「先輩にはいい顔をして、後輩にはいじわるな憎たらしいヤツですが、ただただ嫌なヤツで終わらないよう、可愛げを出すというのかな。イジられたりしてちょっと愛されるキャラクターにしていこうという話をしながら、撮影が進んでいるところです。野村は仕事に誇りを持っているし、チームのことは好きなので、愛される側面があると感じています。シーンによっては、かなり憎たらしく感じることもあるかもしれないけれど、嫌味のトーンに変化をつけるよう意識しています」
「第二部では実際に現場で働く陸上自衛官の姿が描かれます。現場での仕事に慣れているように見えなければいけないし、僕たちの姿を見た新人にカッコいいと思わせなければいけません。撮影では、シーンごとにどのような見せ方をするのか細かくディスカッションしながら、作っていくのですが、実際の自衛官の方からいろいろと教えていただきます。短い時間で自分のものにすることは結構難しいのですが、実演もしてくださるのでとてもありがたいです。事前に講習を受けた行進や基礎的な動きに加えて、綺麗な所作やテキパキとしたカッコいい動きはきちんと表現したいという思いで挑んでいます」
「役に入りやすかった部分はあります。このシーンは教官を見ずに、まっすぐ見ているといった、細かな動きもやった経験があるので多少の理解もあり、入りやすさを感じました」
「第二部は人間ドラマにシフトしています。すでに出来上がっているチーム感をどのように新人に見せるかも大きなポイントになっています。見せるのも仕事、教えるのも仕事。それがチームでの先輩としての役割だと思っています」
「町田くんからは『ドラマをいいものにする』という強い思いが伝わってきます。主演なのでやることは色々あるはずなのに、ドラマ全体のことや他の役のことまで考えて、プロデューサーさんや監督さんともよく話し合っている姿を見かけます。熱意も姿勢も素晴らしいと思うし、町田くんのために頑張るぞ、と思わせてくれる存在です。野村についても、ちょっと可愛らしさが出るようなキャラになるようにと、一緒に話し合いました。勇斗はよく知る仲ですが、今回は彼の存在がすごく助かっています。正直、第一部で出来上がっているチームの中に途中参加するプレッシャーはありました。でも、勇斗がいてくれたおかげで、スタッフさん含めみなさんともすぐに打ち解けることができたので、とても感謝しています」
「第一部のように“見せる”シーンは、野村に関してはそれほどない気がします、頭脳派なので(笑)。ちょうど舞台が終わって体重が少し落ちていたので、1日5食くらいに食事を増やし、7kgくらい増やしました。洋服を着ていても筋肉は分かるので、見せるシーンはなくても継続して鍛えています」
「普段、自衛官がどんな生活をしているのか、現場と日常とのギャップも見どころになると思います。寮生活ではなく、どんな場所に住み、オフの日はどんな風に過ごしているのか。キャラクターの個性を反映した私服姿にも注目です。居酒屋で飲んだり、食事に出かけたりするシーンも出てくるので、訓練生の寮生活とは印象はかなり違うと思います。現場以外の姿が描かれることで、より人間ドラマが色濃くなっていると感じています」
「舞台はお客さんの反応を直で感じることができるし、ドラマが放送されてからの視聴者の反応も面白いです。舞台もドラマも映画もそれぞれ違った楽しみがあると改めて実感しています。コロナ禍の舞台では、人が集まりにくい状況下で、たくさんの方たちがそれぞれの対策をして足を運んでくれたことに対するよろこびをカーテンコールで味わえたことが印象的でした。お客さんに近づく演出も、普段なら触れ合えるような演出も変えなければいけないという苦しさはあったけれど、コロナ禍でしかできないお芝居もあると、前向きに捉えています」
「コロナ禍なので、撮影以外はずっとホテルに隔離されているような状況でした。プールに潜るシーンの撮影で、主演の新津ちせちゃんがすごく楽しそうにしていたので、僕も一緒になってはしゃいでしまいました。息止め対決くらいしかできなかったけれど、開放感を味わえた貴重な時間だったので思い出に残っています」
「何かに挑戦している若者の姿は純粋にカッコいいと思います。僕も演じていて『カッコいい』と感じるシーンがたくさんあります。人間ドラマが描かれる第二部は、うるっとするシーンも多いです。どのようにチーム感が生まれ、チーム力が深まっていくのか、そして嫌みなタイプの野村がどう変わっていくのか、もしくは変わらないのかも含めて見届けてください!」
Writing:タナカシノブ
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