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原作コミックの持つ際立った世界観と圧倒的な個性を壮大なスケールで実写化した話題作、映画『進撃の巨人』。その中で主要キャラクターのひとり、アルミンを演じた本郷奏多に、過酷で充実した撮影への手応えについて話を聞いた。

“作品が本当に伝えたいこと”を大切に、
アルミンとしての愛情とバランスを以て演じました。

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―― ひたすら暴力的に人間を襲い貪り食う巨人たちと人類との壮絶な闘いを描く『進撃の巨人』。原作コミックは連載開始ほどなく大人気を誇り、その映画化はまさに衝撃的なニュースとして各方面で話題となった。

「もともと僕はコミックスの1巻から原作を読んでいたファンだったので、映画のオファーをいただいたときはとても嬉しかったです。あの特別なビジュアルの扮装ができるのも嬉しかったし…なにより、これだけの素晴らしいタイトルですからね。個人的にもここまでの大作に参加できたことに非常に充足感がありました。現場では俳優はもちろん、監督もスタッフも全員一流の人たちで、作品への熱もハンパなかった! なので撮影中も不安は全くなく…もちろん撮影はかなりハードではありましたけど、毎日安心して現場にいることができました」

―― 本郷演じるアルミンは、百年以上ぶりに人類の前に姿を現した巨人によって故郷の村も家族も失ってしまった青年。そして、同じ境遇の幼なじみエレン(三浦春馬)とミカサ(水原希子)と共に巨人と戦う道を選ぶ。

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「『進撃の巨人』はすでに原作コミックやアニメなどで広く知られている作品ですから、キャラクターそれぞれビジュアル、声、喋り方みたいなところも固まっていると思ったので、自分が演じるときもなるべくそうしたイメージは壊さずにある程度はそこに寄せていけるよう意識しました。ただ、原作のアルミンは金髪で背が小ちゃくて声が高くて…というキャラクターなんですが、実写化にあたってはすべて日本人キャストが演じるというところも含め、髪の色は原作のビジュアルに寄せない方向で。性格も春馬くんが演じるエレンがスゴく真っすぐで一本強いキャラなので、アルミンはそこに対比した優しさや純粋さ、弱さみたいな部分を意識して演じました。でも…なによりアルミンを演じるにあたって一番大事にしたのは、原作への愛情ですね。ぼくは元々原作のいちファンではありましたが、撮影に入るに当たってコミックもすべて読み返し、アニメも全話見直して…とにかく原作ファン、アニメファンの方々と同じくらい作品を愛して理解するのは絶対的に必要。そうして改めて『進撃の巨人』を好きになって、自分自身が読者・視聴者だったらこういう風にやってもらいたいな、こういうことは絶対にして欲しくないというところはいつも意識し、自分のお芝居にも汲み上げていきました。もちろん、映画版ならではの設定やストーリー展開という部分もありますので、そこはもうバランスですね。アルミンは自分のことを一番に考える人ばかりが集まっている中で、状況を広く見て的確に判断できる賢さがあり、唯一広い視野をもっている。そこはわりと自分にも近しいし、そんなアルミンが後編で珍しく自分の感情をあらわにする場面は、自分自身もスゴく熱くなって気持ちよく演じることができました。 全編通して“作品が本当に伝えたいことが伝えられているか”に常に立ち返りながら、アルミンとしての愛情とバランスを以て世界観を構築していけたと思います」

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―― アルミンたちが巨人と立ち向かうのは、埃だらけの瓦礫だらけ、荒れ果て廃墟と化した町の中。本作の撮影はそんな光景が実際に残っている場所、軍艦島(長崎県の端島)からスタートした。

「まさにリアルな廃墟である軍艦島は、少し脇に入っていくとボロボロに腐りかけたぬいぐるみが落ちていたり、とにかくそこら中にかつてそこで暮らしていた人の念が残っていて…一面に独特の重さのようなものが充満し、まさにこの作品のスタートにふさわしい場所だなって思いました。また、ロケ時には世界遺産になることもすでに報道されていて、そんなところに全員で船で渡ってまで行って限られた時間の中で撮影するのは、すごく意味のあることだと感じました。なんていうか…ロケーションがいいからということだけではなくて、ひとりひとりが“我々はとても大きなプロジェクトをやるんだ”と改めて自分に言い聞かせるための序章の時間でもあったような気がして。気合い、入りましたね」

―― とにかくすべてにおいてスケールの大きな世界。それは自身の芝居にも大きく影響したという。

「少し大げさにというか、普通の日常を描くドラマでするお芝居とは全く違って…舞台まではいかないですけど、とにかく“芝居を大きく”というのは意識しました。例えば巨人と一緒に映っているカットだと人間ってとても小さくなってしまうので、後ろに大きくずっこけるとか、分かりやすく大きなアクションをすることも大事かなと思い…それは出来上がった映像を観ているともう絶対に正しかったです。一番大変だったのは、アルミンが巨人に喰われそうになるシーン。アルミンが死にかけているところをエレンが助けてくれるという原作にもある大事な場面で、それをほぼそのままできたのは嬉しかったんですけど、巨人の口の中にいるのがホントにイヤで(笑)。大きな口のセットの中でお芝居をするんですが、僕は柔らかい素材でできた舌の上にいて、舌はスタッフさんの人力でぜん動し、そこに上のほうからどんどんローションが流され…さらに服の切れ端とか指の欠片とか謎な物が一緒に流れてきては口にも入り…春馬くんとふたりで“これ、なんなんだろうね”って、ヘトヘトになりながら夜中の3時4時に撮ってました。奮闘したおかげでピンチ感ハンパない感じはかなり出ているので、みなさんにはぜひあのシーンでドキドキしてもらいたいですね」

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―― 原作を踏襲しながら映画版としてのオリジナル要素もふんだんに盛り込まれた前後篇の超大作。観客の反応も楽しみだ。

「巨人の体液や息づかいなどがメチャメチャ際立っているのはやはり実写ならでは。彼らが人間をちぎるシーンなどは“あ、これは実際に行なわれているところの怖さだ”というリアルがありますし、あの巨人の前では人間なんて絶望的に圧倒されるしかない。でもそこからちょっとずつちょっとずつ弱い立場の人間が成長し、どう考えても勝てないだろうという相手に挑んでいく…これこそまさに『進撃の巨人』です。僕は弱い役なのであまり自分のアクションシーンはないんですが(笑)、ワイヤーを駆使した立体機動装置の空中戦もめちゃめちゃクオリティ高く表現されていますし、まだ多くは語れないけれど、ストーリー展開も映画版の解釈として非常に良いものになっています。原作ファンの方にはむしろその変更点に注目してもらえたら、先の分からないワクワク感が倍増するんじゃないかな。樋口組一同、“作品のデカさにいかに負けないか”という思いを抱き、誰ひとり期を抜かずに共に闘いながら撮り上げました。『進撃の巨人』、本当に…出れて良かったなって心から思える作品です」


Writing:横澤由香

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(C)2015 映画「進撃の巨人」製作委員会/(C)諫山創/講談社

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『進撃の巨人』

前篇8月1日(土)・後篇9月19日(土)全国東宝系にてロードショー


既刊16巻、全世界累計発行部数5000万部!
日本発、日本が世界に誇る“怪物”原作に、各界最高峰のクリエイターたちが驚異の“技術”と決死の“覚悟”で映像化に挑む。
原作者・諫山創と創り上げた、新たなる進撃の世界―。
新たな敵、新たな仲間、予測不能の展開。
「この作戦に失敗したら、それで人類は終わる…。」
興奮必至!この夏、あなたの常識の“壁”を破る、
新たなる映画体験に遭遇せよ!!
全世界が注目する実写映画化の“超大型”プロジェクト、遂に進撃開始!

▼公式サイト
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