「もともとSF系の映画が大好きなんですけど、この作品もある意味、非現実的な内容が軸にあって、どんな世界になるんだろうってワクワク感がすごくありました。そして、キャストを知ったとき、森川葵さんとはセブンティーンで少し時期がかぶっていて、卒業されて以来なので、先輩とご一緒することにすごく緊張すると同時に楽しみでした」
「最初は、私がすごく緊張していてガチガチになってしまいましたね(苦笑)。葵さんはセブンティーンの現場でも、『恋と嘘』の現場でもすごく凛々しくいらして、と同時に、ほんわかしている面もあって、素敵な人だと改めて思いました。あと、私が中学2年生の時出演した「幽かな彼女」という作品で共演した浅川梨奈ちゃんが小夏を演じていて、今回久々に再会できて、お互いテンションが上がりました。葵さんとご一緒できる嬉しさや浅川梨奈ちゃんと久しぶりに会えた喜びを役に活かしながら、3人の空気感を作れたと思います」
「葵は明るくてピュアで、小夏はツッコミ担当、そして、一番幼いのは秋帆なんですよね。秋帆は、葵が結婚する2ヶ月後ぐらいに、政府通知がくる設定で、もうすぐ自分に来るんだっていうワクワク感は一番強かったと思うし、憧れがとにかく強い子だなと思いました。ほかの子が持っているものを“いいな、いいな”って言う子がいるじゃないですか。そういうタイプの子を思い浮かべて、お芝居をしました」
「教室での3人の会話を意識しました。非日常の中での日常感というコントラストをつけて演じることが大切だと思ったんです。台本を読んだだけでは想像が追いつかなかったのですが、近未来的な話の中でどこまでをファンタジーにするか、どこまで日常感を出すかなど考えました。実際に現場に行って、キャストの方と合わせてみないとわからないところがあったんですけど、葵さんは現場に入った瞬間から仁坂葵という存在でいらしゃったし、それもあってここは小夏の場所、ここは秋帆の場所という意識が持てました。今、ここに自分は生きているという感覚を学べましたし、自分でも大きく感じました」
「今は自分の可能性を広げたいと思っていて、限界を決めたくないです。ありきたりなところとか、安パイなところへ、私自身行きがちですが、18歳になったし、もっと自分らしい味というのを強くしていけたらと思っています。「三井のリハウス」のCMの私、「釣りバカ日誌」の私、「セブンティーン」の私が結びつかないみたいで、それはある意味、自分の強みなのかなって。田辺桃子と言ったらこの演技という感じではなく、変化の差が自分の持ち味だと胸を張って言えるようになれたらと思います」
「周りの18歳のみんながちゃんとしすぎていて、こんな私が18歳になっていいのかなって(笑)。高校最後の年なんですけど、今だからこそできる表情もそうですし、雰囲気もですけど、ザ・高校生という瞬間を大事にしたいと思っています。どれだけ大人っぽい役でも、高校生のうちはその要素が入っていたらいいなって。体育祭など、高校生らしい学校の行事ももう最後なので参加したいですね」
Writing:杉嶋未来
MOVIE
10月14日(土)公開
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