「恋愛モノでオリジナルの作品は、最近、なかなかないのかなと感じています。今回は、プロデューサーさんや監督とセッションをしながら優芽子のキャラクター像を作ることができました。今っぽさをリアルに反映しつつ、キュンとするドラマが送り出せたらという思いで、撮影に臨んできました」
「原作がある作品では、イメージや髪型などを原作に近づけるアプローチをしますが、オリジナル脚本では1から生み出すことになります。衣装の方向性やメイクについていろいろと話し合いながらできたのは楽しくもあり、大変だった部分でもあります。仕事服もたくさん持っている優芽子ですが、仕事とプライベートの服装でギャップを見せられたらと監督やスタイリストさんと話していました。仕事のシーンではかっこいい女性像にしたかったので、淡いカラーよりも少しクールな印象の洋服を選ぶことを意識しました。その過程で“こっちがいいんじゃない?”という話し合いを何度も何度も重ねる形で進めていきました」
「ドラマでは優芽子の高校時代も出てきますが、私自身、高校生の頃に描いていた理想ノカレシ像は、今とは全く違います。高校生の頃は、やっぱりまだ夢を見ていたような部分もあって…。20代前半くらいまでは、それこそキュンキュンすることや刺激のようなものを求めていた気がします。20代後半になると、優しい人、動物が好きな人、食の趣味が合う人がいいなと思うようになりました。自分のマインドに近い人を求めるようになったのかな。10代の頃には、食の趣味が合うなんて、考えたこともなかったです。話していて楽しい、一緒にどこかに行って楽しい、そんなことだけを求めていた気がします」
「仕事を一途にやりすぎて周りが見えなくなるところは特に共感しながら演じることができました。普段生活する中で、優芽子のようにキュンキュンすることはなかなかないので(笑)、そういう意味ではドラマの世界に入り込むことで、贅沢な時間を過ごさせていただいた気がしています。特に共感したのは、優芽子の考え方です。すごく現実的に物事を考えていると思いました。大人になればなるほど、直感だけでは動けないことも出てくるけれど、理性を強く持ちながらも揺れ動く優芽子の気持ちは、みなさんに見守っていただきたいポイントでもあります」
「毎話キュンキュンしていましたが(笑)。2話でのキャラメルを渡すシーンはとても印象的でした。こんなことが現実であったら、一瞬にして恋に落ちてしまうんだろうな、と思いながら演じていました」
「ドラマを通じてワンコ系男子のかわいさに触れ、癒される存在が近くにいるのっていいよね、とメイクさん達とよく話していました。実際にこんなワンコ系男子がいたら、騙されてもいいから、ちょっと前に進むよね、なんて盛り上がったりもして(笑)。私の場合、実生活ではワンコ系男子よりも、実際のワンコ(愛犬)に癒されることが多いんですけど(笑)。毎日腕枕しながら寝ているのですが、寝顔を見るだけで癒されます。癒しと幸せをもらう毎日です!」
「堀未央奈ちゃんが演じている葵は、しっかりとした意志のある女性です。言葉では負けてしまいそうだし、すぐに“ごめんなさい”と降参してしまう気がします(笑)。何を考えているのか分からない、心が読めないタイプも戦いにくいかな。できればどんな恋敵であれ、戦いたくないですね」
「小さい頃の記憶があまりなくて…だから、青春時代の記憶が鮮明に残っている優芽子をうらやましいと感じました。10代からこの仕事をしていたこともあり、青春の思い出のような淡い体験もなくて…。家族から私の子供の頃の話を聞くことで、当時の出来事を知ることが多いです。それこそ小さいころ、バレンタインデーに男の子にチョコを渡せなかった話とか。インタビューのときには、家族の情報で知った私の思い出を、自分のエピソードとして話したりしています(笑)」
「私の周りには本当に素敵な大人の女性がたくさんいます。共通しているのは今をすごく楽しんでいるということ。仕事も家庭もそれこそ恋愛も、ちゃんと全部を楽しんでいる気がします。いくつになっても全力でいろいろなことを楽しむことができる女性でありたいと思っています。知識や情報は年齢を重ねるにつれ自然に増えていくものだけど、その中で、自分自身が夢中になれるもの、楽しめるものを自ら見つけていきたいと思っています」
「一人一人の感情の揺れ動きが大きくなっていきます。それぞれのキャラクターの表情からその感情を受け取ってもらえたらうれしいなと思います。もちろん、最後まで、キュンキュンするシーンもありますので、ぜひ堪能してください」
Writing:タナカシノブ/Styling:髙野夏季/Hair&Make-up:SAKURA
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