「いまも一カ月に数ミリ程度で伸びていて、168センチを超えました。親戚に会うたび『大きくなったねぇ~』と言われるのですが、自分ではそれほど成長した感覚はないんですよね」
「出来るだけ本番前の段取りのときに笑っておいて、本番では笑わないようにずっと我慢していました。甘利田先生の目の前の席に座っている子たちは見て見ぬふりをしなくちゃいけないので、笑いをこらえるのに必死だったんじゃないかなと思います(笑)。段取りごとに市原さんの動きが変わるのですが、予想外の動きや表情を次々と繰り出されていて毎回『すごいなぁ~』と驚かされました」
「スタジオのセットではなく本物の喫茶店で撮影したんです。“純喫茶”というものがあるのを僕はあまり良く知らなくて、お店の中でアレンジした給食を食べたときは新鮮でした。甘利田先生が勝つことってほとんどないんですよね。やっぱりゴウが強すぎるのかな(笑)?」
「別のアイデアで乗り切るゴウの対応力はすごいと思います。想定していたことができなくなった後の給食をおいしく食べられた時の達成感は、いつもよりもさらに大きいんです。僕自身はさすがにゴウほどの対応力はないです(笑)。給食のシーンは大体一日かけて撮るのですが、おいしさを伝える上でいろいろ気にしなければいけないことが沢山あって。僕自身も給食のシーンを撮り終えた後は一番達成感があります。市原さんからもおいしく見える食べ方を教わり、『感情を優先してお芝居をした方がいいよ』とアドバイスもいただいて。ドラマから劇場版と回を重ねるにつれて、市原さんとの関係も深まったような気がします」
「いまはコロナ禍で大人数で遊ぶこともできないし、ドラマや映画と違って学校での給食の食べ方も変わってしまっていて、全員前を向いて、アクリル板で仕切られた中で一人ずつ黙って食べなくてはいけないんです。班を作って食べることができないのは、きっと観てくれている人たちも同じだと思うから。みんなでおいしく給食を食べる楽しさを、劇場版で感じていただけたらいいなと思います」
「僕自身、『スーパーヒーローみたいにカッコイイ男になりたいなぁ』という思いがあって、昔からゲームで遊ぶときのハンドルネームを“タイシマン”にしていました。だから、友だちからも“タイシマン”って呼ばれたりしています。だいぶ定着してきたので、できればこれからも“タイシマン”を名乗っていきたいです(笑)」
「僕自身は仲の良い友だちと何も考えずにまったりしているときが一番自分らしくいられる気がします。お互いにずっと黙っていても気にせず一緒にいられるから、落ち着くんです」
「給食は普通に食べてももちろんおいしいんですけど、ゴウみたいに自分なりに創意工夫をして食べたほうが、より味に深みが増します。出されたものをそのまま食べるだけじゃなく、満足度をさらにアップさせようとするゴウの発想は、お芝居やほかの活動にも活かせる気がします。『DISH//』としても、役者としても、大活躍されている北村匠海さんのように、僕もお芝居とグループ活動を両立しながら頑張っていきたいです」
「あのシーンでは、いろいろな思いが僕の中に湧き上がってきました。役を演じながらも、どこか佐藤大志と市原隼人さんとして、しゃべっていたところもあります。市原さんも、『俺、イチゴが好きなんだ!』って言って、食べたりしていたんです(笑)。市原さんは、僕が役者の仕事をこれからも続けていく上で、ずっと持っておかなければいけないと思えるような言葉を、毎回かけてくださいます。『エンタメは衣・食・住の中には入ってはいないけど、だからこそ、食と並ぶくらい観てくださる人を楽しませるお芝居をしなくちゃいけないよ』という市原さんの言葉を忘れずに、今後もお芝居を続けていけたらいいなと思っています」
Writing:渡邊玲子
MOVIE
5月13日(金)公開
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