「脚本を読んだときに、この作品が何を伝えたくて、春乃はどういう役割を果たしているのだろうか、ということを考えました。なかなか衝撃的なシーンもあったので、どんな演出で、どんな映像になるのだろうと、楽しみでもありました」
「この作品ではいろいろとありえない不思議なことも起きるけれど、深く考えすぎずにまずは目の前で起きていることをそのまま受け止めるだけでいい、とアドバイスしてくださいました。それが、春乃を演じるうえでヒントになったように感じています。現場に入るまでは、どうやって演じればいいのか、いろいろと考えすぎていたので、気分が楽になりました」
「私と春乃には結構似ている部分があると思います。やりたいことに対して、どう向かっていけばいいのか、いろいろと悩んだりするところとか、人に相談するより、1人で考えてしまうところも似ていると思いました。等身大の女の子を意識すればするほど、春乃に共感できたのか、彼女と同じように横田真悠さん演じる幼馴染のめっちゃんがキラキラ輝いてかっこよく見えて、憧れのような気持ちがわいてきました」
「私にも中学1年生の頃からずっと仲良しの友達がいるのですが、その子もとても明るくてフレンドリーで友達がたくさんいるタイプで、憧れています。なので、春乃とめっちゃんとの関係性にとても近いなと思いながら演じていました。高校も卒業したので、なかなか以前のように頻繁には会えないのですが、それでも連絡を取り合って近況報告し合っています。いつも寄り添ってくれる大切な存在です」
「私がやりたいと言ったことに対して、“まずはやってみなさい”と母は背中を押してくれました。この仕事を始めるときも、テニスやバスケなどいろいろな習い事を始めたときと同じように受け入れてくれたので、やりたいことが言えないと悩んだ経験はないです。春乃は本心がなかなか伝えられないけれど、河井青葉さん演じるお母さんとの関係は居心地良さそうという印象を受けました。撮影中もそんな雰囲気を感じながら演じていました」
「ここまで衝撃的な内容だったら、春乃のように一瞬何も言えなくなるかもしれません。でも、まずは一旦受け止めるところから始めると思います。めっちゃんの“責任を持って自分の人生を生きている”というセリフがすごく印象的で、信念を持って堂々と言えることはすごくかっこいいと思うし、大切で大好きな幼馴染がそういうなら、信じてあげようと思う気がします」
「3月が誕生日で高校卒業のタイミングで18歳になりました。以前よりも役の幅を広げてオーディションが受けられるようになったことが一番の変化です。単純にお仕事に割く時間が増えたので、大人への第一歩を踏み出したことを実感しワクワクしています」
「“自分の人生に責任を持って生きている”というめっちゃんのセリフが私自身にも突き刺さった言葉でした。自分に自信と責任を持ち、堂々とそう言える人はなかなかいないからこそ、春乃に共感する人のほうが多い気がします。衝撃的な展開や違和感がありながらも現実味があり、監督の温かさが滲み出ている作品です。“居心地のいいアンバランス感”がこの作品の魅力だと思っています。そのあたりを楽しんでいただければうれしいです」
Writing:タナカシノブ/Styling:鈴木美智恵/Hair&Make-up:横山藍/撮影協力:Fogg Inc.
シャツ¥35,200、パンツ¥47,300/共にミオズモーキー(Koun showroom)
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9月17日(金)アップリンク 吉祥寺、イオンシネマ他全国順次公開
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