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片桐はいり 映画「愛のまなざしを」公開記念舞台挨拶 !
同作は、これまでも強烈な自我を持つ女性を軸に、狂気ともいえる愛を描いてきた鬼才・万田邦敏監督が、カンヌ国際映画祭にてW受賞した『UNloved』、比類なき傑作『接吻』に続き、共同脚本・万田珠実さんと三度目のタッグを組んだ作品。
愛なのか、憎しみなのか、もはやその区別さえ失ってしまった境界線に生きる男女の物語は、多くの映画作家により綴られてきたが、その線上に位置づけられることになるであろう同作は、女の愛の強靭さを見抜き、その覚悟を見せつける、強烈な愛の物語となっている。
亡くなった妻に囚われ、夜ごと精神安定剤を服用する精神科医・貴志(仲村トオルさん)のもとに現れたのは、モラハラの恋人に連れられ患者としてやってきた綾子(杉野希妃さん)。恋人との関係に疲弊し、肉親の愛に飢えていた彼女は、貴志の寄り添った診察に救われたことで、彼に愛を求める。いっぽう妻の死に罪悪感をいだき、心を閉ざしてきた貴志は、綾子の救済者となることで、自らも救われ、その愛に溺れていく…。しかし、二人のはぐくむ愛は執着と嫉妬にまみれ始めるのだった―。
片桐は、貴志のメンタルクリニックに勤める職員・池田を演じている。
この日舞台挨拶が行われたキネカ大森は、片桐にとってゆかりのある場所。上映後に行われた舞台挨拶にて片桐は、「いらっしゃいませ。いつもでしたらここで司会みたいなことをやりつつトークショーをしたり、もぎりをやっています。皆さん映画をご覧になっていかがでしたでしょうか。すごくはしゃぎたいのですが、というのも私は仲村トオルさんの大ファンなんです。キネカ大森で“アジア映画専門館”というのをやっていたことがありまして、仲村さんがお出になっていた香港映画『ジェネックス・コップ』が上映されていて、まさにこのシアターで観て、それ以来、ファンとしておっかけています。」と話すと、仲村さんが“アクリル板があって良かったです(笑)”とユーモアたっぷりにコメント。
会場が笑いに包まれる中、「ウィキペディアに“仲村トオルファン”と書かれていた時期もありました(笑)。それをご覧になったのかは分かりませんが、プロデューサーの杉野希妃さんから今回のお話をいただきまして、トオルさんのことがすごく好きな役だと言われ、本当に好きなんだけど大丈夫かな?と思いながら演じました(笑)。そういった作品をキネカ大森で上映できて、舞台挨拶で同じところにいられることはどういうことなんでしょう。今日は感極まっています。ありがとうございます。」とスピーチすると大きな拍手が起こった。
映画「愛のまなざしを」は、現在公開中。
ぜひ劇場でご覧ください!