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2014年7月29日更新

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ドラマ『GTO』の住吉のぞみ役で女優デビューを果たした瑞季。夢へ向かって着実にその一歩を踏み出した彼女が感じている“初ドラマ”の楽しさと、“演じること”へのさらなる熱い決意とは。

女優として、今はとにかくがむしゃらに。

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── 自身にとってドラマ初出演となる『GTO』新シリーズ。緊張の中迎えた初回放送は、オンタイムでテレビの前に釘付けだったそう。

「自宅で観たんですけど、なんか変な感じでした。これまではアイドルとして活動していたので、自分がテレビに映るのはバラエティ番組とか音楽番組。だから、ドラマの中に自分の姿があるっていうのはホントに不思議で…でも、放送を観たことでやっと自分自身にも実感が出てきたし、少しずつ慣れて来ました」

── 机の位置はほぼ中央。教室のシーンでも、お下げ髪の彼女の姿はすぐ見つけることができるはず。

「私が演じる住吉のぞみちゃんは演劇部に所属しているんですが、クラスの中で目立つほうでもないし、静かで大人しくて、小芝風花ちゃん演じる同じ演劇部のつぐみちゃんといつも一緒にいるのがポイント、かな。そして…そう、私の席、真ん中なんですよ。しかも周りには結構濃いメンバーが揃っているので、そのみんなが騒いでいるシーンでは“台詞はないけれど、のぞみちゃんだったらどういう感じでそこに居るんだろう”ってことを考えながら座っています」

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── もちろん、本格的なドラマの撮影現場に入るのも今回が初めてだが…。

「年齢が近いとはいえ、他のキャストはみなさん俳優の経験がある方ばかりなので、一緒にいてすごく勉強にもなりますし、私ももっとできるようになりたいって思いますね。でも全然ピリピリしているわけではなくて、生徒が集まるとホントにクラスメイト同士っていう雰囲気。撮影に入る前、リハーサルや衣装合わせをしていた段階からとてもいい関係ができていて、“こんなに楽しい現場でいいのかな”って思うくらい、和気あいあいとやっています。演技に関しては…自分は本当になにもかも初めてなので、戸惑うことも多いです。たとえば1話と3話をいっぺんに撮ったりとか、後の回を先に撮ることもありますし、仲直りのシーンを撮ってからケンカのシーンを撮ることもある。状況に応じて臨機応変、バラバラの順序で撮影していくというのは分かっていましたし自分なりに心の準備もしていたつもりですが──やっぱりその場その場で気持ちを作り、つなげていくのは本当に難しい作業ですね」

── 特に苦心したのは、親友であるつぐみと仲違いをしてしまうエピソード。

「台本に“涙が溢れて言葉が出ない”ってあったのを読んだとき、私、泣くお芝居もしたことがなくて、自分にできるんだろうかと凄く不安で…たぶん撮影中もその気持ちが顔に出ちゃってたと思うんです。そうしたらつぐみちゃんが本番直前に私の目を見て“泣くことがすべてじゃないから。のぞみがつぐみに対しての気持ちをちゃんと持っていることが大事なんだからね”って言ってくれた。嬉しかったですね。その一言にホントに救われたし、落ち着けたし、ハッとしました。そして、つぐみちゃんの言葉を噛みしめながら本番が始まり…そうしたら自然と感情がうわぁーっと溢れて、のぞみとしてちゃんと演じ切ることができました。そのときに改めて“台本に書かれていることだけがすべてじゃないんだ。どんなシーンも自信を持って演じられるよう、もっとちゃんと自分の役を理解していきたい”って思ったんです」

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── 鬼塚先生役のAKIRAさんにも教えられた。

「つぐみとのぞみの関係性の中で、台本にちょっとのぞみっぽくないような描写があったんです。私、“台本は確かにそうなってるんだけど、やっぱりのぞみはこういう感じじゃないような気がする…”と思ってしまって、どうしようって悩んでたら、“ここどう思う? のぞみの立ち位置って、たぶんこうじゃないよね? 俺もちょっと気になるから監督に相談してみようよ”って、AKIRAさんから話しかけてきてくださったんです! 結局そこは修正して撮影できたんですけど、AKIRAさんは普段そんなにたくさん台詞もない静かなのぞみちゃんのことまでしっかり鬼塚先生として見ていて、もちろん私だけじゃなく、ほかの生徒ひとりひとりに常に目を配っている。しかもAKIRAさんのほうが先に私の気持ちに気づいて声をかけてくださったんですよ。ホントに嬉しかったし、すっごく感謝しています」

── 自分のことに一生懸命なのは当たり前。その上で役を通して見える世界や登場人物の人間関係がちゃんと把握できてこそ、一人前の役者。共演者である先輩俳優たちは、そういう大事なことを実践で感じさせてくれた。

「私は女優のお仕事がやりたくてアイドルから“卒業”することを決め、実際、こうしてドラマに出ることもできました。しかもリアルのうちに学園モノをやってみたいと思っていた夢も叶って…。今はとにかくがむしゃらに走っている真っ最中です。そして、がむしゃらな中強烈に感じているのは、“もっともっと高みを目指したい”というさらなる欲求。正直、今の私はお芝居に関してまだまだ周りのみんなとの差もありますし、一緒にお芝居をしながら“私もこうなりたい”って、みなさんから具体的な刺激をたくさんもらっている側です。のぞみという役についても、初めはクラスの中の位置とか彼女自身の考え方がなかなかつかめなかった。自分の役を知り、自分の役を演じるということは、台本には書かれていないところまでしっかり自分で考え、自分の役ととことん向き合ってその子に“なる”ことが大事なんだってこと、ホントに撮影をしながら実体験で思い知った気分なんです。だからこそ、もっともっといろんな役を演じてみたい。いろんなキャラクターに出会い、向き合い、演じ、積み上げていけたら、まだまだ自分も知らない自分とも出会えるんじゃないかなって、欲張りな気持ちになるんです。そんなことを想像するだけで、ワクワクする気持ちが止まらないですし。まさに『GTO』は私にとって刺激の塊、大きな大きな第一歩になりました」

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── そして撮影は早くも折り返しへ。ゴールに向けてのカウントダウンには、少しセンチメンタルな気持ちもよぎる。

「あともう少しで終わっちゃうのかと思うと、ちょっと寂しいですよね。まず、のぞみ的なこの先の見どころになっていくのは、つぐみちゃんとの友情に危機が訪れ、イジメ問題に巻き込まれていくエピソード。クラスの中で自分の保身に行くか友情に行くかというのぞみが抱える葛藤は、すごくリアルです。言いたくても怖くて言えない、弱いから自分の気持ちを閉じ込めてしまうという彼女の姿、観てくださる方にも共感してもらえるんじゃないかなぁ。たぶん、学校の中でこういう立場にいる子ってすごく多いと思うんです。そこを丁寧に伝えていきたいですね。それと今回は“命”という大きなテーマがひとつあって、お話も回を重ねるごとにそこに向けどんどん深くなっていきます。教室内でもいろんな事件が起きたり、人間関係にも驚きの展開があるんですよ。全体的にシリアスなところ、楽しいところの両方をバランス良く混ぜ込まれているのが『GTO』の魅力。驚きの展開を楽しみにしつつ、最後まで観ていただけたら嬉しいです」

Writing:横澤由香

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INFORMATION

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『GTO』

毎週火曜22:00~関西テレビ・フジテレビ系にて放送中!

藤沢とおる原作の人気コミック「GTO」をドラマ化。2012年に放送された前作から、鬼塚の地元・湘南に舞台を移し、伝説の授業が再び始まる!
物語は、鬼塚の母校が明修学苑の新たな傘下に入るところから始まり、鬼塚はその明修湘南南高校に臨時で派遣されることに。
女子高生の妊娠、命をないがしろにする不登校児、ストーカー化する男子、過激化するイジメなど、前作にはなかった、よりリアルな問題が次々に 降りかかり、鬼塚は数々の難題に、“生命”をかけて破天荒な熱い授業を繰り広げる!


▼公式サイト
http://www.ktv.jp/gto/index.html

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