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現在放送中の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で若き大部屋俳優・五十嵐文四郎を演じる本郷奏多。時代劇に憧れ京都にやってきたが、上下関係が厳しい撮影所の男社会になじめずにいる文四郎は、染まらず、こびず、けれど努力は怠らず。自分はスターになれると思い込む生意気で不愛想で、ちょっと頭でっかちな男で、将来の進路に迷う三代目ヒロインひなたを大いにかき乱し続けるという役どころだ。初出演となる朝ドラの印象や撮影現場の様子、文四郎との共通点などを語ってもらった。

自分が観ているドラマに途中から自分が出てくるのは、好きだったものに出られる感覚があってうれしいです

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―― 初出演となる朝ドラにはどのような印象を持っていたのだろうか。

「恥ずかしいのですが、僕は完全なる夜型人間なので、今まで朝ドラを観たことがありませんでした。出演が決まり両親に報告したらすごくよろこんでくれました。ずっと朝ドラを観ていたそうなんです。ワクワクしながら二代目ヒロイン・るい編を楽しんでいるようで『いつから出てくるの?』とうれしそうに聞いてきます。その反応を見て『これからはちゃんと観よう』と思い、毎日楽しく拝見しています。今、自分が観ているドラマに途中から自分が出てくるのは、好きだったものに出られる感覚があってうれしいです。今からオンエアが楽しみです」

―― 3人のヒロインが紡ぐ、100年のファミリーストーリー。本作の感想を聞いた。

「台本に並ぶ名前を見るだけでも、登場人物が豪華という印象を受けました。演技に深みのある芝居ができる人たちが集まっているなって。安子編では、観ていて辛くなることも多かったので、みなさんの芝居の質の高さが感じられると思いました」

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―― スターを夢見る文四郎との共通点は「真面目なところ」と微笑む。

「夢のために一生懸命努力している文四郎の真面目さ、前を向いている姿は自分と似ていると思います。僕、こう見えて仕事に対して真面目なので(笑)。不器用なところはまったく似ていません。人に誤解されずに言葉を伝えるのが苦手で、若干損してるなと感じるところも多いキャラクターです。ひなたとのやり取りでも、うまく気持ちが伝えられずにもどかしい部分があったりして。僕はわりと世渡り上手なほうで、器用に生きてきたタイプだと思います。文四郎ももっと器用にやっていたらなと思いながら演じています」

―― ひなたとの関係はもどかしかったり、不器用さを感じることが多いが、ひたな役の川栄李奈さんとの共演は「心地よい」という。

「撮影を重ねるごとに、素晴らしい女優さんという印象を受けます。ものすごく真面目でストイックです。二人とも待ち時間にワイワイ話すタイプではないので、何十分も無言で隣に座ったままということもよくあります。でも、それがすごく心地よくて。芝居に対する考え方は似ている気がしています」

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―― ひなたと文四郎、役としての関係性、見どころを聞いた。

「安子さん、るいさんは乙女という感じでしたが、ひなたさんはやんちゃで、元気がよくて男の子みたいなヒロインです。そんなひなたと不器用な文四郎ですから、安子編、るい編で描かれたラブの形とは少し違ってくると思います。喧嘩しながらも仲良いよね、と外から見て微笑ましい関係で、キュンキュンの瞬間はあまりないかも。最終的にどんな関係になっていくのか楽しみながら見届けていただきたいです」

―― 時代劇俳優という役どころで、殺陣にも挑戦している。

「殺陣は僕にとっても新しいチャレンジなので、とても楽しいです。時代劇俳優なので、いろいろなかつらをかぶり、いろいろな衣装も着ます。結構大変だけど、ずっと朝ドラを作ってきた技術部チームのプロ意識と役者の芝居の質の高さを感じる現場なので、とても楽しいです。役者としても役としても大先輩の大部屋俳優・伴虚無蔵役の松重(豊)さんのお背中を見て勉強させていただいたりもしています。とてもかっこいいです!」

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―― 撮影は大阪のスタジオと京都ロケが中心。地方ロケでの過ごし方を聞いた。

「基本的には朝から夜までずっと撮影です。僕は一人で旅行するタイプでもないですし、お仕事が好きなので、撮影を楽しんでいます。撮影のペースがとても早くて、スタジオでカメラを5、6台同時に回しながら、1シーンを一発でマルチに撮影します。『今日は、ここまで撮り切るぞ!』というチームのプロ意識を感じる現場で、こちらも芝居に集中できるのは助かります。そして、撮影の合間はしっかり寝る。仕事か寝るかの2択です。YouTubeをやっているので、動画編集用にパソコンは必ず持っていきます。夜は一人で編集していることが多いです。対戦相手がいないので、ポケモンカードは持参しないです(笑)」

―― 朝ドラを朝のルーティーンとしている人も多い。完全な夜型人間の本郷に朝のルーティーンはあるのだろうか。

「仕事によって出かける時間が違うので、特にルーティーンはありません。でも、ルーティーンと呼べるかどうか分からないけれど、出かける前の決まりごとはあります。いつも集合時間の4分前にアラームをかけて起きています。スタッフさんが家の前まで迎えに来てくれるのですが、起きてから出かける準備をして車に乗るまでにかかる時間がちょうど4分。計算され尽くした4分なので1分でも前後することはありませんし、必要な準備以外のことはせず車に向かいます。僕にとって移動時間は貴重な睡眠時間なので、シャワーを浴びたり、朝ごはんを食べることで体が起きてしまうのは避けたいんです。寝た状態をキープしたまま車に倒れ込むようにしています(笑)。休むときには本気で休む、常にメリハリを実践しています」


Writing:タナカシノブ

インフォメーション

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(C)NHK

TV

連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』

<NHK総合>
月曜~土曜 前8:00 再後0:45
<BSプレミアム・BS4K>
月曜~土曜 前7:30 再月曜~金曜 後11:00
※土曜日は1週間を振り返ります


ラジオ英語講座と共に歩んだ三世代の女性たちが紡ぐ100年のファミリーストーリー。初代ヒロイン安子(上白石萌音)、安子の娘・二代目ヒロインるい(深津絵里)、るいの娘・三代目ヒロインひなた(川栄李奈)の物語は昭和40年代の京都から始まる。戦後、日本は大きく様変わりし、ひなたはどこか時代に取り残されていく。ひなたが出会う人々も、どこか時代遅れだったり、クセものだったり…。100年を描くからこそ、初めて見えてくることがある。様々な出会いを通して、ゆっくりと成長していくひなたの姿が描かれる。

▼公式サイト
https://www.nhk.or.jp/comecome/

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