストのスパイスとなっている。カロリーの高い１曲に、残りのパワーを振り絞るようにダンスとクラップでレスポンスするルームメイトたち。最後は、ステージも客席も燃え尽きたような充足感に満ち溢れていた。
「柚姫の部屋を見ている、ルームメイトのみんなの番組愛や、楽しもうと思う気持ちが伝わって、ライブ楽しかった！」（坂本遥奈）
「柚姫の人柄があってこそ、このフェスができるんだろうな。どんどんフェスに育っていってほしい。もしかしたらいつか『氣志團万博』みたいな素敵なフェスになっちゃうかも！？」（咲良菜緒）
「『柚姫の部屋』は放送が100回を超えて、みんなの日常の一部になってる。番組でもそうだけど、今日は柚姫が頼もしくてカッコよかった。また、このフェスに出れたらいいなって思います」（秋本帆華）
と、充実のステージを終えたメンバーは、それぞれ感想を語る。そして部屋の主である大黒も「『柚姫の部屋フェス』に、こんなにたくさんのグループのみなさんが集ってくれて、ファンのみなさんもチームの垣根を超えて集まってくれて。いろんなジャンルが混じった、ここでしか見れないフェス。今日から伝説がはじまります。今回ソールドアウトいただけたということで、次はもうちょっと大きな場所でやれたらいいな。この『柚姫の部屋フェス』を育てていきたいです」と語ると、いつものように「Have a nice day!」と締め括り、第一部は賑やかに終了した。
