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2012年に公開された短編映画『転校生』ぶりの顔合わせとなった金井純一監督と増田璃子。当時から盲目の少女と美容師の話をつくりたいという構想があったという金井監督。物語の舞台となった和歌山市に魅せられ、あたためていたアイデアが花開いた。全盲という難役に挑んだ増田とともに映画の魅力を聞いた。

和歌山のあたたかさをスクリーン越しに感じる愛のある映画です

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――国内外で高い評価を得た短編映画『転校生』から約4年。久しぶりに会った印象から聞いてみた。

増田璃子「全く外見が変わらず、お若いままだったので(笑)、会った瞬間はそのままだー!!って思いました」

金井純一「そんなことないでしょ、老けましたよ(笑)」

増田「外見もそうですが、監督として前作と同様に私が演じやすいように色々と工夫をしてくださったので、とてもやりやすかったです」

金井「『転校生』では、わりと暗い役だったんですよ。今回は全盲ではあるけれど、明るい面もある役なので、そこがうまく表現できるのかなと思っていたのですが、みごとに演じてくれて頼もしかったですね。女優さんとして成長しているのではないでしょうか」

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――レトロな雰囲気の美容室をはじめ、どこか懐かしい街並みがストーリーを支えている。なぜ、和歌山市で撮影をしようと思ったのだろうか。

金井「和歌山出身のプロデューサーに出会ったのがきっかけです。和歌山市で映画を撮らないかという話をいただき、初めて訪れました。その時に、『あ、ここなら以前からやってみたいと思っていた盲目の少女と美容師の話ができるかも』とピンときたんです。街を歩いているうちにアイデアがどんどんわいてきて、まとめられるかなと不安になった記憶があります」

――『転校生』を撮影したときに、「全盲の少女は増田さんに合いそうな役だな」と考えていたという金井監督。

増田「初めてききました。嬉しいです。でも、役をいただいたときは私にできるのだろうかと不安でした」

金井「その気持ちを言ってくれたらよかったのに」

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増田「和歌山に入るまでは確かに不安だったんです。でも、和歌山盲学校を見学させてもらい、生徒さんや先生たちの話を聞いて緊張と不安がとけていったんです。それまで目が見ないことは大変な障害だと思っていましたが、普通に生活を送っている生徒さんたちを見て、そんなことはないんだなと感じました。もちろん不便なことはあるだろうけれど、彼女たちにとっては見えないことが日常なわけですから……」

――役づくりをする上で監督からのアドバイスはあったのだろうか。

金井「できるだけサポートはしたいなと思っていましたが、特にこうしてほしいという指示は出しませんでした。盲学校の生徒さんたちと触れ合うこともできましたし、また撮影場所としてお借りすることもできたのでそれが役をつくるうえで役にたったのではないかなと思います」

増田「想像しているだけでなく、実際の授業風景を見ることができたのもよかったですね。点字の教科書や地図を見て、目が見えないということは触れて情報を得るんだということを体感しました。ちょっとしたことでもウソにならない演技につなげることができたのではないかと思います」

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――リアルになりすぎない、でもウソっぽくはしたくない。そのさじ加減は美容師・直人とサキとの距離感にもあらわれている。

金井「娘のように可愛がっていた少女が10年の時を経てあらわれ、距離が縮まっていく。大きくジャンル分けをするならラブストーリーなわけですが、二人の距離感はとても難しいんですよね。年の差を考えるとヘンなとらえ方をされてしまう場合もある。でも、孤独感と繊細さ、優しさをもった直人を吉沢悠さんが素敵に演じてくれたので、ウソっぽくない関係性を描くことができました。増田さんも孤独を抱えつつ、明るく前向きに生きるサキを一生懸命に演じてくれたので、ふたりのおかげでいい作品になりました」

――その街に本当に暮らしているかのようなリアリティを随所に感じるのは監督のこだわりがあってこそ。サキが髪を切るシーンでは実際に増田の髪を切った。

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増田「髪を切るシーンは一発勝負なので、かなり緊張しました。サキにとって精神的につらい状況のシーンだったので、私自身のつらい気持ちをリンクさせて演じました。また、女優として初めて泣くシーンがあったのですが、なかなか泣くことができず苦戦してしまい……。監督から色々とアドバイスをいただきながら、時間をかけてサキの気持ちをつくりあげて泣くことができました。女優として得ることが多い作品になったと思います」

金井「初めての泣く芝居だったとは知りませんでした。それは難しかったよね。僕は器用に泣ける役者がいいとは思っていないので、どんなに時間がかかっても泣く表情を引き出したいんです。どんな感情でもいいから涙を出してほしいと思っていましたが、試行錯誤するなかで、やはりサキとしての気持ちで泣いてほしくて、胸に抱えている思いを叫んでもらいました」

増田「サキが生きてきた中で抱えている思いを大きな声で叫ぶうちに自然と涙が出てきました。サキの気持ちを当て書きで書いてくださったので、その思いは私の思いでもあるのかなって。演じているんだけれど、ありのままの私でもある。難しいシーンも多かったけれど、自分を出せたのがよかったなと思います」

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――ゆっくりと流れる時間と美しい和歌山の風景。観終わった後はあたたかい気持ちになれる映画だ。ふたりにとって、印象に残っているシーンや見どころを教えてもらった。

金井「何といっても吉沢さんと増田さんの芝居です。ふたりの芝居、空気感がとても素敵だと思います。そして、和歌山市のみなさんがいなければできなかった映画です。直人の美容室は実際に営業されているところで、映画の雰囲気に合った場所を見つけたときには奇跡だと思ったほど。盲学校、美容室、和歌浦天満宮、マリーナシティ……。魅力的なロケーションと、そこで本当に生活しているようなリアリティのある芝居をぜひ観てほしいです」

増田「脚本を最初に読んだときはラブストーリーなのかな?とクエスチョンマークが頭のなかに浮かびました。何度か読むうちにサキの中に芽生えた恋愛感情を理解できるようになってきて、そうはいっても、現実的に考えると父親と同じくらいの人に恋愛感情がわくのかなとも思ったのですが、吉沢さん演じる直人と接していると“あり”だなって思えてくるんです。不思議ですよね。また、私が印象に残っているのは和歌浦天満宮から見た景色。石段を登り切って振り返ると住宅街の先に海が広がっていて、その景色に感動しました。和歌山の方たちはとてもあたたかくて、撮影場所となった美容室の方ともお友達になったんですよ! きっと映画を観た方たちも和歌山のあたたかさを感じ、行ってみたいなと思っていただけるはずです」


Writing:岩淵美樹

インフォメーション

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『ちょき』

11月19日(土)より和歌山先行公開中
12月3日(土)渋谷HUMAXシネマ期間限定レイトショー他全国順次公開


【12/3(土)初日舞台挨拶決定!】
時間:18:20の回上映後
登壇者:増田璃子、吉沢悠、金井純一監督

【12/13(火)金井純一監督×主演・増田璃子 短編映画『転校生』&『ちょき』セット上映&トークショー決定!】
時間:20:30~
登壇者(予定):増田璃子、金井純一監督、MC:藤原倫己

ともに劇場HPにて予約受付中!
http://www.humax-cinema.co.jp/cinema/shibuya/index.html


和歌山市の商店街で小さな美容室を営む直人(吉沢悠)。2階では妻の京子が書道教室をしていて、そこに通っていたサキを自分の子どものように可愛がっていた。時は経ち、10年後、ある事件以来会っていなかったサキ(増田璃子)から電話がかかってくる。視力を失っていたサキと妻を亡くした直人との交流がはじまり……。

▼公式サイト
http://choki-movie.com/


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