「リハーサルの時、監督にこてんぱんにされまして(苦笑)。真帆は追いつめられる役だったのもあって、今思うと病んでいたなって。それがあったから演じられたと思うんですけど、当時は逃げたいと思っていました。撮影が始まってからも、ロケ地の鴨川のホテルの部屋で自宅までの電車の時間を調べたりしていました。監督に毎日怒られていたんですけど、真帆と宇野愛海、どちらに言っているのかわからなくなったこともありました」
「リハーサルを重ねる中で真帆の気持ちを掴めるようになってきて、現場ではずっと真帆でいることができました。真帆は、周りの目を気にして生活している子。私自身、高校生なので、そういう気持ちはわかるし、度は過ぎているけど、周りにも真帆のような子はいるんじゃないかと思いました。咲に依存していて、可哀想な子なんですよね。真帆を演じている間、本当に辛かったです。みんなが敵に見えたし、加奈が死んでからは咲と秘密を共有する喜びを感じながらも咲が怖かった」
「監督からは、痩せてはいけない、太れという指示のもと、撮影に挑んでいましたが、胃腸炎になって少し痩せてしまいまして(苦笑)。綺麗に映ろうとするなと監督から怒られました」
「オーディションの時からずっと厳しかったんですけど、完成して打ち上げの時、「選んで良かった」とおっしゃっていただいたんです。大塚監督のもと頑張って良かった!と感動しました」
「私が悩んでいる時にアドバイスをくださったり、真帆としてやりやすいようにお芝居を変えてくださったり、内野さんがいらっしゃらなかったら、真帆を演じられなかったぐらい助けていただきました。自分のことより優先して、付きっきりでお芝居のことをアドバイスしてくださったんです」
「どのシーンもきつかったんですけど、咲が加奈に提案するあのシーンが一番気持ち的に厳しかったです。表情によって、それぞれの個性や関係性が出る大事なシーンです。監督からは大げさにやらないでと言われていましたが、難しかったですね」
「私を含めて、咲役の吉本実憂ちゃん、七緒役の葵わかなちゃん、みんなが役に入り込んでいて、きゃぴきゃぴとした雰囲気ではなかったのですが(笑)、学校での楽しそうなシーンの時は楽しく過ごしていました」
「忘れられない大事な作品です。この作品をきっかけに、これからもずっと演技をしていきたいと思いました。本当にいい作品に出会えました。辛かったけど、もう1回やって、しごいてもらいたい(笑)。大塚監督に出会っていなかったら、成長できなかったと思うので、本当に感謝しています」
「安藤サクラさん、満島ひかりさんのように唯一無二の存在になることです。宇野愛海を選んで良かったと思ってもらえるようになりたいです。とにかく映画が大好きなんです。これ以外に好きなことが見つかりません。ずっと関わっていきたいです」
Writing:杉嶋未来
MOVIE
2015年10月3日(土)公開
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